何かと話題になる非正規雇用。
パートやアルバイト、登録型派遣での勤務をしている人たちのことを非正規雇用と呼ぶようだ。
政府は、この非正規雇用を減らし正社員の雇用を増やそうと、あらゆる策を講じているようだけど、別に正社員を増やす必要ないってか、非正規の方がこれからの時代幸せなんじゃないのかな?
正社員と非正規雇用
正社員のメリット
なんで正社員の方が良いとされるのか?
いろんな利点はあるとは思うが、正社員は安定しているからなんだろう。
例えばIT業界の場合、大規模な仕事に関しては建設業界のゼネコンと同じ方式だ。
大規模なシステム開発や構築案件は、体力の無い中小企業にはとても受注できない。
そのため大企業が独占的に大規模案件を受注するんだけど、大企業も受注した配意が、大規模案件の場合とても自社のメンバーだけじゃ人員が足りるわけがない。
そこで、大企業は大規模な案件を受注できたら、一斉に派遣のSEを大量確保するのです。
即戦力の派遣SEってなかなか集まるものではないが、日頃から大企業は即戦力SEを用意できるパートナー企業を複数用意しておき、そのパートナー企業に対して総攻撃をかけSEをかき集める。
そして一癖も二癖もあるクセがすごい!SE達が寄せ集められ、無事システム開発・構築を終え納品する。
納品が終われば大企業はSEをリリースし、また新たな案件の受注にまい進する。
まぁ早い話が派遣SEを使って人員の調整弁にしている訳だ。
大企業の正社員は大規模プロジェクトを受注できなくたって、オフィスに出社すれば自分の机は用意されている。
派遣SEは、大企業が受注してくれないと仕事がない。だから不安定なんだ。
正社員のデメリット
確かに正社員はそういう意味では安定しているかもしれない。特に大資本の大企業なら尚更。
でもね、上述の例でもあるとおり大規模プロジェクトを受注したら、大企業は少ない正社員が矢面に立ち、クセが凄い派遣SE達を束ねて戦闘に出なければならないの。
クセが凄い派遣SE達は、20歳そこそこのペーペーから60歳になろうかというオッサンを超えた老人予備軍までいたりする。時には海外出身の凄腕のスタッフも招集されることもある。老若男女が入り混じった多国籍軍。これを束ねるのって並大抵の精神力じゃ勤まらない。
だけど大企業では、入社3~4年目くらいの若いスタッフがこんな人達を束ねる仕事任される。
自分のお父さんより年上じゃん?というような人達を束ねて、受注元のお客さんと折衝するのだ。これってスゲーストレス。
だから大企業に勤めて勝ち組なはずの若い社員が次々に鬱という病に倒れて行く。これが本当に幸せなんだろうか?
本当に大事なコト
金が大事なのか?仕事が大事なのか?家族が大事なのか?世間体が大事なのか?人それぞれなので正解は無い。
だけど、40代半ばになって何が一番大事なの?と真剣に考えると健康と時間だと思うんだ。
当たり前だけど健康はやっぱ一番大事。体だけでなく精神面の健康も含め。心も体も健康じゃないと金稼ぐ気にもならないし、家族を大事にすることも出来ないからね。
それと大事なのは自分の時間。
大企業の正社員は、責任ある立場を任されるためそれなりの時間を拘束される。パートナーのSEよりも長く残り、時には帰宅後もノートパソコンを開き仕事をしている。気持ちが休まるヒマなんてない。
だけど非正規雇用ならそこまでの責任は押し付けられない。ある程度までキッチリやっておけば、自分の時間は十分確保できる。
自分の時間が多く取れれば、その時間を使って金を稼げる、稼いだ金で遊ぶ事も出来る、投資する余裕も出来る。
時間がないと何も出来ない、何もする気になれないのよ。
安定って何?
現在天下の東芝が解体の危機に瀕している。
多額の債務を抱え東証二部に降格し、もはや虫の息といってもいいだろう。
あの東芝がこんな事態になるなんて、10数年前誰が予想しただろうか?
東芝だけじゃない、SHARPだってタカタだって名立たる大企業があっという間に崩れ去る。こんな現実をもはや皆が見てるし知っている。大企業の社員だからといって安定なんてまやかしみたいなもんなのだ。
この期に及んで正社員が安定って?大企業だって安定じゃないのに、中小企業の正社員なんて何一つ安定じゃない。
本当に生活を安定させたいのなら、一つの企業にしがみつくよりも、複数のビジネスを渡り歩きリスクヘッジをかけておいた方がよっぽど安定するはず。
だって企業だって一つの取引先に依存するよりも、複数の得意先を持っておく方が安定する。それが当たり前なんだから。
正社員イコール安定という時代は遥か以前に終わっているよ。これからは時代に流れに応じた柔軟な働き方の方が、勝ち組になる時代なんじゃないかな。
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