40代でシステムエンジニアとして独立・転職を考えている人は気になるはずだ。
オレはあと何年この業界で飯を食っていかれるんだろうか?
オレの賞味期限はどれくらい残っているのだろうか?
そんな不安は誰しもあるはず。
多分だけどね、そんな不安を抱えているのは今のうちだけなんじゃないかと思う。
システムエンジニアの賞味期限
一昔前は?
一昔前、システムエンジニアの定年は35歳なんて言われる時代があった。
35歳になると新しい技術についていけなくなり、次第にマネジメント側に回るようになる。
それにより最先端の技術についていけなくなって、第一線から退いていく。
ただ、それほんと昔の話。
たった10数年前なんだけど昔話なんだよね。
今の時代
私の知り合いのシステムエンジニアは、そもそもCOBOL時代からのプログラマだった。
そのSEは、私が会社に入った当時すでに40歳を超えていた。
当時私は30代前半だったので、彼は今もう50歳も半ばになっている。
老眼で目は悪くなり、痛風のため一か月に数日は会社を休まなければならない。
だけど、まだバリバリの第一線で活躍している。
そろそろ現場を引きあがり、社内の庶務的仕事にでも回すか?と言われていたのに、まだまだバリバリの現役なのだ。
もう一人、以前大規模システムの構築案件をやっていた時の話。
そのプロジェクトは、数十億規模のプロジェクトで工数にすると1000人月レベル。
その規模のネットワーク構築を担当していたのは、どうみても昭和の任侠映画から抜け出してきたような人。
オールバックのヘアスタイルにサングラスに見間違うような怖いべっ甲柄のメガネ。
口ひげをたくわえ、その風貌からメンバーから親分と呼ばれていた。
親分は、ネットワークの知識・技術は抜群で、リンクアグリゲーションだとかステートフルインスペクションだとか当たり前のように理解していた。
そんな親分と飲み会の席でとなりになった。
思い切って親分に年齢を訪ねてみたら「50も後半だよ。もうすぐ60が見えてきたよ。」
だそうだ。
この二人のように今の時代50代半ばになっても十分活躍できる環境は残っている。
経験と知識がしっかりしていれば、年齢なんて関係ないってことだよね。
これからの未来
何度もこの図をだすけどまた出しておくw
あと10年もすれば、今の50代後半は定年を迎えいなくなっていく。
一番人口の多いボリュームゾーンが50代後半を迎え、いよいよ日本は今よりもひどい深刻な人材難になっていくはずだ。
あと10年でAIがどこまで加速するのか?
AIがいくら加速したところで、人材不足を補う決定打にはならないだろう。
となれば、移民政策に本気で取り組むしかないはずだ。
だけど、日本人は移民はなかなか受け入れがたい文化が根強くある。
てか、移民政策進めるぜ!って言っても1年や2年で爆発的に日本に人が投げれこんでくることはあり得ない。
だから、10年後日本の労働人口は悲劇的な数字になるはずなのさ。
そんな時こそオレらの出番。
今の40代がバリバリと第一線にたって業務を回していかないと、日本の経済は回らなくなるはずだ。
それが明らかに見える近未来。
50代でシステムエンジニアの仕事が奪われるわけがない。
60歳になっても
でもさすがに60代は厳しいだろ?
と思うかもしれないが、近い将来日本政府は年金支給年齢の引き上げに踏み切らざるを得ないはずだ。
日本の年金制度は賦課方式。
若い世代がせっせとお金を払い老人を支えるシステム。
そのころ、日本の平均年齢は90歳に近づいているかもしれない。
となれば、町中にあふれるのは60代以上の老人ばかりだ。
そんな老人たちを数少ない若者が必死になって支えていく図式。
しかし、今のままの支給年齢(65歳)では、間違いなくこの方式は破綻する。
だからと言って、今更積み立て方式に年金を切り替えるのはインパクトがでかすぎる。
となれば、老人を老人とみなさず、60代は中年とみなして年金を払わない、いやむしろあなたたちはまだまだ払いなさい!という形に変更しなければならないはず。
つまりは、60代でも仕事をし続けなければならない。
イコール、システムエンジニアだって60代になっても現役バリバリという未来が目に見えるのだ。
まとめ
もちろん老後は気になるし、60歳過ぎた自分の未来はある程度想像しておかなければならない。
だけどね、10年先すらよくわからないのに20年、30年先なんて今から予想したって全くわからないもの。
30年後Windowsがどうなってるのか?想像すらできないし、スマホに代わるイノベーションが巻き起こっているかもしれない。
だからこそ、60代になってもSEで食っていくという思考よりも、60代になっても時代の変化に対応して、その時代に適した業務ができるという柔軟性を持つことが大事なんじゃないかな。
今の技術なんて20年後全く役に立たないかもしれない。
でも、経験だけは誰にも負けないはず。
心配しなくてもITの仕事は20年たっても無くならない。
ベースができているのであれば、60歳になっても仕事に困ることはないはずだよ。