スゲー優秀なシステムエンジニアなのに小さな会社に所属しているなんてことはよくあるんですね。
私の知人の優秀な人は、社員数15名くらいの小さな会社に所属している。
会社の年商ほとんどその人が稼いでいるんじゃね?ってくらいw
もちろんその人の人生だしそれでいいんだけどね。
優秀なシステムエンジニア
システムエンジニアの世界は芸能界と同じ
芸能界でよく使われる言葉で「バーター」という言葉があります。
人気のあるタレントと抱き合わせで売れてないタレントを使ってもらうというやり方です。
このバーターの仕組みが機能し始めると、面白いように事務所は売り上げが上がっていくんですね。
例えばダウンタウンが関東でも大人気になってきたら、そのバーターで今田耕司さんや東野幸治さんが同じテレビで起用され始める。
すると今田さんや東野さんもどんどん全国区になり人気が出て、今度は今田さんや東野さんのバーターで若手が出てくる。
その若手が人気が出たら・・という良いループに入りだせば、事務所はウハウハなのです。
実はシステムエンジニアの世界も同じことなんですね。
こちらの記事にある通り、システムエンジニアの8割以上は派遣会社所属なんです。
で、派遣会社の社員の中でも、タレントのように売れっ子と呼ばれるような技術も高くマネジメント能力も高いエンジニアは一握り。
なので、その一握りのエンジニアには各システム会社からお声がかかり引っ張りだこの人気なワケです。
とはいえ、派遣会社もそんな人気者をピンで売り出してはもったいない。
だから、人気のあるエンジニアにバーターで素人を2~3人くっつけて売り出すという手法を取ります。
やがて、そのバーターで取引されていたエンジニア達が実力を着けていき、次の世代を育て始める。
そんあよいスパイラルに入ると派遣会社は右肩上がりで伸びていくわけです。
ですが、ご存知のように今の時代は人材難の人手不足。
IT関連の仕事に就きたい若者は、極力大きな会社へと流れてしまい、中小企業は人の奪い合いに必死です。
どうしても中小企業には人材が集まらないため、せっかく優秀なシステムエンジニアが宝の持ち腐れになってしまう危険があるんです。
現場の声
優秀なエンジニアには会社はバーターで素人をつけて経験を積ませたいもの。
だけど優秀なエンジニアだっていつも感じている。
確かに自分の役目は若手を育成することなんだけど、もう少しまともな若手をアサインすることはできないんだろうか?
前述のダウンタウンの例であれば、今田さんや東野さんはもともと関西ではかなりの人気を博していた実力者。
だからダウンタウンという力を借りれば、全国区の人気を得るのはたやすいものだったのかもしれない。
ダウンタウンだって彼らクラスの実力があれば、使いやすいし絡みやすいのでしょう。
ですが、あまりにも使えない人材だったら相乗効果を活かすことが出来ないんですね。
さすがのダウンタウンだってダンディ坂野は育て上げられないでしょう。
ってダンディさんは吉本じゃありませんがw
優秀なエンジニアには、かなり大規模なシステムを作り上げる能力がある。
そのためには、ある程度能力の高い人材が下についてくれないと自分の能力を最大限活かすことが出来ないんです。
だけど小さな会社の場合、下につく人材は本当にずぶの素人だったり、時には下につける人材がいなかったりすることがあるんです。
そうなってしまうと優秀なエンジニアの能力をスポイルしてしまうのです。
あまり能力の低い人がつくと、その人の世話に追われてしまい、自分の仕事が手につかなくなります。
人がつかないといくらなんでも大規模システムを受注することすらできません。
だから、優秀なエンジニアは、ある程度リソースに融通が効く大きい会社にいた方がパフォーマンスを最大限に発揮できるのです。
小さな会社
ですが、小さな会社にいる優秀なエンジニアは、おそらくそこの会社が居心地がいいからいるんだと思います。
その手の会社って大概社長さんがそのエンジニアの能力を高く買っているのです。
社長に気に入られているエンジニア、もちろん社長に頼りにされているエンジニアですので、辞めるに辞められない。
てゆーか、辞めたくないくらいその会社が好きなんだと思うのです。
そんなエンジニアであれば、無理して会社を辞めて大きな会社に移る必要はありませんよね。
自分のことを最も高く評価してくれる会社にいることが一番の幸せですから。
まとめ
人それぞれ生き方があるようにシステムエンジニアにも人それぞれの人生がある。
優秀なのに不当な評価を受けていたり、大した能力もないのに高い給料もらっていたり。
人生は様々。
ただこの会社にいたのでは自分の能力を最大限に発揮できない!と思うのであれば、スッパリと見切って違う会社を探したほうがいい。
我慢してストレスをためるくらいなら行動すべき。
自分を最も評価してくれる会社を選ぶこと。
これが一番幸せな生き方です。