30歳のニートでしたが転職活動に成功しました。
業界未経験、社会人経験なし。
それでも大丈夫です。
特に今の時代なら全然大丈夫です。
この記事を読んで少しでも自信をつけてほしいと願っています。
目次
30歳ニートの転職
なぜニートになったのか?
自分たち40代中盤から30代中盤までの世代はロストジェネレーション。
就職氷河期と言われた世代。
面接を受けても受けても跳ねのけられ、気が付いたらどこも就職先は見つからなかった。
やりたいことはあったのだが、それをする勇気もなく、仕事もせずただプラプラ過ごす日々が始まった。
その当時まだニートなんて言葉はなかったが、仕事もせずたまのアルバイトで食いつないでいるだけだから間違いなくニート。
恥ずかしながら大学卒業しても両親にお小遣いをもらっていた。
別に仕事がしたくなかった訳じゃない。
ただ、大学が終わったらとうぜん就職!みたいなエスカレーター式の流れについていけなかっただけなんだ。
弱い人間だったんだ。
そう今でも思う。
フリーター時代
ニートを1年ちょいしたあと、さすがに家に居場所がなくなりアルバイトを始めた。
気の弱い私は、いくつかのアルバイトを転々として、ようやくたどり着いたのが運送業のアルバイトだった。
軽トラックに乗って都内を運送して回るという仕事。
経験も技術も何にも必要ない。
ただ運転免許だけがあればできた仕事。
この仕事は楽園だった。
だって全く辛くない。
朝起きて職場に向かい、自分に割り当てられた車に荷物を積み込んだら、自分の配達エリアに向かう。
そしてただひたすら荷物を配り、配送が終わったら社内で待機。
待機という名のお昼寝タイム。
ひとしきり睡眠を取ったら今度は荷物を集める、集荷に向かう。
集荷は1日2~3件。
車に荷物を積み込んだらまた事務所へ戻っていく。
とってもお気楽なお仕事だった。
こんなに楽な仕事ずっと続けられたらいいなぁ・・と思ってられたのも数年だった。
20代も後半になってくると常にこんな不安が押し寄せるになった。
- こんな仕事いつまでやってるんだ?
- いつまでフリーターなんだ?
- 10年後どうなってるんだ?
- このままで結婚できるのか?
- 収入はずっとこのままなのか?
都心の渋滞を抜けて虎ノ門あたりで信号待ちをしていると、真夏なのにスーツを着て汗だくなサラリーマンが列を成していた。
エアコンの効いた軽トラの車内からそんなサラリーマンの姿を見つめていた。
オレ・・ちゃんと就職活動してればこの人たちみたいになれたのかな?
なんでオレは毎日軽トラで荷物なんか配っているんだろう。。
そこからの数年は地獄のような日々だった。
専門学校に通う
時は着々と流れ、気が付けば軽トラを運転し続け29歳になっていた。
世間のサラリーマンであれば、主任から早い人なら係長クラス。
仕事も一通り覚え、ある程度のことは任されるようになる時期。
そんな時期でもオレはまだフリーターのまま荷物を配っていた。
オレいつまでこんな仕事続けるんだろう。
日々の悩みはピークになり、夜眠れない日々も多くなった。
そんな時、母が病に倒れて入院した。
命にかかわるような病気ではなかったが、病床に伏せる母の姿を見て、何かがはじけた。
このままもし母が亡くなってしまったら、どうやって詫びればいいんだ。
ずっと心配かけっぱなしであの世に行かせてしまう。
このままじゃ・・・
このままじゃ・・・
そしてようやく踏ん切りがついた。
バイトを辞めて専門学校に通い直すことにした。
オレが選んだ道はIT関連の仕事。
バイト時代コツコツとためていたお金を全額使ってWEBデザイン系の学校に通った。
期間は半年ちょっとだったが、この学校で一通りの技術身に着け、一人でHPを作成することが出来るようになった。
さぁ転職活動だ。
しかし世間はそんなに甘くない。
30歳未経験、社会人生活なしの人間を雇ってくれるほど甘くはなかった。
面接どころか書類選考すら通らない日々。
そりゃそうだ。
履歴書なんて普通自動車以外なにもかけない真っ白状態なんだから。
これじゃダメだ。
何か資格でも取らないと・・・
と考え、今度はWEBだけでなくサーバ、NWの知識を身に着け資格も取れる学校に通い直すことにした。
これは期間は3か月程度。
この時点で貯金は底をついた。
仕方なく夜レンタカーのお店で働き、昼間学校に通うことにした。
睡眠時間は2時間くらいだっただろうか、とにかく必死だった。
そしてようやく資格を手に入れ再度転職活動に臨んだ。
資格の効果はてきめんだった。
今まで書類選考すら通らなかったのに、ドンドン面接までたどり着くようになってきた。
そして転職活動を再開し、数社目でようやく内定をつかみ取ることが出来た。
恥ずかしながら30歳にして初めてもらった内定通知だった。
その後、新規立ち上げの会社にヘッドハンティングされ、あれよあれよと昇進に成功し最終的には取締役の座まで登り詰めることが出来た。
転職活動を成功させるには?
ニート向け履歴書と職務経歴書
30歳ニートであれば、オレのように履歴書なんて真っ白なはず。
これは仕方ない。
だって無職透明の人生を送ってきたんだから。
だから履歴書を飾り立てるには、何か武器を仕入れた方がいい。
手っ取り早いのは資格だ。
IT関連の資格であれば、数か月の学習で手に入る。
難関国家資格を取ろうなんて思うと、また数年足踏みをしてしまう。
資格なんて履歴書に彩をそえるためのもの。
そう割り切って数か月という短期間で取得できる資格を取るといいでしょう。
職務経歴書は工夫しました。
20代前半は、夢を追っていたという経歴を盛りに盛り込みます。
夢を見ていたんだったら仕方ないと採用側も思ってくれる可能性はなくもないから。
仕事の経歴は書きようがないので、できるだけ直近で勉強したこと、自宅等でトレーニングしていること、これからどんなスキルを身に着けようとしているか?ということを書くといいです。
例えば、専門学校でWEBサーバの構築をしたので、自宅でもWEBサーバを構築して現在自作のHPをアップしている。
というような実践的なことを書いていけば採用の目には止まりやすい。
履歴書を手書きで書け!なんて古い会社もあるみたいだけど、そんなの時間の無駄。
むしろこれからの時代、どんな会社でもITスキルは必要だから、履歴書くらい電子で作るべき。
ニート向けの会社選び
ニートだった以上、転職先を選んでいる余裕はない。
多少ブラックっぽいところでも果敢にチャレンジしていく勇気が必要。
派遣系の会社であれば、多少経歴が汚れていても採用確率は高いです。
大手の場合は経験値を問われることが多いのですが、創立5年以内、社員数100人未満の会社であれば採用される確率はかなり高いです。
特に今のご時世はとにかく人がいない。
ニートだってキッチリと勉強して、履歴書と職務経歴書を仕上げてくればいけるはずだ。
もし採用されていざ就職してみたらイメージと違った。
こんなはずじゃなかったと思っても、ニートよりはマシなはず。
精神的にやられない限りは数年耐えられたら耐えてほしい。
2~3年もすれば立派な経験者。
むしろほかの会社からスカウトが来るような人材になってるはずだ。
面接対策
面接は無理にできないことをアピールする必要はない。
自分ができること、これなら自信あるということを切々と伝えればいい。
なんならなんで仕事に就けなかったのかも正直に伝えてもいい。
未経験の人を採用するときに重視するのは、まじめさと誠実さ。
ありもしない経歴を盛ってきたり、過度なアピールをすると逆効果になる。
もちろん身だしなみくらいはしっかりしなきゃ。
青山とかアオキで1万円くらいのスーツを買って、ユニクロのバックを持っていけばいい。
靴はスニーカーとか絶対ダメ。
歩きやすい安い革靴を履いていけばいい。
数を撃つ
ニートが転職活動を成功させるための最大の秘訣はとにかく数を撃つ。
これは営業でも同じ、ビジネスでも同じ、ナンパだって同じこと。
数を撃った奴が最終的に勝利をつかむのです。
ニートなんだから1社や2社落ちるのは当たり前。
10でも20でも30でも50でも書類を出し続け、求職にエントリーし続ければ今の時代どこかには引っかかるはずだ。
絶対にあきらめちゃダメ。
自分なんか無理なんだ・・と思ったら負け。
諦めずに撃ち続ける。
跳ね返されても、弾き飛ばされても撃ち続ければ突破口は開ける。
内定を掴むまでやりきること!
最後はこれに尽きるのです。
まとめ
今は時代も肝要になっています。
ニートでなくても、精神的に患ってしまい2年、3年とキャリアが空白になることもよくある時代。
ニート時代なんてちょっと疲れたから休んでただけの時期と思えば大した問題じゃない。
生まれ変わろう!そんな大そうな志を持つ必要もない。
今のままじゃヤバいよなぁ・・・
今のままじゃダメだよなぁ・・・
いい加減ちょっと変わらなきゃな。
という思いを持つだけでいいんです。
あとはどれだけ動けるか。
動いていればチャンスはいくらでも訪れるものです。