中途採用の面接ではこんなこと聞かれるからこんな回答を用意しておけ!
みたいな情報はいろいろとありますが、本当にこんな質問されるのか?
実際転職活動をしてみた経験をお伝えします。
目次
中途採用転職の面接
実際どんな質問されるのか?
数社受けてみた実体験をもとに検証してみます。
その1 今までの経歴を教えて下さい
これは確実に聞かれます。
てか当たり前ですよね。
中途採用なので、これまでどんなことをしてきたか?
どんな仕事をしてきたのか?
どんな立場で、どんな内容の仕事をしてきたのか?
この辺りは職務経歴書を見ながらでいいので、簡潔にまとめられるようにしておきましょう。
技術職の場合、部門の担当者が面接官の時は細かい技術ネタが受けます。
逆に人事担当者が面接官の場合、細かい技術よりもどんな立ち位置で仕事してきたのか?
とかマネジメントをしてきたのか?という答え方が好まれます。
その2 転職理由は?
これも必ず聞かれます。
転職理由という形でもそうですし、退職する理由という形でも聞かれます。
真っ先に聞かれるケースが多いです。
そんな時どんな理由を伝えるか?なんですが、これもポジティブネタを用意しておいた方がいいです。
上司とウマが合わなくて。
とかブラック企業過ぎてという話は印象を悪くしてしまう危険があります。
それよりも、今の会社ではできないことをしたくなったというポジティブ路線がいいみたい。
待遇面でどうしても我慢できなくなった、という形の伝え方も印象悪くないみたいです。
その3 弊社を選んだ理由はなんですか?
これは転職だと聞かれることはほぼゼロです。
私は聞かれたことがありません。
だって企業はこんな職種でこんな待遇で!って応募出してます。
転職希望者はその条件にマッチしたから来ただけで、どうしても御社がよかったからじゃありませんよね。
エージェントから紹介されたケースなんて、御社の存在すら知りませんでしたというケースが大半ですし、それも求人側はわかっています。
とはいえ、面接前に会社のホームページやブログをチェックしておいて、どんな会社なのか下調べしておくのは必須です。
その4 将来の夢はありますか?
似たようなことは聞かれますが、ザックリと夢は何?みたいな質問はほぼありません。
夢というよりも将来的にどんな立場で仕事がしたいか?
どんな立ち位置で業務に取り組みたいか?
という将来の希望のポジションを聞かれることが多いです。
ずっと現場に出続けたい!という希望でもいいでしょうし、管理的立場に回りたいという回答でもいいでしょう。
中途で取るからには、どんな活躍をしてくれるのか?どんな貢献をしてくれるのか?を会社側は考えます。
ですので、どんな立ち位置で仕事したいという希望がないと応募側もガッカリしてしまうはずです。
その5 仕事上での成功体験や失敗体験を教えて下さい
これもそのものズバリの質問はありません。
これまでの業務で一番大変だったエピソードはなんですか?
とか、最もつらい経験はなんですか?
という質問はよくあります。
また成功体験というよりも、もっとも大きな成果を上げたのはどんなものですか?
的な質問はありますね。
システムエンジニアの場合、一番残業が多くて大変だったプロジェクトは?
とか、最も規模の大きなプロジェクトは何ですか?
という質問は結構多いです。
その6 転職先を選ぶ基準は何ですか?
これは聞かれたことがありません。
転職先を選ぶ基準は何?って一般的な企業の人事の人はまず聞かないんじゃないですかね?
だってそんな基準聞いてもあまり意味がないですからね。
もし聞かれたら自分のスキルに合致したとか、自分の条件に合致した会社とか答えればいいでしょう。
こんな業界で挑戦してみたいとか、今までと同じ業界で挑戦してみたいとか、基準はその程度でいいんじゃないですかね。
その7 関心のあるニュースはありますか?
これも聞かれたことないです。
そもそも転職の面接って1時間くらいなものです。
パーソナルなネタに話がそれたり、会社の社員のネタとかに話がそれることはあってもニュースにまで話がそれることはほぼないです。
なので、これは無理して回答ネタを用意しなくてもいいんじゃないかと思います。
逆にニュースを見てられる余裕がないという返しでもいいような気がします。
まぁ最近だと仮想通貨がらみのニュースが熱いのでそのあたりを簡単に伝えるのもありかもしれませんね。
その8 長所・短所を教えて下さい
これも聞かれませんね。
少し古い昭和の面接官の質問な気がします。
これもあくまでも個人的な感覚ですが、長所と短所なんて聞いたところで意味ないです。
中途採用する理由は、人が足りないけど若い子を育てている余裕はない。
できるだけ即戦力で、人柄がよくまじめで素直そうな人を求めています。
長所も短所もあって当たり前。
中途で転職するような人は自分の長短くらい理解しているでしょ。
だから今さら聞く必要ないという感じでしょうかね。
一応聞かれる可能性もあるので模範回答くらいは用意しておきましょうかね。
その9 転勤・出張は大丈夫ですか?
これは逆にかなり高確率で聞かれます。
東京にしか事業所がないような中小企業であれば、転勤について言及されることはありませんが、大手の場合は転勤の是非は聞かれます。
おそらく転勤アリの場合、応募の際に記載されていると思いますが、見落としているとまずいので確認するんでしょう。
出張もよく聞かれます。
出張なんて全然平気な人もいれば、子供を一人で育ててれば難しいですし、介護がある場合も難しい。
なので出張の有無と是非はよく聞かれます。
その10 希望年収と現在の年収を教えて下さい
これは最終面談または一時面談でもほぼ確実に聞かれます。
年収も応募の際に提示してくれてはいますが、こまかいツメが必要になりますので聞かないワケにはいきません。
現在の年収に関しては、少しぼやかすくらいでも大丈夫でしょう。
正確にいくら!って把握している人も少ないので、数百万円前後ですという回答でOKです。
希望年収は、言いにくいかもしれませんがスパッと伝えるべきです。
もちろん応募の年収欄に書いてある範囲から逸脱するのはやめましょう。
年収:500~600万円(ご経験に応じて前後します)
という会社に応募しているのに、希望は800万円です!ってそれはやり過ぎというものです。
この金額くらいで書いてあったら希望は650万円ですが、600万円までなら譲歩できますと答えるのがちょうどいいさじ加減でしょうね。
その11 最後に何か質問ありますか?
これも確実に聞かれます。
何か質問ありますか?と聞かれるのが当たり前と思い、いくつか質問は用意しておきましょう。
この質問は面談の立場によって変えるとベターです。
例えば一次面談で人事担当者との面談なのに、御社の今後の展望は?なんて聞かれても答えにくいでしょう。
逆に最終の役員面談で、賞与は年何回でしょうか?なんて質問も的外れです。
人事担当者には、極力具体的な質問でいいでしょう。
役員や社長さんの場合は、企業に関することを聞くといいでしょう。
質問は必ず2つくらい用意しておいて、面談の中で質問事項が見つかったらそれも最後に聞く。
ですので、合計2つから3つ質問すれば十分です。
個人的な感覚かもしれませんが。あんまりいろいろと聞きすぎるのは逆効果な気がします。
面談の中でも質疑応答的なやり取りは出てきます。
面談の中で説明したはずの内容を最後に改めて聞いたりすれば、これも印象悪化につながります。
面談時間も限られていますので、質問は3つくらいまでというのが推奨されるラインかと。
以上、転職面談のリアルでした。