40代で5回以上転職しても全然仕事が無くならないという話
昨日、以前一緒に仕事をしていた後輩と飲みに行きました。
もう5年くらい会っていなかったんですが、そいつの話が面白かったのでお伝えしようかと。
彼の名はU君としておきます。
40代で6回の転職
転職履歴
U君は私より3、4歳違うので現在42歳。
2年ほどまでに結婚したらしい。
ざっと彼の経歴をお伝えすると、大学卒業後特に何をやりたいわけでもなく入社した会社がIT系の人材サービス会社。
大阪での採用だったが、当時大阪にあまりITの仕事がなかったらしく、入社して数か月で東京へ転勤。
それからはずっと東京で働いていた。
ITのエンジニアとして、ずっと働いていたU君と私があったのはもう15年も前の話。
彼とは当時同じ職場で一緒になり、意気投合してよく仕事終わりに飲みに行ったりしていた。
当時はお互い別の会社だったけど、数年後私の会社に彼が移籍してきてしばらく上司、部下の関係で働いていた。
これが最初の転職だった
そんな彼が会社を辞めたのは5年ほど前。
当時30代後半の彼は、特に何の計画もなくアッサリと会社を辞めてしまったのだ。
忙しかった私は、彼とじっくり話をすることもできず、退職の本当の理由を知らなかった。
昨日久しぶりにあって、何でやめたのか?聞いたところ、ちょっと衝撃を受けてしまった。
実は人間関係で心底疲れてしまったんだそうだ。
当時の現場にどうしても会わない嫌な奴がいて、ずっと我慢し続けてきたんだけど、ある日会社のドアを開けた途端「もう無理だ」と気付き退職を決意したんだとか。
そんなに病んでいたとは、全く知らなかった。
そして、会社を辞めたU君はあてもなく日本中を旅したんだとか。
地元の関西、北海道、東北、北陸、九州と数か月かけて回ったそうです。
その辺りで貯金も底をつき始めて職業訓練校に通いだした。
え?ITの経験も長くスキルもあるのになんで職業訓練校?
と聞いたところ、もうIT関係の仕事には疲れてしまったようで、旋盤の技術を身に着けるため職業訓練校へ通いだした。
そして、知人の円から旋盤工として小さな工場に勤めることが出来た。
これが2回目の転職。
しかし、その工場最初は仕事があったが、3か月もすると仕事が回ってこなくなり、仕事がある時だけ依頼するから出社しないでくれ。
と頼まれたらしいw
しかも会社員のままだと給料が発生するので、個人事業主で仕事が発生した時だけ依頼するからと、渋々個人事業主に切り替えたそうです。
でも待てども待てども仕事が来ない。
結局個人事業主で仕事を貰えたのは一度きりで、その後仕事がやって来ることはなかった。
お金に困ったU君は、仕方なく派遣の仕事を見つけることにした。
一応3度目の転職。
U君に与えられた仕事は、コールセンターの二次受け部門。
二次受けって何?と聞いたところ、いわゆるクレーム処理担当なんだそうな。
クレーム処理ってキツイって聞くけど実際どうなの?
もちろんキツイ、想像以上にキツ過ぎたようで、もともと精神的に強くないU君はわずか2週間でその職場を飛び出し、また職探しの生活に戻った。
もう仕事がない、どうしようと思ったU君はやっぱりITに戻ってきた。
ITの経験があるU君なら派遣の仕事くらいはいくらでもある。
U君は比較的責任の軽めなヘルプデスク的業務に就いたそうです。
これが4回目の転職。
ヘルプデスクの業務は、きっつい経験をしてきたU君にとっては天国だったそうで。
毎日定時で帰れるし、それほど厳しいノルマもないしプレッシャーもない。
この仕事は天職だと感じ、久しぶりに3年以上仕事は続いたようです。
とはいえ、ヘルプデスク業務の単価は決して高くはありません。
結婚して一応一家の大黒柱となったU君もいい加減収入を上げなきゃいけない。
てことで、IT系の正社員雇用の会社に昨年転職したそうです。
これで計5回目の転職。
回りまわって結局IT系の正社員派遣に戻ってきたんだけど、まぁ今の仕事は全然問題なく楽しいんだそうです。
会社を辞める時期
U君が言ってた印象深いコメントを羅列してみます。
「会社なんて辞めたくなったら辞めればいい」
「辞めようか悩んでいた時間が今思えばホント無駄だった」
「履歴書なんて汚れてても仕事はみつかる」
「ITならいくらでも食っていける」
悩んでた時間が無駄だったという言葉とても印象に残りましたし、激しく同意するところ。
悩んで悩んで会社を辞める結論を出したが、いざ辞めてみるともっと早く辞めておけばよかったとみんな思うらしい。
悩む時間なんて無駄だという事。
決断したらすぐ行動。
怖がっていても何も始まらないものだということをU君の話で再認識させられました。
そしてやっぱり最後に頼りになるのはITスキル。
ITで数年経験している人は、今のご時世いくらでも仕事は見つかります。
転職回数なんて一切関係ないんです。