夜勤って健康に悪いのか?
気になるところですよね。
システムエンジニアになりかけの頃は夜勤のお仕事は避けられません。
夜勤が健康にいいのか?悪いのか?
医者でないのでわかりませんが、実際に体験してみた感想をお伝えしてみます。
夜勤と健康
夜勤のある仕事
まずシステムエンジニアの世界では、通常ならこんなステップを踏んでいきます。
監視→運用・保守→設計・構築→PM(上流工程)
もちろんいきなり上のステップに行っちゃう人もいるんですが、通常はこんなパターンです。
私の場合、かなりこの流れに応じたステップでスキルを積んできました。
この最初に携わるお仕事、監視の仕事が夜勤を含むお仕事なのです。
24時間365日体制での監視業務は、スキルは不要だけど体力だけは必要なお仕事です。
コールセンターとかデータセンターに常駐し、サーバやネットワーク機器、アプリケーションに障害が発生するとアラートが発生します。
場所によって違いますが、そのアラートは監視業務を実施している部屋のパトランプを鳴らし、監視員はそのアラートを確認する。
監視員は、アラートに応じた対応表を確認して、担当者に電話連絡する。
これがメインの業務です。
もちろん監視業務だけでなく、定期バックアップのチェックや夜間ジョブの再実行など、軽い定型業務も発生します。
それが監視のお仕事。
24時間365日体制の監視業務は、基本的にシフトを組み交代勤務で対応します。
よくあるパターンは、日勤チームが9時~17時。
夜勤チームが17時から翌朝9時までを担当する2シフト制。
ですので、夜勤チームは15時間近く拘束される過酷なシフトです。
途中仮眠をとらせてくれる現場もありますが、中には仮眠もないような勤務場所もあるようです。
15時間、ただパトランプが鳴ったら連絡するだけのお仕事、体力もそうですが、精神力も削られる体力勝負なんですね。
夜勤の内容
私がそんな監視業務をやっていたのは30歳の頃。
通常は20代の若手がやる仕事なのですが、中途でこの業界に入ったため、オッサンなのにそんな仕事しかやらせてもらえなかった。
最初の夜勤は、その現場に配属された2日目でした。
駅の途中で先輩と合流し、夜勤の歩き方を教えてもらう。
その現場は、深夜の0時から朝の5時までは完全に外部からの侵入を禁止しているため、原則外へは出られない。
だから事前に食料は多めに購入しておいた方がいい。
飲み物は自動販売機があるので大丈夫。
ということで、コンビニでお弁当と菓子パンやお菓子などの軽食を購入しいざ初めての夜勤。
17時から22時くらいまでは普通に時間が過ぎていったが、それから朝までの時間はまさに地獄。
夜間の監視業務って、年がら年中アラートが発生するわけでもない。
そもそもそんなに障害発生してたらシステム破綻しているし。
なので、とにかくヒマ。
ネットサーフィンするわけにもいかないので、自学のためにプログラムの勉強とかしてみるが、眠くて集中できたもんじゃない。
23時、24時、おいこの時計止まってるんじゃないか?ってほど時間が過ぎるのが遅い。
15時間勤務って慣れるまでは本当に長く厳しい戦いでした。
そんな夜勤生活も3か月もしていれば慣れるようになり、段々と生活のリズムを作れるはずだったが・・・
夜勤による体調変化
まず最初に感じた体調の異変は不眠。
夜勤が終わるとその日は明け番と呼ばれ次の日まで勤務はない。
なので朝帰宅して眠りにつくのだが、疲労感によって睡眠時間は大きく違う。
深い眠りに入ってしまったときは朝の11時ごろ眠りにつき、気が付くと夜中の3時くらいだったりすることもある。
逆に眠りが浅いと午後の3時くらいには起きてしまう。
そして夜勤のシフトから日勤のシフトに変わると、今度は夜眠れない。
夜勤で眠らないように身体が慣れてしまったのか、日勤シフトの時はとにかく夜眠れないのだ。
次に襲ってきた変化は肥満。
あまり体重の変化がないのが数少ない自慢だったのだが、夜勤を始めて6か月でなんと7キロ近く太ってしまった。
そりゃそうだ。
夜勤中はコンビニ弁当にコーラやミルクコーヒーのような糖分の多い飲料をがぶ飲み。
お菓子やパンもついでに買うから、15時間ほとんど食べ続け状態。
さらに夜勤が終わり帰宅後に缶ビールを飲みながら食事をとりそのまま爆睡。
もちろん運動なんかほとんどしない。
こんな生活を続けていれば太るはずだ。
その次にやってきたのは肌の変化。
よく夜の10時から朝の5時はお肌のゴールデンタイムなんて言われるが、その時間ほぼ起きている。
そのせいなのか、30歳なのにニキビや吹き出物がボコボコと出てきた。
すべてが夜勤のせいなのかはわかりませんが、身体に変化が生じることは間違いないようです。
同僚たちの変化
同僚たちに聞いたところやはり同じような体調不良を感じているようでした。
ある同僚は、夜勤を始めてから血圧が上がるようになり、薬を服用するようになったんだとか。
もう一人の同僚は、薄毛が進行してしまい、夜勤1年で10歳くらい老けたといわれるようになったんだとか。
さらにある同僚は、過度の不眠から軽度のうつ病を患ってしまいました。
さらに最悪の事態になってしまった元同僚がいました。
その監視業務から離れて数年経った後、同じチームで働いていた同僚が20代という若さで亡くなってしまったんだそうです。
死因までは聞けませんでしたがもしかしたらシフト勤務が多少なりとも要因になっていたとしたらちょっと怖いですね。
もともとその彼は肥満体だったため夜勤が直接の原因ではないとは思いますが。
このように夜勤を長く続けることにより、様々な体調不良を訴える人が多いのは紛れもない事実です。
まとめ
シフト勤務による夜勤は、少なからず身体に異変は生じます。
しかも監視業務はスキルも上がらず、当然ながら給料も上がりません。
自らの身を削ってやる業務、その割には報われないんですね。
ですので、あまり長期間この業務を続けることはあまりおススメできません。
看護師さんのようにずっと夜勤を続けなければいけないお仕事は大変ですが、システムエンジニアの場合どこかで業務を変えることが可能です。
5年以上も同じ業務をやってくれ!と会社から言われるようなら、いい加減変えてくれr!と主張すべきです。
特に30歳を過ぎて長く続ける仕事じゃありません。
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