自分が抜けると会社に迷惑がかかる。
自分がいなくなると仕事が回らない。
いきなり自分が抜けるとシフトが組めない。
そんな考えが先に立ってしまい、なかなか会社を辞められないという人は意外と多いみたいです。
でもね、安心してください。
あなたなんかいなくなったところで、会社は絶対に潰れません。
自分がいないと回らない
絶対的エース
手前味噌でなんですが、私は一時ある現場の絶対的エースとして君臨していました。
15人のチームで仕事をしていたんですが、ある時各自の処理件数を計測することになった。
15人の平均処理件数は3年間1万件程度だった。
もっとも少ない人で8千件。
第3位は1万5千件。
第2位は1万8千件。
そして注目の1位はもちろん私。
その件数は、なんと・・・計測不能でしたw
計測したソフトウェアの上限を超えていたらしく、なんと3万件以上の処理を一人でこなしていたらしい。
2位にダブルスコアの成績を残していた私。
当然、自分が抜けたら現場は回らない。
そんな自負を持っていた。
だけど、数年後契約会社とのいざこざがあり、どうしても自分が抜けなければならない事情が生じた。
いいの?本当に私をリリースしていいの?
絶対後悔するよ。
数か月後絶対回らないって泣きついてくるから。
そう思っていた。
だけど、1か月経ち、3か月経ち、半年たっても誰からも連絡は来なかった。
自分が抜けても全然回っていたのです。
ちょっと自尊心を傷つけられたところもありましたが、組織って会社ってそういうところなんだと認識できたのは自分的には大きな収穫になりました。
あるカリスマ営業マンの場合
あるカリスマ営業マンがいました。
彼は、売り上げが全く伸びず、在庫を大量に抱えていた時、彼はいきなり本気を出した。
在庫をたったの1か月ですべて処分し、会社の窮地を一気に救うことに成功した。
彼は営業だけでなく、小さな会社の人事もこなし、会社に欠かせない人物になっていた。
あいつがいなくなったら会社はおしまい。
あいつ一人でこの会社は持っている。
そういわれたこともあった。
そんな彼は、独立・起業するために会社を辞めることになった。
この会社大丈夫か?あいついなくなったらどうなる・・・
誰もが心配していたが、会社は彼が抜けた後一気に急成長のラインに乗り、売り上げも10億という大台を超えたのだった。
あるスーパー事務員の場合
彼女は、大病院の事務を担当するいわゆる医療事務と呼ばれる仕事。
医療事務ってかなりの人手不足らしく、こちらの業界も慢性的に人がいない。
さらにかなりブラックな職場で、朝から晩まで休みも取れず、中には体調を崩してしまう人すら出てしまう状況。
そんな中、彼女は持ち前の処理能力を発揮し、スーパー事務員と呼ばれていた。
子供もいるが家庭も顧みずただひたすら仕事に没頭した。
そんな彼女に職場は全幅の信頼を置き、すべてをひっかぶせるようになった。
次第に彼女の負荷は高まり、パンク寸前になっていった。
でも私が抜けたらこの職場は回らない。
他の人に迷惑がかかるとボロボロになりながらも仕事を続けた。
しかし、ついに彼女は燃え尽きてしまい、精神的病を患ってしまった。
精神的にやられてしまった彼女はやむなく仕事を辞めることになった。
そんな状態になってもまだ続けると言い張っていたそうですが・・・
その後、その大病院の事務は何も問題なく普通に営業を続けている。
自惚れてはいけません
何が言いたいのか?
あなたなんかいなくたって会社は潰れません!
自惚れるんじゃない!
ってことです。
仕事って確かにテキパキ出来る人とそうでない人に分かれます。
テキパキ出来る人には自然と仕事が集まり、負荷はどんどん高くなる。
でも、出来る人はその負荷すら楽しんで仕事をこなしていく。
彼のおかげで会社は持っている。
彼がいなくなったどうなるんだろう・・・
いなくなる前は心配ですが、会社は一人の社員でどうこうなるほどやわじゃないんです。
会社という組織は、社員全員の力で成り立っている。
一人のスーパースターだけで会社が成立するほど甘くはないのです。
例えるならば現在メジャーリーグで活躍しているダルビッシュ投手。
日本球界在籍時はまさに無双状態。
圧倒的なパフォーマンスを発揮していた彼は、2011年18勝6敗防御率1.44という驚異的数字を残しメジャーリーグへ移籍。
翌年、ダルビッシュが抜けた日本ハムファイターズは、大苦戦が予想されたが、新任の栗山監督は見事チームを優勝へと導いた。
あのダルビッシュですら、チームから抜けても大丈夫だったんです。
あなたダルビッシュよりスゴイ人ですか?w
そんなことないんです。
あなたなんか会社の中の小さな歯車の一つに過ぎない。
本当に辞めたくなったらいつ辞めたところで大丈夫。
会社は潰れたりしないんです。
もし今、自分が辞めたらと思って辞められないのなら、ダルビッシュでもいなくなっても大丈夫と意識を切り替えましょう。
本当につらいんなら辞めたって全然平気。
あなたの後任を考えるのは、あなたではなく会社の仕事なんですから。