二刀流のススメ 
就職活動に失敗し、何にも所属がなくなった。
大学に行きたくても、もう卒業しちゃったし、就職先はないし、アルバイト先はない。
どこに居場所があるの？？
家しかないでしょｗ
ニートしている理由
働きたくても働けない
就活に失敗した22歳ニート。
周りの奴らは口をそろえるこう言う。
「いつまでもブラブラしてないでちゃんと働けば？」
そんなん自分が一番わかってる。
だけど、就職氷河期なんて時代にしたのは誰だよ。
面接受けても書類送っても全然見向きもしてくれなかったじゃねーかよ。
へ？ほかの奴はちゃんと就職してる？
まぁ確かにそうだよ。
してる奴はしてるよ。
しかも一部上場企業とか決まっているよ。
でもさぁ、オレだって高望みしてたわけじゃないじゃん。
名前も聞いたことないような中小企業とか、怪しい商社とかも面接行ったじゃん。
それでもダメだったじゃん。
ちゃんと働こうとして動いてたじゃん。
その思いを踏みにじったのは、オレじゃなくて会社じゃん。
少しくらい休んだところで責められるほど悪い事してないじゃん。
人生を決めたくなかった
と言いながら、本当は就職活動に失敗したのは、自分に原因があることは承知している。
一部上場企業に内定を決めてきた奴と比べて就活頑張ったか？
と聞かれたら答えは激しくノー。
就活よりもアルバイトで小銭稼ぎに明け暮れてたし。
毎日パチンコばかりやってたし。
面接対策なんて一切しなかったし。
どんな業種に行きたいか？どんな職種に就きたいか？なんて希望すらなかったし。
なんか、ここで会社に入ることで人生を決めたくなかった。
って思いが強かった。
一度会社に入ってしまえば、優柔不断な性格からして多分ずっと辞めないと思った。
意志の弱い自分が、会社を辞めて何かをできるなんて当時は想像できなかった。
だから会社に入ったら終わり。
もうオレの人生はつまらない会社員生活で終わってしまう。
そんな思いが駆け巡った。
だから就活は適当だった。
一応夢もあった
ニートのオレにも夢はあった。
落語家とか放送作家だ。
ビートたけしの横でずっと笑ってるオッサン、あれ誰だ？
高田文夫？
誰？
放送作家で立川流の落語家でもある。
そんな生き方があるんだ。
無性に憧れた。
人前で演じる落語家という側面を持ちながら、番組の作家を勤める。
二刀流の走りだったんだろうか？
あんな生き方が出来ればいいなぁ、ずっと憧れていた。
だけど、どうすればなれるんだ？
ちょっと探すと放送作家やタレントを養成する専門学校みたいなものは見つかった。
でも、ホンキで怪しかった。
しかも、大学まで出してもらってさらに放送作家の専門学校行かせてくれ！なんて口が裂けても言えないよ。
そこまで裕福じゃなかったし。
それじゃまず落語家になればいいじゃん。
と思って浅草演芸場だとか池袋演芸場に行ってみた。
当時は、TOKIOの長瀬智也さんが落語家を演じたタイガー＆ドラゴンなんてドラマが放映される前。
落語会を開いている演芸場なんてガラガラだった。
演者よりも客の方が多いなんて皮肉を言われてましたが、ホントそのもの。
平日の客なんて2人とか3人いればいい方。
人気のある落語家の独演会は満杯だけど、定席と呼ばれる落語会はいつもガラガラ。
こんな業界に飛び込んでどうにかなるんだろうか？
本当に食っていけるんだろうか？
そんな思いが駆け巡り、弟子入りする勇気がどうしても湧かなかった。
ヘタレだったんだね。
夢を追う勇気もなければ、真剣に就職するガッツもない。
そんなオレに残されていたのはニートという道だけだったんだよ。
本気出してない
まだ本気出してないだけだよ。
オレはまだまだこんなもんじゃない。
そのうち日の目を見る時が来る。
そう思って20代は過ごしていた。
でも、だんだんと現実が見えてくる。
オレってそんな大したもんじゃない・・てか未だに夢見てる時点でかなりヤバイ。
そう思ってきたとき、ニート（その頃はフリーターだったが）生活のヤバさがだんだんと身に染みてくる。
ちゃんと就活しようと履歴書を書くが、書くことない。
真っ白な履歴書じゃどこも相手してくれない。
そんな現実に気づくまでニートやり続けるなんて、単なるアホとしか言いようがない。
まとめ
ニートをやるにも理由があるんだ。
- 就職したくない
- 人と絡みたくない
- 夢を見てる
- 外に出たくない
- 自分を評価されたくない
- ぶっちゃけ働く場所がない
別に働きたくない訳じゃないんだ。
働きたいんだけどもっと優先事項があるだけなんだ。
ニートしているにも理由があるんだ。
だからさ、働け働けとか言わないでおくれよ。
ホントにやばくなって生活できなくなったら働くからさ。
ニートなんてホントはイヤなんだよ。
もうちょっとしたら本気だすからさ。
もうちょっと時間おくれよ。
え？もう何年も同じこと言ってる？
だからさ、もうちょっとだけだよ。
