真剣に転職活動を開始してようやく行先を決める決意をしました。
40代のシステムエンジニアが転職活動をして内定にたどり着くまでの一部始終を報告してみます。
目次
40代システムエンジニアの転職
転職活動を開始した時期
そろそろこの会社ヤベーなぁ、と真剣に思い始めたのが昨年(2017年)の10月ごろ。
転職サイトに登録したのは11月。
以前からリクナビNEXTには登録していたため、こちらを主力にしながら活動開始。。
さらにプラスアルファで11月に登録したのがenジャパンさんのミドルの転職。
ここから転職活動のスタート。
当初はシステムエンジニアではなく、違う職種でどれくらいの価値があるのかなぁ?という手探り程度だったので真剣には内容を見てませんでした。
転職サイトにはパーソナルデータを登録するので、ほっといてもスカウトは結構きます。
最初にエージェントに会ったのは、12月の半ば。
パから始まる大手のエージェントからスカウトがあったので行ってみた。
そこで会社の退職時期が4末と伝えたところ、それじゃ遅すぎると言われました。
早い会社だと1か月程度で入社してほしいといわれるから、もう少し短くできないか?と。
確かに4か月後じゃ求人情報も腐ってしまうわなw
てことで、本格的に動くのであれば会社辞めなきゃダメじゃん!
と思い退職届を叩きつけたのが1月。
ホンキで動き出したのはここからです。
転職活動の流れ
enジャパン「ミドルの転職」とかリクナビNEXTに登録するとおススメ情報とか私の閲覧履歴から条件にあった又は似たような求人を表示してくれます。
転職サイトに掲載されている求人は、企業名はほぼ伏せられています。
その中からちょっと良さげな求人にポチポチと「気になる」をし始めたのが1月9日くらいから。
「気になる」を押すといくつか「エントリー歓迎」というメッセージが届くようになります。
まずはエントリー歓迎が届いた求人に対して実際にエントリーしていきました。
エントリー歓迎の求人にエントリーするとほぼ確実に面談依頼が来ます。
ですが、これはエンドの企業ではなく全部エージェント。
なので1月半ばからはエージェントとの面談及び電話面談ラッシュ。
手元のスケジュールを確認すると1/15、1/18、1/22、1/30、2/5、2/7、2/14、2/16とエージェントとの面談が入っています。
結局8つのエージェントと直接会ったり電話で面談したりしましたが、実際に企業との面接までたどり着いたのは1社でした。
たまたまその1社から内定もらったのですが、非常に効率が悪いのがわかると思います。
転職サイトに掲載されている求人は、釣り的広告が多いようです。
不動産屋の店の前に掲載されている物件のようなものですね。
魅力ありそうな求人で惹きつけておいてエージェントのところに誘い込む。
エージェントは、その人に会いそうな求人をそこから探し始め、良さそうな案件があったら実際に提案します。
なので、エージェントといくら会ったところで話は前に進みません。
それに気づいたのが1月の終わり。
何社も何人もエージェントに会ったところで全然会社と面接決まらないじゃん。
と思いエージェントは1つに絞ろうとリクルートエージェントに登録した。
ここからは怒涛の面接ラッシュに入る。
リクルートエージェントに登録してから
リクルートエージェントに登録するとまずいろいろなパーソナルデータの入力を促されます。
その設定が終わる履歴書と職務経歴書の添削をしてくれます。
これがかなり効果的。
採用する側の目線で見てくれるので、ここはじっくりと時間をかけて作り上げた方がいいです。
これやっとくとやっとかなとか大きな差がつきます。
で、職務経歴書もようやく修正を終え、企業にエントリー。
エージェントの登録なので、企業名が出てくるのがいいです。
とにかく、担当者がおススメの企業、名の知れた企業、希望年収をクリアしている企業に片っ端からエントリーしていきます。
ていうのも、40代を過ぎると書類通過は20%以下なんだそうです。
なので、20件以上はエントリーするようにと促されるのです。
そこで、30社近くエントリーしてみたところ・・・
一週間後には面接依頼の束が押し寄せてきました。
最初の1件目はうれしかったものですが、2件目、3件目・・・7件目あたりになるともう面接のスケジュールを組むのが困難。
小さめの企業は18時以降の面接日時を入れてくれるのですが、大手さんは何日の10時と何日の15時のように日時指定で入れてきます。
なんとか仕事を調整品しながら面接日程を組み、気が付いたら書類審査通過企業数は15件を超えていた。
リクルートエージェントに登録後に一気に転職活動は活発化しましたので、どこにエージェントにしようか迷っている人は、必ず登録しておくことを強く推奨します。
適性検査対策は?
一部上場企業とか大手さんは大抵適性検査があります。
SKK式適性検査(V-CAT)とかTG-WEBとか。
さらにプラスアルファでWEBスキル判定テストなんてものも受講させられます。
なので大手の場合、面接が入ったら2時間程度はかかると思っておいた方がいいでしょう。
で気になる適性検査対策ですが、やっておいた方がいいのか?やらなくていいのか?
正解はよくわかりませんが、狙っている企業の質によると言っていいかもしれません。
私のようにあんまり大企業には興味ないという人はぶっちゃけ不要です。
逆に大手一本というのであれば対策はしといて損はないかもです。
口コミ情報とかは?
書類審査が通ったら最低限ホームページと口コミで情報収集しておきましょう。
口コミ情報を収集するには企業口コミサイトキャリコネで転職に登録しておいた方がいいです。
ホントなら企業情報とかもっと詳細に調べて面接に行きたかったんだけど、とにかく詰め込まれ過ぎたのでそんな余裕なし。
なので、ホームページだけみて面接行ったら、社員数5~6名という超零細企業だったりということもありました。
ホームページ見た時点で不安だったのですが、やっぱり企業のホームページは企業の体質を物語っています。
ホームページしょぼいところは企業もショボい。
かといってホームページ凄いからと言って企業が凄いという訳ではありません。
ただショボいところは極力遠慮しといたほうがいいです。
採用までの時間は?
今回内定をもらった会社は、一次が2/5で二次がその二日後。
で決定まで二週間以上かかりました。
どうやら社内での選考をじっくりしていたらしく、報酬体系にも時間をかけてくれていたらしい。
なので早いところでも一次面接から採用までは二週間くらいかかるとみておいた方がいいでしょう。
ですので、2月に転職活動始めるんだったら3月末までは転職期間に充てるくらいの余裕は持っておいた方がいいです。
特に退職時期を定めていないのなら、6か月くらい期間を持つともっとゆとりがでるかもしれません。
1週間に1社受けるくらいのペースで月に4社。
5か月で20社も回れば自分がもっとも行きたい会社を選び出せるはずです。
あんまり短期間で決めようとするのはよくないです。
特にミドルの転職の場合、これが最後の選択になるかもしれませんのであまりギューギューなスケジュールはやめましょう。
3~4か月、長くて6か月が適正なのかなと思います。
面接の時間は?
これもまちまちなんですが、早いところは15分。
長いところで2時間30分くらい。
とはいえこの2時間30分というのは先ほどお伝えしたように適性検査の時間を含むですので、面接時間は長くても1時間30分くらいです。
おそらく面接官が話し好きか?そうでないか?の差だけな気がしますね。
あんまり口下手な面接官だとあっという間に終わってしまうし、話好きの人だといつまでたっても終わらない。
それとスゲー感じ悪い面接官はやっぱりいます。
根掘り葉掘り聞いてきて、これはできないの?やったことあるって書いてあるけどこんなことも知らないの?みたいな感じ。
面接ってホント疲れます。
ちょっとくらい経歴に書いてないことも盛っておかないと採用されないだろうし、だけどあんまり盛りすぎても後々困るし。
アピールしながらも適度な温度感で伝えないといけないのでメチャメチャ疲れます。
私みたいに1日2件を5日連続とかいう無茶なスケジュールはやめておきましょう。
面接時間は企業からいくつか提案されるのですが、18時以降もOKと設定しているところが多いです。
特に中小とか積極的に人材を募集している会社は20時くらいまで対応してくれます。
だけど大手は絶対そんな時間は面接してくれません。
10時から15時くらいまで。
有給休暇はふんだんに残しておきましょう。
転職サイトはいくつ使った?
今回使用した転職サイトは下記になります。
enジャパン「ミドルの転職」
enジャパンは結局エージェントとつながるだけなので急いでいる人にはビミョーかもしれません。
転職サイトに登録して情報を収集しながらエージェントを有効活用すると効果的です。
転職を急いでいるという人は、転職サイトよりも直接エージェントに登録した方が手っ取り早いです。
転職フェアは行ったのか?
2月の1~3でDODA転職フェアが開催されていたようですが行きませんでした。
その時ちょっと停滞してたので迷ったんですが、あまり行っても効果ないかなと思って。
大手がいいのか?中小がいいのか?
就職活動に失敗したロスジェネ世代なので大手へのあこがれはありました。
ですが、売り手市場とはいえやっぱり大手はハードル高いです。
まず書類審査が通らない。
名の通った企業は10社応募して2社程度でしたね。
しかも一次面接から3人がかり。
人事担当、技術担当、部長レベルと幅広い人たちに責め立てられます。
やっと面接が終わったぁ・・と一安心していると適性検査攻めが始まる。
かなりメンタルが強くて実績も豊富で学歴もしっかりしていないと内定まではたどり着けないかも。
ただ、大手とは言ってもシステムエンジニアの場合人材サービス系なら簡単に通ります。
VなんちゃらとかFなんちゃらとかパなんちゃらとか。
そのあたりは経験豊富なシステムエンジニアだとガツガツとスカウトされます。
給与面もそこそこなので、決して悪くはないのでしょうが、あまり魅力は感じませんでしたね。
中小の人材サービス系もガツガツとスカウトが来ます。
で、この手の企業はいろいろと策を講じています。
福利厚生面で工夫していたり、残業をなくす取り組みをしていたり、収入を増やすための施策を作っていたり。
私的には、あまり利益率がよくない中小、つまりは人材サービス系しかないような企業はNGだったので、その辺の策にはあまり魅力は感じませんでした。
大手にもいいところはるし、中小にもいいところはある。
自分の特性を客観的に見て選ぶといいですね。
並行状況は伝えてもいい?
各社回ると必ず他に並行で転職活動している会社はありますか?と聞かれます。
中にはしつこいくらい会社名を聞かれることもあります。
さすがに会社名を言うのはイヤなので濁していましたが、みんな気になるようですね。
でこれは伝えていいかどうかだけど積極的に伝えておきましょう。
でないと、内定が出た時に辞退しにくくなります。
ここは自分の身を守るためにも必ず伝えておきましょう。
内定辞退はどれくらい待ってもらえる?
並行で活動しているのは伝えているので1か月くらいは待ってほしいところですが、各企業長くて一週間くらいしか猶予はありません。
ですので、抑えの会社というのを用意するのは難しいですね。
私の場合、システムエンジニアだったので派遣系の会社とフリーランス登録して抑えを用意しておきましたが、この会社イマイチだけど内定出たから抑えおこうというのは難しいです。
イマイチ微妙だなぁと感じた会社に移籍するのは絶対に止めておきましょう。
この会社に行きたいと思った会社じゃないと絶対に失敗するはずです。
会社を選ぶ基準は?
面接でよく聞かれたのが転職先に求めるものは?会社を選ぶ基準は?というものでした。
表面的にはこんな回答をしてました。
- 長く働ける安定した基盤
- 管理能力を活かせる会社
- 希望の収入が確保できる会社
ですが、これは本音じゃありません。
本音は「自分のことを最も必要としてくれる会社」でした。
ようは「お願いだからウチの会社に来てください!」と言われる会社に行こうと思ってました。
来たかったら来れば?
採用してもいいし、しなくてもいいし。
的な会社には絶対に行きたくなかった。
だから大手よりも中小を選んだのかな?
だって請われて行く会社じゃないと入社後の扱いが悪くなるでしょ。
お願いだから来てと誘っている会社がそんな人材をぞんざいに扱う訳がない。
これはあくまでも私の基準ですが、面接では言えない芯となる部分は持っておいた方がいいかもしれません。
収入は上がる?
私の場合、初年度の年収としては現状維持となりました。
試用期間を経て、1年たつと昇給されるみたい。
やっぱり転職組なのでいきなり高収入というのは考えない方がいいかもしれません。
応募サイトに500万円~700万円と掲載されていますが、最高の700万円に届かせるにはある程度年数を積んでね!というバッファが含まれていると考えるべきですね。
例えば上記の募集の場合、700万円というのはMAXで、自分と同じキャリアの人がその会社で数年経験を積んでもらえる金額と考えるといいかもしれません。
なので、ぽっと出の転職者がいきなりそこにたどり着いてしまうと周りとの整合性が取れない。
だから最初はちょっと下げての契約だけど、実績を積んでどんどん上げていってねという感じ。
実力を評価してくれたなんじゃないの?と感じるかもしれませんが、会社ってそんなものなんですね。
心境の変化は?
転職活動はかなり心を削られます。
開始当初はいろいろ不安もあるけど希望もイッパイ。
だけどだんだんと孤独感が強まり、後悔の念みたいなものも出てくる。
面接を繰り返しているときは、とにかく不安。
不安と戦うために必死に自分を飾り立てる言葉を繋げていく。
一次面接が通ると、少し心が楽になる。
だけど二次までの間また不安が大きくなってくる。
この会社本命だけど、ここで落とされたらどうしよう。。。
この時期が一番不安かもしれない。
そして最終的に内定が出た時。
この瞬間のために苦労してたんだとようやく報われる時。
その時はコツコツ続けていれば誰にでも訪れるはずです。
孤独で辛い転職活動を乗り越えた先には、輝ける未来が待っているはず。
それを信じて続けてほしいです。
まとめ
40代で転職活動をしてみましたが、やっぱりスゲー売り手市場なのは間違いないんだけど、大変なのも間違いない。
この年になって明らかに若い面接官に経歴を否定されたり、エージェントのメールのレスポンスが悪くてやきもきさせられたり。
この数か月はスマホの転職サイトとGmailをずっと眺めていました。
でもやっぱり動いてよかった。
こんだけ売り手市場だからこそ、どんな会社が自分に向いているのか?改めて再確認することが出来た。
少ない選択肢からしか選べなかったロスジェネ世代。
今ならテーブルに乗せきれないくらいのメニューから自分の好きな料理を選ぶことが出来るのです。
確かに大変だし、面倒くさいし、心が折れそうになることもある。
でもその先にしか幸せは待っていないのです。
もし今ためらっているのであれば、今すぐ転職サイトに登録しましょう。
動かないと何も変わらない。
動くのなら強烈なフォローウィンドが吹いている今しかありません。