40代で会社に辞表をたたきつけ自分の未来を眺めてみた。
独立!
開業!
起業!
最初はそれしか頭に浮かばなかったんだが、冷静に「転職」というキーワードを選択肢に入れてみたところ、背負っていた荷物がスーッとと軽くなったんだ。
40代サラリーマン
独立しないとダメ
ホリエモンもイケハヤさんもサラリーマンなんてクソ。
ぼくはアンチサラリーマンですが……小さくても起業して、自分の適性や市場について理解して、その結果「やっぱりサラリーマンが向いている」というのなら、それはいいと思う。諦めるの早い気もするけどw
— ikehaya | Blockchain (@IHayato) 2017年11月25日
会社なんてとっとと辞めて独立してしまえ。
起業なんてそんなに難しくない。
そう煽り立ててくる。
私もそんな考えだった。
サラリーマンなんて報われない。
毎日満員電車に揺られ、始業時間から終業時間まで会社に縛られ、長い時は残業で深夜まで縛られる。
会議に出ても自分の意見なんて言えず、上司が首を縦に振るだけの回答だけを考えて資料をまとめる。
上司が好むように作ったにも拘わらず、資料は突っ返され、またもっと上司が喜ぶ資料を作る。
その繰り返し。
こんなことやっても売り上げにもならないし、そもそも時間の無駄じゃない?
もっと稼げる方法を探さないとダメだよ!
なんて意見は聞き入れられるわけもない。
どうしてもやりたいというのならお前がやれ!と言われるだけだからね。
サラリーマンなんて本当にクソみたいな仕事だよ。
会社を辞めたい!
独立したい!
でも家族の事を考えると・・・
気が付けば40代も後半になっていた。
それでも独立しなければイケないのか?
選択肢はそれしかないのか?
と考えれば考えるほど追い込まれていった。
転職活動を開始してみたら
ソリの合わない上司とのせめぎあい。
もうこいつの考えじゃこの会社はダメだ。
と思っていながらも独立する勇気がない。
嫁も会社を辞めてしまったし、これから子供にも金がかかる。
明らかに独立するにはタイミングが悪すぎる。
まぁタイミングなんて考えてるから独立できなかったのだが。
そんな時、enジャパンのミドルの転職に思い切って登録してみた。
どうなんだ?
自分の市場価値はどれくらいなんだ?
40代後半で転職先はあるのか?
調べてみたら・・山ほどあったww
システムエンジニアという職業であれば、いくらでも転職先はある。
フリーランスとして契約してくれる会社も山ほどある。
これなら会社を辞めても大丈夫なんじゃないか?
数年間、もう一度転職しなおして、骨を埋められる会社ならずっといればいい。
もし転職先も嫌になったらまた会社を辞めればいい。
娘が巣立つまではあと約10年。
今までイヤな奴ばかりと仕事をしてきた自分なら、今の最悪さえ乗り切ってしまえば10年くらいは楽に続けられる。
10年まって嫌ならばその時独立すりゃイイじゃん。
その時は嫁と自分の分だけ稼げばいいんだから気楽なもんだ。
という思いで転職という選択肢をもう一つ加えたら会社を辞めるのに何の抵抗もなくなった。
楽しく生きる道
人生楽しく生きる道を見つけられたらそれが成功。
自分にとって会社が楽しいところならそれでいい。
どうしてもいやな場所が会社ならそこから抜け出せばいい。— ピカタロウ@システムエンジニア (@piccataro) 2018年3月3日
あたしも30代半ばまで同じ感じだったと思う。でも今ならわかる。人生の時間は誰かに(社会に)評価されるためではなく、自分自身が楽しく、心健やかに過ごすためにこそ使うもの。「より高いところ」ではなく「より楽しいところ」に到達できた人こそ勝ち組。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2018年3月3日
まさにその通りだと思う。
私にとってサラリーマンは、それほど居心地の悪い場所ではなかった。
毎日売り上げを上げ続けなければ食えなくなってしまう訳でもない。
上司にこびへつらうのも苦手な訳ではない。
お客様との営業トークはお手の物。
お気楽なサラリーマンをやりながら副業を続けるくらいが丁度いい。
これが自分らしい生き方なんじゃないか?
と40半ばになってようやく気付くことが出来た。
だから転職先に求めたのは、とにかく自分を必要としてくれる会社で、環境のよさげな会社。
大企業で上司と部下に挟まれるような仕事とか、一部上場企業だけど個人の成果とか成績にうるさい会社とか。
そんな会社は行きたくなかった。
上層部と距離が近い、それでいて社長さんとかは自分より年上で尊敬できる人。
そんな会社に行きたかった。
もちろんこれから先どうなるかはわからない。
だけどサラリーマンという道が楽しいのならそれでいい。
私は自分らしく楽しく生きる権利を転職という手段で手に入れた。
これから先の人生が楽しみで仕方ない。