40代で転職活動をしてみた。
結局選んだのは今いる会社よりもちょっと規模の小さい中小企業。
なんでその会社を選んだのか?はこちらに書きました。
結局最後に会社を選んだ理由は、一番居心地の良い場所に行きたかったから。
大企業は勝ち組なのか?
勝ち組の定義って?
一流の大学を出て一流の企業に入社する。
それが勝ち組なのか?
という定義であれば、確かにそれが勝ち組なのかもしれない。
中小企業でずっと働いてきた人間からすれば、大企業はちょっとうらやましいなぁ。。と思うこともある。
収入は中小の3割増しくらいだし
会社が倒産する可能性は極めて低いし
下請けを顎で使えるし
福利厚生はしっかりしてるし
将来の不安はほとんど無いだろうし
でもね、ストレスだけは結構多いのが大企業の特徴。
大企業に入れば、収入の分だけプレッシャーのかかる仕事を任される。
ITの世界も建設会社と同じゼネコンみたいなものなので、大企業は大きな案件を受注する。
そのおこぼれをまず大企業の子会社が、その次に下請けが、その次に孫請けが。
完全なゼネコン体制。
なので大手SIerの若手社員たちは、早いうちからプログラマやシステムエンジニアという立場よりもプロジェクトマネージャーの立ち位置に入る。
要件定義だとか見積もりだとか、お客様との交渉事を若いうちからやらさせる。
予算を見積もり、スケジュールを立て、下請けのパートナー会社と契約し、年上のオッサンたちを率いながらプロジェクトを回す。
毎週進捗会議なんかがあり、課長だとか部長だとかに報告をしなければならない。
大きなプロジェクトになると事業部長、その上の社長にまで稟議を上げ報告をしなければならない。
毎日毎日プレッシャーとストレスを常に抱えなければならない。
その分が中小の3割増しくらいの収入ってわけ。
これが勝ち組なのかどうかと聞かれると甚だ疑問だ。
大企業を見切った訳
もちろん経験豊富なシステムエンジニアだから大企業からもオファーが来た。
一部上場企業からも是非にとお声をかけていただいた。
有難いお話だ。
だけど、どうしても気が乗らなかった。
中小企業のヒエラルキーの頂点近くにいた人間が、大企業に入ればかなり下のレイヤーになってしまう。
となれば、前述したような課長、次長、部長、事業部長、社長などのはざまに入りストレスを抱え続ける生活になる。
こんな生活を求めて転職活動をしたんだっけ?
絶対違う。
自分が過ごしやすい、生きやすい環境を求めて転職活動をしたんだった。
大企業に行きたいから転職活動をしたんじゃなかった。
勝ち組ってなんだ?
「勝ち組や負け組の存在する社会は嫌だ!」と思ってる人の多くは、経済力の高い人や有名企業で働いてる人を勝ち組だと定義してるように見える。そもそもこの定義の段階から、私とは価値観が合わない。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2018年3月4日
ちきりんさんは、ストレスフリーな自由な生活を手に入れた人を勝ち組と呼んでいる。
ストレスフリー、もしかしたらコレを手に入れた人は確かに勝ち組なのかもしれない。
かといってフリーランスで成功した人が勝ち組かどうかはわからない。
だってその人たちは上司とかのストレスからは解放されたけど、常に売り上げというストレスに追われる生活になる。
サイトアフィリエイトで稼いでいる人なんか実は不安の塊なんじゃないだろうか?
いつGoogleのアルゴリズムが変わったら。
ある日突然圏外に飛んでしまったら。
そんなストレスは常に付きまとう。
となれば本当の勝ち組って誰?
大企業の社員でもない。
フリーランスで成功した人でもない
意外と、出世を捨てたお気楽サラリーマンなんじゃないだろうか?
出世、お金というキーワードを諦めたサラリーマンはめちゃ強い。
成果なんてどうでもいいし、上司の顔色なんてどうでもいい。
自分が生活できる分を稼げればいいんだから、仕事にストレスなんて感じない。
それでも会社は解雇なんて出来ないから毎月給料は確実に入ってくる。
平社員だからちょっとお金が足りない時は、残業して稼げばいい。
残業って言っても会社でパソコンいじってるだけで仕事してる風に見えるからね。
つまりは、大企業でもなく、フリーランスでもなく、ストレスのない仕事を手に入れたサラリーマンこそが本当の勝ち組なのかもしれない。
転職を考えた時、大企業こそ勝ち組という考え方で移籍すると間違いなく失敗すると思うよ。
自分が居心地がいい場所を探すこと。
それが転職のキモなんじゃないかな?
今いる場所が心地いいのであれば無理して移る必要はない。
だけど今いる場所の居心地がどうしても悪いのならさっさと転職すべき。
勝ち組になりたいのであれば、ストレスのない会社を探す努力をすべきなんだろうね。