システムエンジニアの大半は派遣エンジニアです。
派遣エンジニアとして働くのならどんな働き方が有効なのか?
解説してみましょう。
システムエンジニア派遣
派遣のタイプ
派遣と言ってもタイプはいくつかに分かれます。
- 一昔前は一般派遣と呼ばれた純粋な派遣
- 一昔前は特定派遣と呼ばれていた正社員雇用の派遣
- 派遣元と個人事業主契約しているが実態は派遣
1は、純粋は派遣社員です。
派遣元の会社に登録して派遣先に出向くスタイル。
当然のことながら派遣先の業務が終了すれば収入は無くなります。
2は、派遣元の会社に正社員として雇用されるタイプ。
おそらくこの2のタイプが派遣エンジニアの大勢を占めているはずです。
その理由としては、正社員派遣(一昔前の特定派遣)の場合起業するのがとても簡単だったから。
正社員派遣は、派遣事業を始めるとき届け出だけでよかったのです。
だからエンジニア自身は社長になり社員数4~5人なんて会社がゴロゴロ設立されました。
今は派遣法が改正されてしまいましたので状況は変わりましたが、その名残から今でも正社員派遣のエンジニアは多く存在します。
最後に3は個人事業主タイプの派遣。
レバテックフリーランスのような会社と個人事業主契約し、派遣先に出向くスタイル。
派遣先へは派遣契約ではなく、準委任契約とか請負で行くケースもありますが、派遣先の仕事が終われば収入が切れる。
そんな意味でも派遣と同じようなものです。
この3つの中では正社員派遣が一番安定してそうに見えますが、最も搾取されるのもこの正社員派遣です。
正社員派遣の収入
正社員派遣を運営する会社は、当然のことながら売り上げは派遣フィーです。
まずは社員を雇いその社員を客先に常駐させる。
派遣先の会社と契約を結び派遣フィーを受け取り、会社が取り分を抜いて社員に給料として支給する。
特定派遣とか正社員派遣なんて言われていますが、やってることは人売りのピンハネです。
リツアンの社長さんは自らのブログで自身を「ピンハネ屋」なんて自虐していますが、派遣会社はピンハネだけが会社の利益なのです。
ですので、会社としては出来るだけ高い金額で社員を派遣先に売りたい。
そして出来るだけ社員の給料は押さえたい。
そうすれば利益がガッポガッポ入ってくるんです。
それが派遣ビジネスなので仕方ありません。
還元率の高い会社
前述したように派遣会社は、社員の給料を極限まで下げて、極力高い契約で派遣させれば利益が上がります。
派遣会社は社員の給料を抑制したいため、新卒や未経験者の給料は極力低い金額を設定します。
経験の浅い社員は契約金額が低いですからね。
そんな経験の浅い社員も年齢を重ねキャリアやスキルが上がっていくと契約金が上がっていきます。
契約金額の上がり方は、プロジェクトによって異なりますが、結構な金額が一気に上がることもあるんです。
私の場合、月50万円だった契約がお金のあるプロジェクトに配属した途端契約金が月75万円にあがったことがありました。
ここが運命の分かれ道なんです。
古臭い会社の場合、給料は徐々になだらかなカーブを描きあがっていきます。
月25万円も契約金が上がっているのに給料は数千円しか上がらないなんてことが普通にあるんです。
そんな会社に長くいるとただ搾取されるだけのエンジニアで終わってしまいます。
ですので派遣エンジニアとして活動していくのなら、契約金額がそのまま給料に反映される会社に行くべきです。
今は前述したリツアンさんのように還元率の高さを売りにしている会社もありますし、もしもっとダイレクトに稼ぎたいというのであれば個人事業主に切り替えるのも手でしょう。
個人事業主でやっていくのならレバテックフリーランスのような安定した企業と契約すべきです。
年功序列、終身雇用なんて派遣エンジニアには全く意味のない選択肢だと考えて下さい。