先日所用で某所へ出かけたら難しそうな顔をした人たちが一斉に会場へと向かっていく。
どうやら全国各地で司法試験が開催されていたようです。
若い人もいればそこそこの年齢の方もいらっしゃいました。
司法試験に挑戦した皆様はどんな思いで受験しているのかわかりません。
ただそろそろ司法試験をゴールとするのはやめてもイイ時期なんじゃないですかね?!
司法試験ってどう?
弁護士の今
こちらは司法試験の合格者の推移です。
司法試験の合格者は2006年の新司法試験制度導入により一気に増加しました。
それまでは合格者が1000人を切るような狭き門でしたが、今はかなり緩和されてきています。
余談ですが弁護士の世界では、旧試験に合格した人は優秀で新試験に合格して弁護士になった人は見下されるらしく、弁護士会でも大きな差別の対象となっているみたいです。
ではなぜ司法試験の合格者が増え弁護士が増えたのか?
それは国による弁護士不足を解消するための政策だったんですね。
それにより弁護士は、これまでよりも多くの弁護士が供給されることになった。
これで弁護士不足も解消され、市民は喜び、苦労して司法試験を突破した弁護士も報われるはず。。
だけど現実は違っていた。
日本はアメリカのように訴訟国家ではありません。
弁護士が増えたからと言って訴訟の数が右肩上がりで増えるワケがない。
だから弁護士を増やしたはいいが、供給過多になり弁護士余りと呼ばれれう状況になってしまった。
なので今、弁護士という資格を保持してもそれだけで高収入を得られる時代ではなくなってしまったのです。
年間所得200万円も…弁護士はもはや負け組?(読売新聞(ヨミウリオンライン)) https://t.co/vTd7dvgCpj
— ピカタロウ@システムエンジニア (@piccataro) 2018年4月13日
資格で稼ぐ
私は資格を取るのならこのような条件を念頭に置いています。
- 会社内で価値がある
- 難関資格だけど短期間で取得できる
- 就職・転職に有利
- サイドビジネスでも利用できる
- 老後でも利用できる
もはや資格を取り資格だけで生きていくというのは簡単な時代ではありません。
IT化、AI化により資格業の仕事は簡素化されています。
もちろんAI化くらいじゃ資格業の仕事は無くなるワケがありません。
だけど資格を取ればなんとかなる。
資格さえとればなんとかなるという時代はとっくに終わっています。
ならば、資格を取っていきなり独立!
なんて無謀な挑戦をするよりも・・・
サラリーマンとして資格の価値を享受しながらサイドビジネスで有効活用すべきなのではないでしょうか。
難しい資格を取得すると大抵の人は視野が狭くなってしまいます。
例えば公認会計士のような難しい資格を取得したら、公認会計士として生きていかなければならない。
せっかく苦労して資格取ったんだから、公認会計士の仕事をしないと意味がない!もったいない!
そんな頭の固い考え方しかできなくなってしまうんですね。
その点から考えると司法試験って報われない試験なんです。
旧試験に比べて簡単になったとも言われますが、やっぱり最高峰の試験ですのでそうそう簡単には合格できません。
法科大学院課程を修了後、司法試験に合格後、司法修習を経てようやく弁護士になれる。
勉強期間から含めると膨大な労力と時間が必要になります。
もちろんお金だって相当かかるでしょう。
それだけの苦労をして資格を取ったというのに、今の時代弁護士になっても仕事がないんです。
しかも弁護士ってサイドビジネスでやるような資格じゃない。
司法試験に合格したというのに、他の仕事をするなんてあり得ないと考える人ばかりなのです。
なのでせっかく合格したはいいが、司法試験は報われない試験になりつつあるのです。
まとめ
資格なんて手っ取り早く取得できる資格を目指すべきです。
資格を取ったからと言ってすぐに稼げるワケもない。
資格を活かせるかどうかは自分次第。
勝負は資格を取ってから。
なので資格取得に膨大な時間がかかる資格は医師以外大きな価値を生み出しません。
つぶしが効く、それでいて働きながらでも収入を得られる。
サラリーマンという安定収入を得ながら、資格の活用法を考えて生きていけばイイんです。
そんな資格取得を目指すのがサラリーマンの賢い生き方です。
もう司法試験なんて無理してでも目指すような試験ではないのです。
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