二刀流のススメ 
日曜日の夜になると月曜日からの会社の事を考え憂鬱になってしまう。
いわゆるサザエさん症候群とかブルーマンデー症候群とか言われる症状です。
主に学生や会社員など、月曜日から学校や勤務が始まる人に起こりうる症状とされる。ごく軽度のうつ病の一種とする説もある。
月曜日が憂鬱で仕方ない。
日曜日というのに次の週末の事を考えている。
と、こんな状況に陥ったらもうかなりヤバい状況です。
次の職場を見つける動きをすべき段階まで来ていますがまだ何とかなるでしょう。
ですが本当の限界はこうなった時。
ここから精神も身体もボロボロにされてしまったサラリーマンのストーリーをお伝えします。
サザエさん症候群
通勤の悪夢
朝、目覚ましが鳴る。
え？嘘だろ？もう朝かよ。。。
仕方なく目覚ましを止めるが身体がダルい。
とりあえず歯を磨いてみるが、奥歯を磨くと吐き気がやってくる。
ウェェェーーー。
朝から洗面所でうなりごえを上げる。
もちろん朝食なんて取る余裕もなく最寄り駅に向かう。
毎朝、毎朝どんだけ人がいるんだよ！ってくらい混み合うラッシュアワー。
本当に人口減少してるのか？
政府の資料盛ってんじゃね？って疑問に思うくらい、ラッシュアワーの駅は人だらけ。
そしてホームにすべり込んでくる電車の窓から見えるのは、もはやこの世のモノとは思えないような地獄絵図。
もう駅に着いた時点で足を入れる隙間もない。
こんな電車乗れるワケないじゃん。
でもこの電車を乗り過ごしたところで、次に来る電車もどうせ同じよう状況なんだろ。
いつまでもやり過ごすわけにもいかない。乗らないと会社に辿り着けない。
仕方なく踵とケツだけ突っ込んで、電車の扉を片手で掴む。
すると見かねた駅の押し込み要因のアルバイトが、強引にオレの身体を社内に押し込んでくれる。
子供が作った餃子のように、皮からあふれんばかりにギューギュー詰めにされた車内。
このまま数十分は精神鍛錬の時間だ。修行だよ。
横暴な上司の指示
あさイチの修業の時間は終了し、やっとの思いで会社に辿りつく。
そして会社に到着すれば、山のように膨れ上がる受信トレイ。
なんで土曜日休日出勤したのに月曜日の朝にメールが入っているんだよ。。。
そのメールの内容は上司からのクレームに近い指示だらけ。
- 網羅的な視点で見てるのか？
- 横並びで全部キッチリ確認しろ！
- 部下の管理はしっかりできているのか？
- お前の職責は何なんだ！！
簡単に言うけどさぁ、それやるのにどれだけ時間かかると思ってるんだよ。
それやってたら終電なんか間に合うワケないじゃん。。。
ホスピタリティだとかなんだとか言うけど、社員の健康が第一なんじゃねーのかよ？
管理職に上げたのはどうせ残業代出したくないからだろ！！
とグチっても仕方ない。
文句言ってもその倍返ってくるだけさ。
上司なんて機嫌よくさせておけばイイ。
揉めれば揉めるほど自分の立ち位置が悪くなる。
適当に受け流し、言われたことをキッチリやっておけばいい。
そうすればホウレンソウが出来てるとか言ってご機嫌になる。
上司なんてそんなバカばっかりだ。
断言します！上司ってみんなイヤな奴なんです！
だがそんな上司の指示に忠実に従っていれば、当然ながら帰りは終電間近になる。
家に着くのは深夜の1時過ぎ。
このままメシも食わずに寝てもイイんだが、帰宅したばかりだから交感神経がまだ活発に活動してやがる。
疲れてるのに、夜遅いのに、眠気という天使が一切訪れる気配がない。
仕方なく缶ビールを空ける、そしてもう一本、やがて焼酎にまで手を伸ばし、気付いたら深夜3時を回っている。
いい加減寝なきゃとスマホの目覚ましをチェックすると、アラームがセットされた時間は3時間後だとよ。
オイオイ今日も3時間しか寝れないのかよ。
会社に対する絶望
こうやって人生のほとんどを会社で過ごさなければイケない。
そしてまた今週末も休日出勤・・・。。。
ようやく休めた日曜日。
一日ぐったりしていたいが、携帯電話に入るショートメッセージ。
オレには日曜日もねーのか？
そしてあっという間に一日は終わろうとする。
娘が大好きなちびまる子ちゃんが始まり、そしてやってくるサザエさん。
もう月曜日が来るのが怖すぎる。
もうあの悪夢のような毎日のスパイラルに耐えられない。
でも、サザエさんで憂鬱になるのは子供のころから同じ事。
小学生の頃だって、日曜日が終わってしまうのがすごく悲しかった。
だからサザエさんとか笑点とか昔なら元気が出るテレビ、今なら世界の果てまでイッテQとかみると切なくなるんだよね。
でも、この時点ではまだ軽傷です。
日曜日に月曜日が辛くなるのであればまだギリギリ大丈夫。
本当に深刻なのは、月曜日に起きられなくなった時。
- 目覚ましを止められなくなった時
- 月曜日に起き上るのがツラくなった時
- 涙が出てしまう時
- めまいがする時
- 電車に乗れなくなった時
こうなったらもう会社に行ってはイケません。
もう限界です。
一日も早く会社を辞めて次の生活を探し始めて下さい。
転職して変わるのか？
隣の芝生は青く見える。
転職したって変わらない。
仕事から一度逃げてしまうとずっと逃げ続けなければならない。
と自分を追い詰めていませんか？
確かに会社なんてどこに行ったって大差はありません。
どこの会社にもイヤな上司なんて絶対います。
でもね、そんなに悲観的になることはありません。
ギリギリに追い詰められる会社もあれば、自分のペースでゆったりと働ける会社も全然あるんです。
だから探してみて下さい。
苦しくなったら、限界になったら次の仕事を探してみて下さい。
でも収入をキープしなければイケないし・・・
大丈夫です。
収入をキープできる転職先、だけど仕事のペースは維持できる、そんな職場もあるんです。
自ら可能性を決めつけてはイケません。
限界になったら辞めりゃイイじゃん！
会社なんて星の数ほどあるんだから。
と考えて逃げ道を用意しておけば会社なんて、仕事なんて大したことはありません。
ツラけりゃさっさと転職しちゃえばイイんです。
転職は決して逃げではありません。
転職は、今の自分を救ってくれるノアの箱舟になることもある、人生の大きなターニングポイントなのです。
