一度起業するなり、事業を継承して社長になったのにサラリーマンに戻る人が増えているそうですね。
「サラリーマンに戻る社長」なぜ増加? もうかっていても「耐えられない」理由は(NIKKEI STYLE) – Yahoo!ニュース https://t.co/S9ubXa4q6p @YahooNewsTopics
— ピカタロウ@システムエンジニア (@piccataro) 2018年5月20日
なぜせっかく社長にまで登り詰めたのにまたサラリーマンに戻ってしまうのでしょうか?
社長からサラリーマンに戻る理由
なぜ社長を辞めるのか?
社長って誰もが羨む立場だと思っている人も多いかもしれませんが、全くそんなことないんですね。
サラリーマンなんかとは比べ物にならないくらい大きなストレスを抱えている人が多いんです。
これまでにいろんな社長さんと会ってきましたが、心から幸せそうにしている社長さんなんて一人もいなかったんじゃないかな?
社長って世間一般的にはこんなイメージでしょう。
- 出社時間が自由
- 休みも自由
- 報酬が高い
- いい家に住んでる
- 高級車に乗ってる
- 上司がいない
- 自分のやりたいようにやれる
これらを見るとサラリーマンにはないものを全部持っていて羨ましいと思うかもしれないけど、こんなものを全部捨てても社長を辞めたいくらいのストレスがあるんです。
だから社長という立場を捨ててでもサラリーマンに舞い戻ってくる人が多いのです。
資金繰り
社長さんの頭を悩ませるのは資金繰りです。
中小企業の場合、資金繰りが潤沢なんて企業はなかなかありません。
副業のアフィリエイトが爆発し、税金対策のために法人化したような一人社長の会社ならそれほど資金繰りに困るようなことはないかもしれませんが、一人でも社員を雇えばそう簡単にはいきません。
従業員を雇うためには事務所を構える必要があるし、事務所を構えれば毎月経費がかかる。
従業員の給料に社会保険料。
事業を拡大すればするほど経費って右肩上がりに増えていく。
起業当初の融資なんてあっという間に底をつき、資金繰りに東奔西走する日々が始まる。
そしてこの資金繰りは事業を続ける限りずっと付きまとうのです。
資金が楽になることなんてない。
社長の悩みはずぅーっとお金。
こんだけ苦しんでいるのに社員は給料上げろ!ボーナス上げろ!
と自分勝手なことばかり叫び続ける。
資金の事なんて考えないですむサラリーマンは最高なのです。
部下
事業を運営するにあたり人材は欠かせません。
事業を伸ばそうと思ったら人を雇うしかない。
でも、使いやすい部下なんて10人雇ったら1人いれば儲けもん。
社員なんてみんな困ったちゃんばかりです。
ちょっと売り上げを上げているからと言って自分の収入だけ上げろ!と叫ぶ困ったちゃんとか。
技術力は抜群なんだけどコミュニケーション能力が一切ない困ったちゃんとか。
いつまで経っても部下を育てることが出来ない困ったちゃん管理職とか。
会社のお金をちょろまかす本物の困ったちゃんだとか。
ちょっと目を離すとすぐにサボり始める困ったちゃんだとか。
経営側に立ってみると分かります。
使える社員なんてホント一握り。
そしてさらにいえば経営側の気持ちに立ってくれる部下なんて一人もいません。
社長さんと話をすると出てくるのは部下のグチばかり。
孤独
そして社長になる最大のデメリットは孤独です。
社長さってホント独りぼっち。
前述したように部下で経営側の気持ちに立ってくれる人なんて皆無なんです。
成績を上げたから部長にしてやったり、取締役にしてやったりしても、いつまで経っても雇われ人の気持ちが抜けません。
自分で事業を立ち上げ、自分の給料は自分で稼ぐくらいの気概をもっているような人は自分で起業しちゃうんです。
だから経営側の目線で社長と同じ気持ちでいてくれる人がいない。
社員の飲み会に顔を出せば気を使わせる。
だから社内には友達なんて一人もいない。
そして社長になっちゃうと今まで友達だった友人だって「社長さんなんだから」という目線になり友達付き合いも希薄になります。
仕方なく異業種交流会などに顔を出して同じ社長さんと仲良くなったりしますが、社長って多分に漏れず変わり人。
付き合うのが大変なんです。って自分もそうなんですがw
唯一話を聞いてくれるのが顧問の弁護士とか税理士とか社労士。
会社に訪問しても3時間の話の中で仕事の話なんて15分程度。
あとは社長さんのマシンガントークの聞き役だったりします。
社長ってホント孤独なんだなぁ、とそんな時実感させられます。
まとめ
独立・起業は悪いことじゃありません。
逆に才能がある人はドンドン独立・起業すべき。
だけど本当に大変です。
ツラくて孤独な日々に耐え続けなければ勤まりません。
あなたにそんな覚悟ありますか?