40代の転職市場は活発化しています。
なぜ企業は40代の人材を求めているのか?
こちらを見れば一目瞭然です。
今までは新卒、転職といえば20代から30代前半が定番でしたが、20代はとにかく人がいない。
雇いたくてもターゲットの母集団自体が小さいのです。
となれば人の少ない20代よりも40代の方が集めやすい。
だからこそ今の時代40代からの転職の方が上手くいきますし、上手にキャリアチェンジできる状況になっています。
とここまで40代は転職すべき!と煽りまくっておきながら、やっぱり転職しない方がイイよ!って人がいるのも事実なんです。
では、どんな人が転職に向いていないのでしょうか?
転職に向かない人
ある40代のお話
先日、某中小企業の社長さんが昔お世話になっていた会社の方とお会いする機会があったそうです。
その方のお名前は仮でFさんとしておきます。年齢は46歳。
Fさんはその社長が社長になる前に付き合いがあり、社長と同世代だったためよくお酒を飲みに行っていたそうです。
ですがお互い忙しい時期に入り、10年以上連絡を取ってなかったんだとか。
そんなFさんから社長さんに突然連絡があり、久しぶりに会いたいとのこと。
社長さんはまぁちょっと寂しくなっただけかな?と気軽にFさんに会いに行った。
最初は昔話に花を咲かせていたが、次第にFさんの表情が変わりこんなことをお願いしてきたんだそうです。
「社長、今の会社もう辞めようと思ってるんだ。社長の会社で雇ってもらえないだろうか?」
社長さんはまさかと思った。
だってFさんが勤める会社は社長の会社の昔の取引先なので当然大きい企業。
そんな会社に勤めているのに自分の会社のような零細企業に入れてくれって・・・
状況を聞いたらFさんは大学生と高校生の二人の子供を持つお父さん。
それで年収は450万円程度なんだそうです。
奥様は専業主婦。
そりゃ生活は楽ではない。
Fさんの会社はこの好景気にも拘わらず業績不振。
そのため収入は上がらないどころか、これからも下がる一方なんだとか。
そこで昔の友人が会社を始めたということをどこかで聞きつけ、社長に連絡し雇ってもらおうと考えたらしい。
しかもFさんが希望した年収は550万円。
100万円以上の収入増を希望してきたんだとか。。
Fさんが積み上げてきたキャリアは?というと通常の営業と管理職。
何が出来るという訳ではないというのに。。
転職しない方がイイ人
Fさんのような一つの会社だけでキャリアを積んできたという人は、転職して収入を上げようなんて思ってはいけません。
だって何が出来ますか?
と聞いて即答できますか?
お得意様を回り、見積書を書いて請求書を書いて、それを端末に入力する。
あとは部下を管理して上司にいい顔して・・ただそれだけ。
自分で売り上げを上げてきたり、顧客を開拓したり、手を動かしたり、技術があったりという人ではない。
ただ会社の歯車として機能しているだけの人。
こんな仕事をずっとしてきた人にとって年収450万円は高すぎるくらいと思った方がイイでしょう。
いくら転職市場が活発化していると言っても優遇されるのは何かしらの能力に長けている人です。
- スキルがある。
- 資格がある。
- 高度な業務の経験がある。
- 高度な管理経験がある。
- 顧客をイッパイ持っている。
そんな能力を有していないのなら年収増での転職なんて考えてはイケません。
ましてや、友人の会社に高待遇で雇ってもらおうなんて考えを持っている時点で終わってます。
そんな考えで転職が上手くいくほど甘くはありません。
自分はそんな仕事しかしてこなかった。
今の会社でしか通用しないと感じられるようなら転職は踏みとどまり今の会社にお世話になりましょう。