小さな子供たちに圧倒的人気を誇るアンパンマンをご存知だろうか?
アンパンマンといえば、今やドラえもん、サザエさんに並ぶ国民的アニメキャラクター。
もはや日本国民であればアンパンマンを知らない人はいないだろう。
だが、アンパンマンのストーリー自体を知っているという人、アンパンマンのアニメを一度でも見たことがあるという人はそれほど多くないんじゃないだろうか?
かく言う私も子供が生まれる前までは、アンパンマンを見る機会がなかったためストーリーは全く知らなかった。
バイキンマンが悪者なのは容易に想像がつくが、ドキンちゃんはアンパンマンのガールフレンドなのかと思っていたほど興味がなかった。
そりゃそうだ、アンパンマンは完全子供向けのアニメなんだから。
そんなアンパンマンのストーリーがなぜ転職とかぶるのだろうか?
転職ってアンパンマンのストーリーのようなもの
アンパンマンのストーリー
これから話すアンパンマンの知識は、子供が小さかった5~6年前の話なのでアップデートされていたとしたらその辺は流していただけると有難い。
さてそのアンパンマンだが、関東地方では毎週金曜日に30分間放映されている。
大抵オープニングテーマの後1話、そしてCMを挟んで2話目のストーリーが流されてエンディングという、原則30分で2話という構成になっている。
ちなみにオープニングはそれ行けアンパンマン、エンディングはアンパンマンたいそう、サンサンたいそう、ドレミファアンパンマン、勇気りんりんの4曲がローテーションで流され、夏場になるとアンパンマン音頭なども流される。
って、そんな豆知識はどうでもいいww
さて本題に戻ろう。
アンパンマンの本ストーリーは、まったく違う切り口の時もあるが、おおむね同じストーリーを登場キャラや場所を変えて微妙にエッセンスを加えているだけ。
基本は水戸黄門のように毎週同じ一話完結型の勧善懲悪のストーリー構成になっている。
基本のストーリーはこんな感じだ。
まず食べ物のキャラクターが出てくる。
天丼をキャラにしたテンドンマンとかカツ丼をキャラにしたカツドンマンとか。
テンドンマンとカツドンマンは、いつもケンカばかり。
ミーの天丼が一番美味しい!
いやオレのカツ丼がNo1だとケンカする。
そこにバイキンマンが現れてカツ丼と天丼を独り占めして食べつくしてしまう。
悪さをするバイキンマンのもとにアンパンマンが現れる。
バイキンマンは、実は最高級のスキルを持っているメカニック。
空を自由に飛び回れる飛行物体や地面を自由に掘り進めるマシンや人型の大型ロボットを自在に作り上げてしまう、腕利きのエンジニアなのだ。
そのテクニックを存分に駆使し、さまざまな武器を作り上げアンパンマンに対抗する。
最新機器を駆使されてアンパンマンは苦戦する。
やがてアンパンマンはピンチになり、大事な顔を汚されてしまう。
顔が汚れたり欠けたりすると力がなくなるアンパンマンは、「顔が汚れて力が出ないぃ」と倒れこんでしまう。
そしてアンパンマンがピンチという情報がパン工場に飛び込んでくる。
緊急アラートだ。
慌ててジャムおじさんがアンパンマンの顔を焼く。
そのアンパンマンの顔を持ってジャムおじさんと共にバタコさんが現地に現れる。
「アンパンマン新しい顔よぉ~」
とバタコさんはアンパンマンに顔を投げつけ、顔を焼き立てのアンパンに交換する。
すると「元気100倍アンパンマン!」
とアンパンマンは元気を取り戻す。
そして渾身の・・・
「アーンパンチ!」
「バイバイキーン」とバイキンマンはノックアウトされる。
そしてアンパンマンに助けられた食べ物キャラ、今回はテンドンマンとカツドンマンが子供たちにお手製の料理を振る舞う。
めでたしめでたし。
これが通常運営時のアンパンマンのストーリー。
なぜ転職ってアンパンマンみたいなものなのか?
ストーリーの説明では省かせていただいたが、お腹がすいた子供たちにアンパンマンが自分の顔を分け与えるシーンは有名だ。
アンパンマンの顔が虫食い状態になる、最初見たときはちょっとグロくも感じるのだがこれがアンパンマンの真の姿。
自分の体を犠牲にしてでも困っている人たちを助ける。
正義のヒーロー、それがアンパンマン。
困っている人たちが増えれば増えるほど自分の顔はボロボロになっていき、力もドンドン弱っていく。
たまに顔を食べられすぎてフラフラと飛んでいるときもあるくらい。
そして、ジャム工場に帰宅後に新しい焼き立ての顔に変えてもらい元気100倍になる。
そう、転職ってそんなもんなのかも。
最初会社に入ったときは、少なからずともこんな気持ちを持っていたはずだ。
- 会社の力になりたい
- 会社の売り上げに貢献したい
- 会社の成長に貢献したい
- 社長の力になりたい
- 会社をもっと大きくしたい
- 仕事を認められて出世したい
- もっと頑張ってボーナスをいっぱいもらいたい
そんな正義感の塊で仕事に向かう。
最初は焼き立てでフカフカだったはずのアンパンマンの顔。
それが客先に顔を配り、上司に顔を配り、部下に顔を配り、社長にいっぱい顔を配り・・・
ドンドンとアンパンマンの顔はボロボロになっていく。
現場からジャム工場という名の自宅に帰る足取りはもうフラフラだ。
疲れ果てた。
もう顔が汚れて力が出ないぃ~~~
と言っているのに、現実社会では新しい顔を焼いてくれるジャムおじさんはいない、取り換えてくれるバタコさんもいない。
そしてさらにバイキンマンみたいなやつらに顔は汚され、もう本当に力が一切でなくなってくる。
そんなタイミングでボロボロの顔を取り換えてくれるバタコさん的存在が転職なんだ。
もう今の会社に居続けても元気が戻ることはない。
誰かに顔を変えてもらわないことには、もう元気100倍にすることなんて出来ないんだ。
そんな今こそ、会社に辞表をたたきつけて転職するべきなんだ。
新しい焼き立ての顔に付け替えて・・・
元気100倍アンパンマン!
と完全復活して新しい会社に移籍する。
そう転職ってアンパンマンのストーリーみたいなものなんだよ。
会社のためにボロボロになってしまったのなら、もう元気なんか出るはずがない。
ここらで新しい焼き立ての顔に取り替えて、元気100倍を取り戻そうじゃないか!
正義のヒーロー、アンパンマンだって汚れた顔では戦えない。
サラリーマンだってボロボロに壊れたハートじゃ戦えない。
そろそろ、アンパンマンの顔のように壊れたハートを付け替える転職という旅に出て見ませんか?