人手不足が深刻なIT業界。
そのため、業界未経験者でも積極的に採用します!
という会社が一昔前より確実に増えています。
実際こんな経歴の人たちでも業界未経験でエンジニアとして採用されています。
- 営業
- 保険代理店勤務
- フリーター
- ニート
- トラック運転手
- 建築関連勤務
- 一般事務
- アミューズメント施設勤務(パチンコ屋)
- 売れないお笑い芸人
- 売れないミュージシャン
などなど。
もはや何でもあり。
誰でも彼でもどんな経歴でも採用してもらえるIT業界。
でもパソコンなんて詳しくないし、WordもExcelもほとんど使ったことない。
そんな状態でエンジニアとかになって、俺たち何をさせられるんだろう?
そんな不安を感じている方は、本記事を参考にしてみてください。
IT業界未経験者の仕事
サーバ・ネットワーク監視
いわゆるインフラ系とかネットワークエンジニアというお仕事の求人で、未経験で入社して一番最初に携わるケースが多いお仕事が監視です。
サーバとかネットワーク機器は、そのサービス形態によって異なりますが、原則24時間365日止める訳にはいきません。
夜間にネットワーク機器の故障が発生し、サービスの提供が止まってしまったりしたら、すぐに復旧させてサービスの継続をしなければいけません。
ですが、そのために技術力の高いシステムエンジニアが24時間365日張り付くわけにはいきません。
そこで、サーバやネットワーク機器が正常に稼働しているかを監視するための装置を導入します。
その監視装置は、サービスが止まってしまったり、機器が故障してしまったり、異常を検知したらメッセージと飛ばしたりメールを飛ばしたりしてオペレータに通知します。
その通知を受けて状況を確認したり、上級エンジニアに連絡したり、サービスを提供している顧客に連絡したりする役目を果たすのが、監視業務です。
主に24時間365日体制での仕事になるため、2交代、3交代のように複数のメンバーでチームを組んで交代で勤務するお仕事です。
仕事内容としては、前述した監視装置から上がってきた通知に対して、サーバやネットワーク機器の状況確認、そしてその後適切な連絡先に電話したりメールしたりするのがメインの仕事なので、それほど特別なスキルはいりません。
できれば、サーバのコマンドやネットワークのプロトコルの基礎知識くらいは持っていると有難い。
だから、多くの会社は未経験者を採用し、サーバやネットワークの基礎知識をつける研修を実施して、この手の監視業務に常駐させます。
当然夜勤もある勤務ですので、スキルよりも体力勝負です。
夜勤とかシフトを楽しめる人にはそれほど苦痛な仕事ではありませんが、妻子持ちで土日は普通に休みたいという人には不向きです。あまりスキルアップも見込めませんが、それほど忙しい仕事ではないため時間は多く取ることができます。
なのでもっとスキルの高い業務につきたい!という人は、その時間を利用して資格を取るなりすると短期間で別業務に異動させてもらえる可能性も高まります。
オペレータ
サーバの運用業務や構築業務で補助的立場での仕事です。
上級エンジニアから手順書を渡され、その手順に沿ったオペレーションを実行するスタッフです。
手順書のコマンドをコピーペーストして順番通りに実行するだけ。
こちらも高いスキルはいりませんが、サーバのコマンドくらいは知っておく必要があります。
監視業務とは違い、シフト勤務ではないのがいいところなのですが、こちらもスキルアップにはなりません。
上級エンジニアから徐々にオペレータ以上の仕事が渡されるようになれば、どんどんレベルを上げるチャンスです。
オペレータだけしかやりたくない!と拒否するような姿勢だとずっとオペレータ業務から抜けることはできません。
データセンター勤務
データセンターで受付やラックの見回りなどをする業務です。
サーバやネットワーク機器は、データセンターという強固なセキュリティで保護された施設に格納されています。
そのデータセンターにエンジニアが入館するためにはいろんな手続きが必要です。
会社名、氏名、緊急連絡先、持ち込みPCシリアルナンバー、交換パーツのシリアル番号、交換パーツの授受。
中には、指紋登録しないと入館できない施設もありますし、事前に入館IDを発行しQRコードなどを送付するような施設もあります。
そんな入館などの面倒な手続きをする業務です。
入館手続き以外は、ラックの点検などをします。
サーバやネットワーク機器のランプ状態を確認して異常がないかチェックしたり、作業しているエンジニアがおかしな行動をしてないか監視したり、時には手順書に基づいて実作業することもあります。
ただ、このデータセンターでのお仕事は単なるアテンド業務です。
ITのデータセンターだからといってエンジニア採用されて業務に着きますが、エンジニアとはかけ離れた業務なのです。
このお仕事を長く続けていても一切スキルには繋がらない、ぶっちゃけ不毛な業務と言えます。
もしエンジニアとしてずっとやっていきたい、スキルにつながる仕事がしたい!というのであれば、こんなお仕事の依頼は断るべきです。
ヘルプデスク
ヘルプデスクには大きく分けて2つのパターンがあります。
1つ目は、大手の会社などの情報システム部などに所属して、パソコンが壊れたり、動作が不安定だったりしたときに、連絡して対応をしてくれる人。
2つ目は、パソコンやソフトウェアに関する操作方法や不具合に対して電話などで受け付けて対応する業務。
未経験の初心者が配属されるヘルプデスクは、主に後者の業務です。
だって未経験だって言ってるのに、いきなり壊れたから直してと言われても対応できませんからね。
よくあるヘルプデスクのパターンは、特定のソフトウェアのコール対応です。
ソフトウェアの不具合がったら、ヘルプデスクの電話番号に連絡します。
すると自動音声で何番に連絡してくれと言われます。
その番号に応じたセクションでコール対応する業務です。
自動音声で振り分けられるため、自分にかかってくる電話は、あるソフトウェアの限られた部分のみの問い合わせがメインとなります。
そのため未経験でもそこそこ対応できるのです。
対応内容に関するマニュアルが整備され、対応履歴もしっかりと残されていて、多くのケースではそのマニュアルと履歴に応じた対応をします。
ですが、中にはイレギュラーなケースもあり、その場合は上司などにエスカレーションして対応方法を検討し対応する。
そんな感じのお仕事がヘルプデスク。
ヘルプデスクをやっていると、ある特定のソフトウェアの知識だけ異様に詳しくなることがあります。
ただ本当にそのソフトウェア以外の知識がつかないため、汎用性は低くなってしまいます。
自分が携わるソフトウェアが、今後さらに伸びていきそうだ!というのであれば、詳しくなるのはいいのですが、そうでもないソフトウェアの場合、だんだんとむなしさを覚えてくる業務です。
ヘルプデスクと聞くと女性が多いイメージですが、男性のヘルプデスク採用も結構多く出ています。
テスター
開発、プログラマ系の最初のステップはテスターです。
ソフトウェアを開発する時は、まずどんな機能を盛り込んでどんなサービスを提供するソフトを作るかという要件を確定させます。
要件が確定したら、その後設計段階に入ります。
設計書を作成して、どんな仕様で動かすかを決定させるのです。
設計が固まったら製造フェーズに入ります。
実際にプログラムを書いて作り上げていきます。
その後に待ってるのがテストです。
ソフトウェアによっては、このテストは数千、数万というパターンになるのです。
このテストでバグをあぶり出し、より完成度の高いソフトウェアに仕上げていくのです。
が、このテストがメチャメチャ面倒くさいのです。
一つ一つ機械のようにこなしていかなければいかないため、上級のプログラマがテストをこなしていたらお金と時間の無駄。
ルーティンワークの繰り返しになるため、ここに未経験のメンバーを割り当てるのです。
今では日本のスマートフォンメーカーは海外に押されまくりですが、10数年前は日本の大手数社が日本の携帯電話を独占状態で制作販売していた時期がありました。
その当時は携帯電話開発要員が圧倒的に不足し、テストを実施するテスターも日本中からかき集められていた時期がありました。
ですが、今ではテストを自動で実行してくれるツールが開発されたり、テスト自体を専門で受けている会社もあったりと、テスター自体の募集は相当減っているのが実情です。
まとめ
IT業界未経験者が従事する業務は主に上述したようなお仕事です。
もちろん、未経験なのにまったく違う仕事を任されることもありますので、これだけがすべてではありません。
ただ、当然未経験に割り当てられるお仕事なのでプレッシャーは低いが、その分お給料も安い。
そして、ずっとそのままで居続ければスキルも上がらないし、収入も上がりません。
最初はそれほど難しい仕事をやらされる訳ではありませんので安心して業界に飛び込んできてほしいのですが、思い描いていたエンジニアのお仕事とはかけ離れているのも事実です。
ITに限らず、業界未経験で飛び込んでいく場合は、理想を高くしすぎないことが大事です。
理想と現実のギャップが違いすぎると、絶対に長続きしませんので。
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