人材難のIT業界ですが、その中でもプログラマやインフラ系のエンジニアは喉から手が出るほど欲しがられる存在。
でもインフラ系のエンジニアと一言で表現しても実はいろんな種類がある。
- サーバエンジニア
- ネットワークエンジニア
- DBエンジニア
大きく分けるとこんな感じ。
この中でも多くのインフラ系エンジニアが得意とするのがサーバとネットワーク。
サーバ詳しい奴は大抵ネットワークわからない。
ネットワーク詳しい奴はネットワーク以外わからない。
そんな似ているようで相反するサーバエンジニアとネットワークエンジニア。
今後どちらのエンジニアが生き残るのか?
サーバエンジニアとネットワークエンジニア
サーバの今昔
現在進行形でインフラ系のエンジニアをやっている人は分かると思いますが、サーバ系の仕事は一昔前と大きく変化しています。
以前はオンプレミス環境と呼ばれる物理サーバで環境を作るのが当たり前でした。
WEBサーバ4台とAPサーバ2台とDBサーバ2台のクラスタ構成なんて環境を作るのであれば、見たまんまサーバが8台必要だった。
データセンターのラックに薄いラックマウントサーバと呼ばれるサーバを設置して、そのサーバにOSを入れ環境を構築していく。
その8台のサーバたちが老朽化し、リプレースとなれば当然全サーバを作り替える必要がある。
それが当たり前の時代でした。
ですが、今は完全に仮想化が当たり前の時代になっています。
DBサーバだけは隔離して物理環境で構築するというケースもありますが、WEBサーバやAPサーバは全部仮想環境。
1つのブレードサーバに仮想環境を作ったら、その1台のブレードにサーバをイッパイ作っちゃうのです。
サーバを作成するのも簡単。
簡単に説明すると、テンプレート呼ばれるソフトをGUIでドラッグアンドドロップしてコピーをザクザク作っていくイメージ。
ハードウェアの知識なんて全く不要。
OSの知識もそれほどいりません。
普通にパソコンのスキルがあれば大量にサーバを構築出来てしまう時代になっています。
もちろんかなり大げさに盛ってます。
誰でも出来るほど簡単ではありませんが、確実に一昔前に比べると労力は格段に減っているのは避けられない事実です。
ネットワークの今?
一方のネットワークの世界なんですが、ネットワークは一昔前からさほど変わっていません。
サーバのように仮想化でポンポン環境を構築できるものではありません。
ネットワークも仮想化が進んではいますが、やっぱり通信だけはハードウェアで処理する方が効率的なようで、まだまだ仮想化の流れはやってきてません。
それどころか、サーバが仮想化されて集約されているためネットワークの負荷は高まっています。
そのためネットワークエンジニアの技術力は以前より重要視されています。
と考えると、これから先サーバエンジニアよりも有望なのはネットワークエンジニアなのかもしれません。
10年先は?
現時点ではサーバエンジニアよりもネットワークエンジニアの方が確実に有望かもしれません。
もちろんネットワークしかわからない人よりもサーバも両方できるぜ!って人はもっと有望。
ですが、10年先どうなるか?と聞かれればそれは誰にも分りません。
10年前仮想環境がここまでスタンダートになるとはなかなか予想できなかったように、これから先10年後がどうなるかなんて誰にも分りません。
ただ間違いなく言えることは、サーバエンジニアもネットワークエンジニアも10年後もいくらでも仕事はありますよ。
てゆーか、10年後も明らかに人手不足となっているでしょう。
ですが、必要とされるのは10年後も常に新しい技術を追い求めている人です。
今の現状に止まっているような人は、10年後淘汰されてしまうかもしれません。
結局10年後生き残っているエンジニアは、10年後のことなんて気にならないほど自分を高めることが出来るエンジニアっていうことでしょう。