転職活動を成功させる秘訣は何と言っても面接です。
最近では採用のスピード感を早めるために、面接1回で採用という方式を採用している会社もありますが、やはり面接抜きで採用することはできません。
適性検査や能力検査なんてほとんど参考程度。
転職を成功させるためには面接がキモなんです。
実際に採用担当をやっている目線で、会社はどこを見ているのか?をお伝えしてみましょう。
目次
転職活動の面接注意点
時間厳守
まず時間厳守なのは当たり前なんですが、転職活動の場合、時間が守れないケースがあることも会社側は認識しています。
現職の業務終了後に面接という場合、急なトラブルが発生し、どうしても時間に間に合わないという事もあるでしょう。
ですので、時間に遅れる場合は必ず電話なりメールなりで事前に担当者に連絡を取っておきましょう。
事前連絡なく遅れたり、面接自体をドタキャンしたりなんて人は、どんな会社に行っても苦労するはずです。
社会人は時間厳守、どうしても遅れる場合は連絡する。
こんな当たり前のことが出来ない人を採用する企業はないと考えた方がいいでしょう。
身だしなみ
服装とか身だしなみは当然ながらチェックされます。
私服OKという会社でない場合は、やはりスーツと革靴、カバンは持参すべきですし、手帳なども持参するようにしましょう。
私服OKという会社でも髪型が奇抜だったり、ピアスを開けていたり、アクセサリーをジャラジャラつけていたりというのは避けられる傾向が高い。
服装なんか気にせずに能力を見てくれよ!と思う気持ちもわかりますが、中途で採用した社会人に身だしなみから注意したくないんです。
そんなもん注意しなくてもできるよね?という即戦力の人材を求めているのですから、身だしなみは常識的なものにしておきましょう。
履歴書と職務経歴書
履歴書と職務経歴書なんですが、今どきフリーフォーマットが当たり前。
会社からの指定が無い場合は、独自のフォーマットで提出してなんら問題ありません。
一昔前は手書きの履歴書が当たり前の時代でしたが、転職活動の場合手書きなんかで履歴書作ってたら効率悪くてやってられません。
履歴書と職務経歴書は、電子ファイルで作成し、面接時には印刷し写真を添付したものを持参しましょう。
中には電子ファイルを記録媒体で持参する人がいます。
USBメモリとかDVDとか。
これは極力というか絶対避けましょう。
事前にメール等で送付しない場合は印刷が基本。
記録媒体で持ち込まれても処理に時間がかかりますからね。
転職理由
すでに会社を辞めている場合は辞めた理由。
これから会社を辞めるつもりの場合は辞めたいと思った理由。
これは、明確に答えられるようにしておきましょう。
退職理由は曖昧だったり、非常にネガティブだったり、逆に退職理由が見当たらないなんていうのは最悪です。
転職という行動の前には、必ず退職というイベントが事前に発生します。
この退職理由が明確になっていないと、新たに受け入れる側の会社はとても困惑します。
別に大きな理由はなくて、ただなんとなくで会社を辞めようとしている人を雇う会社はありません。
逆に退職理由をストレートに語れる人の方が求人側は安心します。
- 経営に不安を感じた
- 給与面に大きな不満を持っている
- 10年20年後の将来を考えた
- やりたい仕事ができない
- もっとスキルアップしたい
- 新しい世界を見てみたい
明確な理由をキッチリと自分の言葉で伝えましょう。
その退職理由を自分の会社なら改善できる!と考えた会社が、あなたに内定通知を出すのです。
転職先に期待すること
新卒の面接のように、我が社を志望した理由は?
という質問は、転職の場合あまりしません。
そりゃ、今の時代転職サイト等を利用して複数の会社に応募していることは十分知っているからです。
ですが、応募してきたからには何か理由があるはずです。
求人内容のどこかにフックしたから応募したはず。
その理由を明確に伝えてください。
- 評価制度に期待している
- 休暇の多さに惹かれた
- 管理職としての採用に期待してきた
- スキルアップできる環境だと思った
今の会社ではできなくて、新しい転職先では出来そうなこと。
これがあいまいだと、この人何のために転職先を探しているのだろう?
どんな思いで仕事をしたいのだろう?
というのが見えてきません。
出来るだけ明確に自分の思いを伝えられるようにしておくべきです。
経歴
自分の経歴は包み隠さず伝えられるようにしておきましょう。
面接に来るという事は、書類審査はパスしています。
経歴は問題なさそうですが、その経歴にウソ偽りがないか?を面接官は突っ込んで聞いてきます。
職務経歴書は、多少盛り気味に書いておくべきものですが、明らかなウソを書いたりしてしまうと面接で突っ込まれて終わりです。
ですので、職務経歴書に書いてることは聞かれても確実に答えられるようにしておくことです。
例えば経理ソフトはAというソフトをメインで使っていたが、Bのソフトも触ったことはあるので、経歴を盛るために書いといた。
で、面接の席でBのソフトの操作について聞かれたら、Bに関しては短期間使ったことがあるレベルなので、Aのソフトほど熟練ではありません。
とハッキリ伝えられればいいのです。
盛るのはOKだけどウソはダメ。
説明できればOKなんです。
コミュニケーション能力
面接官が最も重要視しているのはコミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力と言われてもどんなことを見てるのか?わからないと思います。
もちろん面接官によってどこをみるか?違いはありますが、多くの面接官が気にするのはこんな事です。
会話が成立するか?
落ち着きはあるか?
性格に難はないか?
会社に入社する気はあるか?
トラブルを起こさないか?
まず会話が成立するかどうか?これはとても大事です。
聞いた質問に対して思ったような回答が来ない。
説明が長過ぎる、逆に短すぎる。
声が小さすぎる。
というような人は、敬遠されがちです。
続いて落ち着きの面ですが、1時間程度の面接なのにキョロキョロと目線が泳ぎっぱなしだったり、貧乏ゆすりをしていたり、髪の毛をいじったりというような人も、ちょっと大丈夫かな?と思われるでしょう。
次に性格面です。
1時間程度の面接で性格を判断するのはとても困難なのですが、あえて曖昧な質問をしてみてその反応を試すようなこともします。
例えば、在職中はどのような立場でお仕事されていましたか?というようなモヤッとした質問です。
この質問に対して、質問返しをすることなく、明瞭に返してくるような人は問題ないケースが多い。
一方で、立場というのは何を指してます?のように質問返しをしてくるタイプは、クレームを引き起こしやすいタイプだったりします。
モヤッとした質問をされたら、できる限り自分の頭で考えて答えを出す努力をすると印象は良くなるでしょう。
次に会社に入社する気持ちがあるかどうか?
いろいろと他の会社も受けているのが知っていますが、面接に来た以上少しは入社に対して前向きな意思がないと見向きもされません。
複数の会社を同時に受けている場合でも、すべての会社に対して前向きに対処すべきです。
最後にトラブルを起こさないか?
ここも面接官はとても重要視する部分です。
どうやってみているか?なかなか明確な答えはありませんが、前職を辞めた理由、辞めようと思った理由を聞いている時、あまりに不平不満ばかりが降り注いでくる人は、危険な人物なのでは?と判断されがちです。
会社という組織に属する以上、すべて完璧、不満なんて何一つないなんてことはあり得ません。
それなのに不平不満しか出てこないということは、新しい会社に入っても結局同じようなことの繰り返し。
そんな人は、仕事先でもトラブルを引き起こす可能性の高い人。
こんなタイプは敬遠されがちですので、自分に当てはまりそうと感じたのであれば、ちょっと注意してみましょう。
以上、面接官目線の注意点でした。