汎用機、ホストの経験者ってまだまだ需要あるんでしょうか?
とよく聞かれます。
ここでは今現時点での汎用機の需要と将来的な見通しを見ていきましょう。
目次
汎用機の経験者の需要
まず汎用機って何?
メインフレーム(英: mainframe)は、主に企業など巨大な組織の基幹業務用などに使用される、大型コンピュータを指す用語。 汎用コンピュータ、汎用機、汎用大型コンピュータ、大型汎用コンピュータ、ホストコンピュータ、大型汎用計算機 などとも呼ばれる。
Wikipediaより引用
ちなみに私ピカタロウは、汎用機の経験はほっとんどないので細かい指摘は受け付けませんのでご了承くださいw
汎用機、メインフレームって何?
いろいろと難しく書いてありますが、早い話が一昔前に銀行とか大企業の基幹業務を処理するために作られたバカでかいコンピュータのことだと思ってもらってイイです。
IBMとか富士通とか日立とかNECのような大企業が、独自の規格で作ったバカでかいコンピュータ。
それが汎用機。
名前通り会計だとか経理だとか帳票だとか汎用的に使える大型コンピュータのこと。
ちなみに汎用機とかメインフレームとかホストコンピュータとかいろんな呼び方をしますが、ここでは面倒なので汎用機で統一します。
で、一昔前は大企業の基幹業務はこの汎用機で処理されていたが、ハードウェアの技術が向上し、汎用機のような大型マシンでなくてもUNIXとかWindowsとかLinuxとかのオープン系のソフトを使えば、同じようないやそれ以上の処理ができるようになった。
それで汎用機はどんどん廃れて、オープン系と呼ばれる技術がメインになってきたということ。
汎用機って今でも使われているの?
今でも汎用機は使われているか?
答えはYesです。
まだまだ金融系とか不動産系の大企業では現役バリバリで動いています。
私が以前関わっていた企業でもAS400と呼ばれる機器が使われてましたし、AS400専任のオペレータとか運用技術者もいるほどです。
汎用機はこれから先無くなるのか?
汎用機は無くなっていくのか?
答えとしてはおそらくNoです。
LinuxとかJavaとかのオープン系の技術がメインストリームになってきてはいるものの、未だに金融系や不動産などの保守的な大企業は汎用機を手放すことはしません。
それはなぜか?
実績があるからです。
金融系のシステムなどは止まることが許されません。
その止まらない基幹システムを支えてたのは紛れもなく汎用機。
だから汎用機があっさりとすべてオープン系に切り替わるという事は、おそらく私が生きている間はないのではないでしょうか?
IBMからも新型の汎用機が発売されているくらいですので、まだまだしばらく残り続けるはずです。
汎用機の技術者は必要なのか?
汎用機系のエンジニアは、これからも需要はあります。
需要の形としては下記の2つになります。
- 汎用機のおもり
- 汎用機からオープンへの切り替え
前者は古くなった汎用機だけど、現役で動いている以上誰からがおもりをしなければいけません。
つまりは年老いた両親の介護みたいなもの。
汎用機の介護ヘルパーは、まだしばらく需要があります。
つづいてオープン系の切り替え業務
多くの企業では、汎用機からオープン系の切り替えを随時刊行しています。
そして汎用機のプログラムはCOBOLという古い言語で作られている。
そのCOBOLのソースをJAVAに切り替える。
そのためにCOBOLがわかる人が必要なんです。
ですので新規での開発はおそらく今後需要はないとは思いますが、切り替えるためのエンジニアは必要ということ。
だから需要はあるのです。
汎用機のオペレータは?
では、汎用機のオペレータをやっていた人に需要はあるのか?
これはぶっちゃけ無いと思った方がいいです。
そもそも汎用機の新規案件自体はない。
そして汎用機のオペレータは、ずっと昔から変わらず同じ人がやっているいことが多い。
その人たちは新しい技術、オープン系に行くのが面倒だから汎用機のオペレータをずっとやり続けています。
ですので汎用機のオペレータしかできない人は、あまり転職という選択肢を持たない方がイイかもしれません。
市場自体は狭まっているので、汎用機のオペレータ案件はほとんど掘り出されることがありません。
しかも汎用機オペレータで収入を上げよう!と思うのはかなり厳しい。
汎用機のオペレータ経験しかない!
でも転職して収入を上げたい!
という人は、早いうちにオープン系の知識と技術を身に着けておきましょう。
需要があるところに求人がある。
需要が多いから収入が上がる。
需要も少なく求人数も少ない汎用機系は、新たに身に着けるスキルとしては考慮に入れてはいけません。