人生は一度負けを味わった人間の方が強い。
勝ち続けている奴はドン底を知らない。
ちょっとでも足を踏み外したら、谷底まで転げ落ちていく。
だけど初めから負けていたやつは怖いものなんてないのさ。
負け組世代の逆襲
負け組
- EXILEのATSUSHI
- モーニング娘。
- サンドウィッチマン
- トレンディエンジェル
頂点を極めたこの4つのグループに共通することは?
そうみんな敗者復活で成り上がった奴らだ。
今や押しも押されぬ日本を代表するグループになったEXILE。
そのボーカルを務めるATSUSHIは、リアルな負け組。
テレビ東京で放映されていたASAYANで開催された男性ボーカリストオーディション。
そのオーディションを勝ち抜いたのが堂珍嘉邦と川畑要。
この二人により結成されたのがケミストリー。
デビューと同時に大ブレイクを果たしたケミストリーのと、オーディションに敗れ行き場をなくしたATSUSHI。
しかしATSUSHIその後EXILEのメンバーとして参画し、ケミストリーを上回るビッグブレイクを見せてくれた。
モーニング娘。も、同じASAYANのロックボーカリストオーディションに敗れたメンバーで結成されたグループ。
その後メンバーの入れ替えを繰り返し、未だに衰えぬ人気を博している。
サンドウィッチマンとトレンディエンジェルは、言わずと知れたM1グランプリの敗者復活からの王者コンビ。
特にサンドウィッチマンのブレイクぶりは半端ない。
M1グランプリ制覇から10年以上も経過しているにも関わらず、好きな芸人ランキングで頂点を極めてしまった。
負け組から這い上がったこの4組は、我々負け組世代の励み以外の何物でもない。
生きる道を選べなかった負け組世代
負け組のロスジェネ世代に自分の生きる道を選ぶ権利なんかなかった。
行きたい企業、やりたい仕事、興味のある職種、将来の夢、スキルパス・・・
そんな居酒屋のように和洋中とあらゆるジャンルから取り揃えられたメニューは、ロスジェネ世代に提示されることはなかった。
あったのは「入れる会社」と一言だけ書いてあるお品書き。
醤油ラーメン一本で勝負しているようなガンコなラーメン屋のようなメニュー、それがロスジェネ世代の唯一の選択肢。
ラーメンを食べるか?食べたくないのなら何もない。
ただ入れる会社という一択の条件のもと、交通費も貰えない、対応も冷たい会社をひたすら回るしかなかった。
そしてなんとか潜り込めた会社こそが安楽の地。
その地で一生過ごすしかない。
それがロスジェネ世代が生きるための一本道だった。
しかし、今そんな負け組世代に用意されたレッドカーペット。
豪華に赤く染まったレッドカーペットの先には、狂喜乱舞しているカーニバルのような転職市場が待ち構えている。
その転職市場には、およそ20年前には想像もできなかったような熱烈歓迎が待ち受けているのだ。
20年前は門前払いだった会社の入り口に、今は歓迎ロスジェネ御一行様と大看板が掲げられている。
今こそEXILEのATSUSHIやサンドウィッチマンのように負け組から這い上がれる千載一遇のチャンスなのだ!
ここで勝ち上がらないと、もう二度と這い上がれる時はない。
まだ大丈夫だろ・・・とタカをくくっている間にカーニバルは終わりを告げる。
東京オリンピックの開幕を待たずにカーニバルは夢のように儚く消えているかもしれない。
時を逃したら風は吹かない。
最大瞬間風速を見事にとらえた者こそ勝ち上がることが出来る。
これでもまだ動きませんか?
自分で選ぶことが出来なかった会社なのに、まだしがみつくのですか?
自分を最高の高値で売り抜ける瞬間は、そう何度も訪れることはありませんよ?!