転職先を選ぶとき福利厚生面は気になるものです。
社会保険、退職金、昇給、賞与、補助金、教育支援制度など。
各社独自の福利厚生面を売りにしているとは思いますが、並べて比べるとどこも似たり寄ったり。
ですので福利厚生面は、転職先を選ぶための1つの基準くらいに考え、あまり重要視していないという転職志望者は少ないかもしれません。
ですが、その中でも社会保険はとても重要なキーワードです。
もし、今選考に上がっている会社が2つあるとします。
そのうちの1つは社会保険は協会けんぽ。
もう1つは健康保険組合だとしたら、絶対に校舎の健康保険組合に加入している会社を選ぶべきです。
その理由とは?
健康保険組合が良い理由
経営が安定している
会社が健康保険組合に加入するには加入条件をクリアしなければイケません。
東京近郊で加入者数が多い、関東ITソフトウェア健康保険組合の加入条件はご覧のように結構厳しい。
https://www.its-kenpo.or.jp/kanyu/kijun.html
いろんな要件がありますが、意外と引っかかってしまう会社が多いのは7番の「過去1年間公租公課に滞納(納入遅延)がないこと」という項目。
ちゃんとした会社なら税金とか社会保険料の滞納なんてしてないでしょ?
と思うかもしれませんが、実は意外と滞納している会社は多いのです。
特にSESとか派遣をメインにしているIT会社は、社員数が多いわりに売り上げはあまり多くないという特徴を持っています。
社員数300人もいるのに年商15億なんて会社はまさにその典型。
年商だけを見ると15億もあるのでスゴイな、と思うかもしれませんが、社員一人頭の売り上げにしてみれば年間500万円程度しか売り上げがありません。
つまりは、初心者とか未経験者を多く採用して安価で現場に出しているということ。
この手の会社は、売り上げの割に社員数が多いため毎月の社会保険料負担は莫大な額になるのです。
このような会社は、自転車操業のような資金繰りになりやすく、社会保険料の納付が遅延しがちな傾向にあります。
つまりそんな会社は、健康保険組合に入りたくても入れないのです。
ですので、一概には言えませんが健康保険組合に加入しているという事は、安定した基盤を築いている可能性が高いのです。
社会保険料が安い
健康保険組合と協会けんぽの違いは、社会保険料率の差です。
前述した関東ITソフトウェア健康保険組合の平成30年の保険料率は8.5%。
一方の協会けんぽは9.9%ですので、健康保険組合の方が圧倒的に保険料は安く済みます。
どれくらい違うのか?
標準報酬月額が30万円の人で介護保険の対象じゃない40歳未満の社員のケースです。
協会けんぽの場合、月額29,700円、個人の負担分は14,850円
一方関東ITSの場合、月額25,500円、個人の負担は12,750円です。
単純に12月分にすると協会けんぽは178,200円。
一方関東ITSなら153,000円。
なんと年間で2万5千円も安いのです。
これに賞与分がプラスされればさらに減額されるのでお得です。
年収は上がらなくても組合健保の会社に転職しただけで手取りが増えるということになるのです。
検診が充実している
健康保険組合は健康診断が充実しています。
これは各健康保険組合によって差はありますが、協会けんぽでは受けられないような手厚い検診を受けることが可能です。
協会けんぽでは、被保険者の扶養者、つまり奥様の健康診断はありませんが、健康保険組合では奥様の健康診断を無料で受信できるところもあります。
それだけでもかなり大きなメリットです。
健康福祉事業を利用できる
健康保険組合では各種の健康保険福祉事業を利用することが出来ます。
温泉などの保養施設とか、直営のゴルフ場だとか、様々な福利厚生施設を格安で利用できます。
その他にも家族向けのイベントとか、お年寄り向けのイベントなども開催されていますので、自分で選んで自由に利用することが可能です。
保険給付が手厚い
さらに組合は協会けんぽより保険給付が手厚いのもありがたい。
出産一時金だとか医療費が高額になった時の控除制度とか、協会けんぽより断然優遇されてます。
注意点
これだけ見ると組合健保ってスゲー!神じゃん!
と思うかもしれませんが、一つご注意ください。
組合健保って年々運営状況は悪化しています。
少子高齢化で高齢者医療の負担が重くなり、どこの組合も運営状況は芳しくないようです。
生協が運営している健康保険組合も今年解散するそうですし、健康保険組合のメリットが未来永劫続く保障はどこにもありません。
もしかしたら保険料率が協会けんぽよりも上回る可能性だってなくもない。
ですので、転職先の会社が健康保険組合に加入しているからといって、その制度がずっと続くかどうかわかりませんし、こればかりは会社側もコントロール不能ですので仕方ありません。
ですが、健康保険組合が解散しても健康保険制度は協会けんぽが引き継ぎますので、社会保険自体が無くなるなんてことはありませんのでご安心を。
まとめ
健康保険組合に加入している会社を選ぶと、下手に福利厚生に力を入れている会社よりも数倍有利な福利厚生を受けられることが出来ます。
ですので、転職する際の一つの基準としてはとても有効です。
ただ前述したようにずっと続くかはわかりませんので、あくまでも一つの基準程度に考えておいてほしいです。