友人や知人、学校や会社でのコミュニケーションが苦手ないわゆるコミュ障と呼ばれる人はイッパイいます。
自分がコミュ障だと自覚している人は、どうしても引っ込み思案になりがちだし、社会人として会社員としてやっていけないんじゃないか?
と不安になるかもしれません。
ですが、安心してください。
IT業界のシステムエンジニアならコミュ障でも十分活躍できます。
ピカタロウ
今回は、そんなコミュ障なのに優秀なエンジニア達を紹介してみます。
コミュ障でも優秀なエンジニア
IT業界のエンジニアって変人ばかりなのか?
一般的には、IT業界のプログラマとかシステムエンジニアって、変人でオタクが多いというイメージがいまだに根強いみたいですが、本当にそうなのでしょうか?
まぁそんなこたぁありませんよね。
今や日本のITエンジニアの人口は88万人と言われています。
こちらはIPAが発表している2017年IT人材白書からお借りしたデータです。
日本の労働力人口、簡単に言えば働いている人は6682万人(統計局調べ)ですので、労働人口に対するITエンジニアの割合は約1割以上。
働いている人の10人に1人はエンジニアなのに、その人たちがオタクだらけなんて・・・確率的におかしいですよね。
ITエンジニアがみんなパソコンオタクなんてことあるワケがない。
営業職とか接客業の人たちのようなごくごく一般的な人もイッパイいます。
一昔前は文系卒の学生はIT系のエンジニアにはならず、ほとんどが理系のエンジニアだったからそんなイメージが残っているのかもしれませんが、今は文系卒のエンジニアも多数いるのが実状です。
さらに文系卒とかだけでなく、いろんな経歴の人がITエンジニアに転身している世の中です。
元パチ屋の店員とか、フリーターとか、美容師とか、タクシーの運転手とか、自衛隊とか、営業マンとか、ホスト崩れとかとか。
もういろんな人がITのエンジニアになっているんだから、そりゃいろんな人がいて当たり前。
スキルは大したことないのに、人たらしとハッタリ能力だけで乗り切っているエンジニアだって全然います。
でもやっぱりエンジニアの世界は技術力が評価される業界で巣。
ですので市場価値が高いのは、スキルが高い、能力の高いエンジニアなのです。
この人たちは技術力に長けていますので、コミュニケーション能力なんて不要なんです。
コミュ障だって問題なく高収入を勝ち取れるのです!
そんなコミュ障の代表といえるような3人の優秀なエンジニアをご紹介してみましょう。
運用のスペシャリスト
まず紹介するのは運用のスペシャリストTさん。
Tさんは今現在50歳くらいで、もちろん独身。
人と話すのが苦手なのか、人と合わせるのが苦手なのか、とにかくいろんな場所でよくモメてました。
遠くから怒声が聞こえる時は、大体いつもTさん。
何の設計書が間違ってるだとか、一秒でも早く復旧させるために急げだとか、自分の方針に納得がいかないと大声でがなり立て、時には腹を立ててそのまま家に帰っちゃうw
打ち合わせでもいつも話がまとまらない。
何かといえば口を出し、いちゃもんをつけ、会議を引っ掻き回す。
だから決定事項がある時は、いつもTさんがいない場所で会議を進めコミットするようにしてました。
そうしないと仕事が前に進まないからね。
そんな面倒くさいTさんなんですが、なぜか現場から外されることは無い。
5年経っても10年経ってもTさんはドスンと現場のど真ん中で座席を確保している。
それは並外れた技術力と知識力があるからなのです。
Tさんは、基本ネットワークのスペシャリストなんですが、時にはデータベースを軽快に操り、WindowsもLinuxも全然OK。
誰もが解決できないような難易度の高い障害だってTさんは不屈の精神でなんとか鎮静させてしまう。
全てにおいて異次元の知識を持っているんです。
障害発生時、緊急事態の時、Tさんの存在がとても貴重なのです。
Tさんはチームにとって欠かすことができない存在なのです。
だからコミュ障で非常にカラミにくくてもずっと重宝され続けるのです。
ロン毛のアーキテクト
ロン毛のアーキテクトNさんも信じられないほどの高スキル。
今まで数多くのエンジニアを見てきましたが、彼は一段抜けた異次元の存在でした。
まずNさんの凄いのはプログラミング能力。
C言語も.NETもJAVAもスクリプト言語もあらゆる言語に精通している凄腕。
さらにそれだけでなく基盤系の知識もスゴイ。
Windows、ネットワーク、データベース、あらゆる知識を網羅した、まさにアーキテクトとして価値のある存在でした。
ですがネックなのは・・・管理能力とかが全くないコト。
スキルが高くて知識が豊富なので、設計書も手順書も全部Nさんの頭の中。
だから何かトラブルがあっても設計に躓いてもNさんがいないと解決できない。
ドキュメントとか手順書とか書くのが大嫌いなんですね。
で見積もりもチョー適当。
大体これくらいで出来るから・・・ってな感じで大規模案件受注しちゃうから、いつもNさんの案件は大炎上。
その火を消すためには、労働力で何とかするしかない。
仕方なくNさんの会社のメンバーは、みんな36協定なんてブッチして朝も夜も関係ないくらい残業をしないと回らない。
Nさんの周りのメンバーは、次々に潰れていき会社を去って行く。
それでもキッチリ納期までに納品するから凄いっちゃスゴイんだけど。
まぁNさんみたいな優秀な人に管理仕事なんて任せる会社が悪いんだろうけど・・・
Nさんが所属しているのは社員数10数名の小さな会社なのですが、Nさんの能力があまりに高すぎて社長も何の口出しもできません。
Nさんが会社の売り上げの半分くらい持ってきてくれるらしいので。
当然、Nさんの収入は1000万円を超えています。
サボりのスペシャリスト
最後に紹介するのはネットワークスペシャリストのCさん。
Cさんはネットワークに関してはまさにスペシャリスト。
超絶複雑な物理構成図とか論理構成図をあっという間に理解し、ネットワーク構成を誰よりも早く把握する。
そしてネットワークエンジニアってプログラムとか苦手なタイプが多いのですが、Cさんはプログラムも得意。
運用に便利なツールをホイホイと作成し、日々の業務の効率化を図ってくれる。
本当に優秀な人材。
だけど・・・人格的には完全に終わっているw
Cさんは中途半端というのが出来ない人。
今回は検証環境なのでこの程度にしておきましょう!というような妥協が一切できず、すべて完璧にやらなきゃ気が済まない。
中途半端にやるんならやらない方がイイ、もうゼロか?100か?白黒はっきりつけないと仕事出来ない人。
空気を読む、行間を読むというのが何よりも苦手でした。
だからCさんも会議とかになるとバチバチとぶつかり、対立し、孤立していく。
そしてCさんは自分の仕事がない時は、当たり前のように平気でサボる人だった。
オフィスから3時間くらいいなくなることはしょっちゅうで、昼休みなんか一度バイクで家に帰り、その後4時くらいまで戻ってこないなんて日もあった。
普通の会社なら間違いなく懲戒ものだし下手すりゃ解雇される可能性だってありますよね。
だけど技術力だけは超一流だからCさんのような人でもなんとかなってしまうんです。
まとめ
IT業界のシステムエンジニアなら、技術力があればコミュニケーション能力が多少劣っていたってなんとかなってしまいます。
いやむしろ貴重な戦力なのです。
優秀なプログラマの多くは自分の生活なんてコントロールできません。
人とうまく付き合うことなんて出来ません。
ですが、そんな人たちが作るプログラムは、常人の域を凌駕して考えられない領域に達しているんです。
そんな人たちが会社に利益をもたらしてくれる、社会を便利にしてくれるのです。。
コミュニケーションに自信がないという人は、絶対IT業界を目指すべきです。
コミュ障だって前を向いて働ける業界なんですから。