IT業界のフリーランスエンジニアであれば、年収1000万円も珍しくない時代になってきました。
以前は、フリーランスが仕事を取ってくるためには、自分自身で営業していく必要がありましたが、今は営業は他人任せでも大丈夫。
登録型のフリーランス紹介会社やクラウドワークスなどのサービスが充実しています。
20~30代はもちろん40代、50代向けの案件も多数あるのが実状です。
ですが、さすがに60代になっても受けられる案件はあるのでしょうか?
60代のフリーランスエンジニア
60代の実情
人材難にあえぐIT業界ですが、さすがに60代までは手を伸ばさないんじゃない?
60代の募集なんかないんじゃない?
これは全くそんなことはありません。
60代でもある程度の経験があればオファーが届くような時代になっています。
年齢不問という案件も以前より確実に増えています。
でも年齢不問と言っておきながら、実際60代を提案すると拒否されるんじゃないの?
という時代もありましたが、そんな風潮も変わりつつあります。
以前なら年齢不問と書いてあるのに50代後半でもアウトという時期もありましたが、最近では50代は全然OK、60代でもスキル次第で可能という案件が多くなっています。
もちろん数が多いか?と聞かれれば多くはありません。
40代以下の年齢層に比べると5分の1くらいかもしれませんが、十分仕事を獲得できる程度の案件は用意されています。
ただ60代以降のエンジニアを採用する会社は、それなりのリスクを負うことになります。
ですので、60代以降もエンジニアとして活躍したいのであれば、健康状況を維持する必要があるのです。
60代以降も活躍するためには?
60代以降でもフリーランスエンジニアとして活躍するためには、毎日しっかりと出勤できる健康状態が何よりも大事です。
スキルや経験があるのに勤怠が悪い。
体調が悪くて明日来るかどうかわからない。
という人は残念ながら戦力になりません。
今はシステムエンジニアも残業ばかりという時代ではなくなってきています。
とはいえ、納期間際になると勤務状況が厳しくなるのは避けられません。
そんな時にすぐ休んでしまうような人には仕事を任せられず、プロジェクトリーダーがその分をかぶらなければイケません。
だから何より健康第一。
40代のうちからコツコツと生活改善をして、60代過ぎても現役バリバリで活躍できる体力を湧加えておきましょう。
もう一つ60代以降で活躍する条件としては、頑固過ぎないコト。
60代にもなって若いプロジェクトリーダーに使われるのは屈辱かもしれません。
ですが、若いリーダーが気持ちよく仕事をできるようにするのも熟年エンジニアの腕の見せ所と考えるべきです。
自分は一歩引いた立ち位置にいながら、しっかりとリーダーをサポートする。
これはある程度の年齢のエンジニアでないと出来ない芸当です。
リーダーの話なんて聞かない、ちょっと仕事に対して指摘するとへそを曲げる、若いエンジニアとバトルしてしまう。
そんなおじいちゃんエンジニアは、どこに行っても長続きしません。
60代を過ぎたら健康面と性格面の環境を整えることがとても大事です。
60代はフリーランスの方がイイ?
60代を過ぎたら出来るのならフリーランスで活動した方がイイんです。
なぜ60代になったらフリーの方がイイのか?
その理由は以下の3点です。
- 子供が自立している
- 定年がない
- 年金が減額されない
60代になれば多くの家庭でお子様が自立しているでしょう。
子供が自立してしまえば、あとは自分と奥様二人分の生活費を稼げればいい。
家族という十字架を背負う必要がなくなるんです。
そしてフリーランスで活動出来れば、定年退職がなくなります。
まさに今継続雇用を70歳まで伸ばすという話も出ていますが、フリーでの活動が軌道に乗ってしまえば70歳過ぎても働くことは十分可能です。
70歳過ぎて会社から放り出されても、そこから先10年以上も人生は続くのに生活はどうしろというのでしょうか?
それがなくなるのはフリーランスとして大きなメリットです。
最後に年金面。
年金が貰えるようになってもサラリーマンとして一定の収入があると、年金が減額されてしまうのです。
これがフリーランスになると年金減額という措置を受けることがありません。
フリーでいくら稼いでも年金は全額受給することが出来るのです。
サラリーマンからすればそれっておかしくない?と思うかもしれませんが、文句を言っても制度ですので仕方ありません。
まとめ
これからは高齢化社会に突入していきますので、IT系のエンジニアも当然ながら高齢化していくのは間違いありません。
今では60代のエンジニアはそれほど多くありませんが、今後は当たり前のようになっていくでしょう。
そうでもしないとIT業界の人手不足は改善されません。
60代でもフリーで生きていく!そんな生き方を選ぶ人は益々増えていくでしょう。