退職後1年間は同業他社への退職を禁ずる!
とか就業規則に書いたり、退職時に書面にサインさせられたりする会社は結構多いみたいです。
なんで会社を辞めて自由に仕事を探しちゃイケないのか?納得できない人も多いと思いますが、貴重な人材を手放さないように会社側も必死なので仕方ないっちゃ仕方ない。
でも、本当に同業他社へ転職したら賠償金とか取られるの?
同業他社へ転職したらバレるの?
そんな疑問に実際に会社の経営側にいた立場と、実際に転職者になった立場でお答えします。
▼▼転職エージェント選びはリクルートエージェント一択です▼▼
同業他社への転職禁止
同業他社への転職はバレるのか?
まず同業他社へ転職したことがバレるかどうか?
これは普通の手続きを踏んでいた場合、どこの会社に転職したか?という情報が元所属していた会社に伝わるということはありません。
雇用保険にしても社会保険にしても、手続き上の問題で元の会社に連絡が行くことは無いんです。
たまに転職先にちょっと頭の痛い事務の人がいた場合、足りない手続きなどを元の会社に問い合わせることがありますが、今どきは個人情報もうるさくなっていますので、漏洩することはまずありません。
転職者情報のブラックリストが裏では回っている。
なんてのも都市伝説です。
ただ、もちろん同業他社への転職が100%バレないということはありません。
中には数か月であっさりとバレることもあるのです。
なぜ転職先がバレてしまうのか?
理由はいくつかありますが、一番多いのは同僚からのリークです。
会社を辞める時、同僚に名刺を渡したり、送別会の席で転職先を伝えたりしたら、そこから漏れることはホントに多いんです。
ですので、転職先が決まったらことは絶対に元同僚に漏らしてはイケません。
信頼できる仲間だろうが誰だろうが絶対にダメです。
もう一つは、同業他社から伝わるケース。
システムエンジニアの世界なんて本当に狭い。
数年前一緒に働いていた仲間と、ある日バッタリ同じプロジェクトで仕事するなんて日常的にあるんです。
こればかりは避けようにも避けられませんので、転職後しばらくはあまり交流を持たないようにするといいかもしれません。
もう一つ転職先が漏れるパターンとしては、興信所などを使われるケースです。
まぁこんなパターンってあんまりないんですが、数名を引き連れて他社へ移動してしまうというような、会社に打撃を与えるケースの場合、会社が興信所を雇って転職先を突き止めることもあります。
こうなると裁判沙汰になってきますので、あまり元居た会社に損害を与えるような辞め方は慎んだ方がいいです。
同業他社へ転職したら本当にお金を取られるのか?
1年以内に同業他社へ転職した場合、退職金の半額もしくは1か月分の給与を徴収する。
こんな書面にサインさせられるとドキドキものですが、本当にお金を取られるなんてことあるのでしょうか?
ぶっちゃけますが、ほぼお金を取られることは無い!
と考えてもいいです。
退職時にこんな書面にサインはさせていますが、形だけなのがリアルです。
以前所属していた会社では、年間40人近く、累計500人くらい辞めていたんですが、誰一人このお金を徴収した人はいません。
システムエンジニアの人材サービス系会社でしたので、おそらく退職者の8割から9割は同業他社へ転職しているはずです。
それなのになぜお金を徴収しようとしないのか?
だってそんなの追っかけていたらキリがないし、そんなことに時間も人もかけている余裕はないですから。
近年個人情報の保護がうるさくなってますので、辞めた人の行き先を確実探すには、興信所とかに頼むしかありません。
興信所にお金をかけてまで追い詰めても意味ないですし、期待したリターンも見込めません。
ただ、客先常駐型のシステムエンジニアのように特に機密情報を握っている訳ではない人たちは追っかけられませんが、会社の機密情報を握って同業他社へ行くような人は注意してください。
普通のシステムエンジニアとかであれば、同業他社への転職でお金を取られるのはよほどレアなケースです。
後々モメないためにはどうすればイイのか?
同業他社への転職を規制するよりも、憲法の職業選択の自由の方が優先されるというのが、転職の一般的な解釈です。
ですが、会社を辞める時ぜったいに後々モメないように対策はしておくべきです。
どうせ同業他社へ行っても何にもしないんでしょ?
とタカをくくっていると、とんでもないしっぺ返しを食らう可能性は否定できません。
ですので、会社を辞めるときは以下の3つだけは絶対に守ってください。
- 出来るだけ就業規則の退職時期に従う
- 退職時の無駄な書面にサインはしない
- 転職先を絶対に伝えない
民法の契約上、会社は2週間前に宣言すれば辞められるという情報もありますが、それはあくまでも強硬策です。
一般の会社が2週間で辞められてしまったら引継ぎも何もありません。
もちろん3か月とか6か月前に退職を伝えなければイケない!そんな期間はあり得ませんが、1か月くらい前という規則ならそれに従うべきです。
退職時に余計な書面にはサインしないことが大事です。
同業他社へ転職したらなんちゃら、なんて書面はできれば拒否しましょう。
ですが、拒否することで波風が立ちそうなら、サインしてもイイんですが、それが後々モメるキッカケになることもありますので、出来るのなら拒否したい。
最後の転職先を伝えないのは上述したとおり。
中には「次の職場は決まってるのか?」と退職の際に聞くと・・・
「はい、〇〇株式会社へ転職します!」
と宣言しちゃう人もいるんですが、アホ過ぎますw
次が決まってるか?と聞かれても、一度冷静になってから次を考えようと思いますとか、適当にお茶を濁しておけばいいんです。
絶対に転職先を告げるようなことだけは止めておきましょう。
▼▼転職エージェント選びはリクルートエージェント一択です▼▼