全世界のRDBMS市場で圧倒的なシェアを誇ってきたOracle帝国。
そんなOracleデータベースの専門家、構築エンジニアやデータベース運用のDBAはかなり高額のオファーが入るハイパフォーマンスな人材だった。
とはいえ、ここ数年そんなOracle帝国に陰りが見え始めている。
OracleデータベースしかできないOracle専門家たちは、10年先も今のように仕事にありつけるのだろうか?
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Oracleデータベースエンジニアの未来
Oracleのシェア
Oracleデータベースは、今も世界No1のシェアを確保し続けているデータベース業界の圧倒的リーダー。
ちなみに2位はMySQLなんだけど、こちらも今はOracle社の製品になっている。
3位以下とは列記とした差がありますので、しばらくOralceが1位の座から滑り落ちることはないでしょう。
ですが、ここ数年明らかにシェアは減り続けています。
こちらのデータを見てもわかりますが、前年比大きくシェアを落としている。
その理由は、多くのエンジニアが分かっている。
Oracleさん、いくらなんでも吹っ掛けすぎだって。
Oracle社のボッタくり価格にさすがに各社耐えられなくなってきているのです。
オンプレミスでシステムを構築する場合、コストが高いのがサーバ、ストレージ、FCスイッチ、ロードバランサーそしてOracleのライセンスなんです。
オンプレミスじゃ高くつくからとクラウドに切り替えても、Oracleを使い続ける限りライセンス料は変わらないのです。
Oracleライセンスは様々な形態がありますが、ライセンスを購入しないと当然ながら保守サービスを受けることもできない。
Oracle社のモンスターデータベースExadataなんて年間の保守料だけで数億円かかってしまいます。
そんなん払える?
今時どのベンダーも官公庁もコスト削減を訴えてきているのに、エンジニア不足で人件費もバカ高いのに、その上Oracleさんのライセンス料にこれ以上我慢できません!
さらに2018年でOracleが提供しているJAVAまで有償化に舵を切ってきました。
JAVAはデータベースとは無関係なのに、Oracleはそこまでお金を取るのか?というイメージも重なり、Oracle離れは深刻な状況です。
プラスアルファ、PostgreSQLが進化を遂げ今までOracleじゃないと出来なかったことが可能になり、これもOracle離れに拍車をかけています。
https://japan.zdnet.com/article/35066741/
てことで、OracleからPostgreSQLへ、OracleからMySQLへいわゆるO2P、O2Mという動きは近年さらに加速しているのです。
ですので、Oracleデータベースのシェアは10年もたてば確実に縮小傾向に向かっていくでしょうね。
Oracleデータベースエンジニアの仕事は?
それじゃ10年もしたらOracleデータベースのエンジニアは仕事が無くなっちゃうの?
まぁ、そんな心配は無用でしょう。
今やデファクトスタンダードになってしまったOracleデータベースが、さすがに10年やそこらで一気にほかのDBへ切り替わることなんてありえません。
もちろんシェアは減少傾向ですが、10年くらいでOracleのエンジニアが無用になることはないです。
特に金融業界では、今もなおOralceのシェアは圧倒的です。
金融業界は、コストよりも堅牢性、気密性、完全性、可用性を最優先しますので、そんなニーズに応えられるのは今のところOracleだけ。
逆にWEB系でOracle使っているようなシステムは、どんどんOSSに切り替わっていくでしょうから、今後すみわけがハッキリとしてくるかもしれません。
10年後には必要なくなるといわれたCOBOLのエンジニアだって未だに無くなることはありませんので、Oracleエンジニアなんか10年後もバリバリ現役なんじゃないですかね?
10年後も重宝され続けるのか?
でも、これからの時代Oracleしかできない人が高い評価を得られるかどうか?となるとそれは大いに疑問です。
Oracleしかできない、Oracleの方言しか話せないエンジニアは、これから先引く手あまたとはならないでしょう。
Oracleが出来ることにプラスして、PostgreSQLも詳しい、もちろんMySQLも詳しい、データベースに関して総合的な知識を持っている人のほうが今後強みを増していくのではないでしょうか?
まぁどの技術者も一緒なんですが、一つのスキルに固執してしまうと、その技術と運命共同体になってしまいます。
とがったスキルはとても重宝されますが、リスクヘッジという観点からも一つの技術、ましてや一つのベンダーに人生を委ねてしまうのは得策ではありません。
この先Oralceのスキルだけで食っていけるのかな?と考えている人は、積極的に新しい技術に触れてどん欲に勉強する姿勢を持つべきです。
Oracleプラスアルファのスキルがあれば、間違いなくどこでも食っていけます。
難しいOracleの知識を身に着けた情熱があれば、ほかのスキルだって身に着けられるはずです。
オレOracleしかできねーよ!と諦めてはイケません。
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