ネットワークエンジニアになりたい。
でもIT業界未経験。
大丈夫です。今なら完全に業界未経験でもIT業界に転職することは全然可能な時代です。
ただ、プログラマでもシステムエンジニアでも最初から花形の仕事を任せられることはありません。
テスターだとかオペレータだとかから入るもの。
で、ネットワークエンジニアの場合最初に配属させられやすい現場が監視のお仕事。
え~、監視かぁ。。こんな仕事やりたくないな。。。
果たして監視はネットワークエンジニアにとってやる意味ない仕事なのか?
目次
ネットワークエンジニアの監視の仕事
監視ってどんなお仕事
監視ってどんなお仕事なのか?
監視業務は、24時間365日止めてはいけないシステムを守るために必要なお仕事なのです。
とはいえ、監視と言ってもサーバとかネットワーク機器をじーっと睨んでいる訳ではありません。
監視をするのは監視ソフトがやってくれます。
今ならJP1とかTivoliとかNNMiとかZabbixとかHinemosとかNagiosとかprometheusとか。
監視用のサーバを一個なり二個なり作って、そのサーバに上述したソフトウェアたちをインストールして、そのソフトがサーバのCPUとかMemoryとかDiskのリソースとか、ネットワーク機器のH/W故障なんかを検知します。
監視ソフトが障害を検知するとアラームを鳴らしたりパトランプを鳴らしたりして、監視員に伝えます。
その障害メッセージを見て、監視員は手順書に従って対応します。
状況を調査したり、担当者に連絡したり、メールを書いたり、保守員を手配したり。
そのため監視員は、24時間365日常駐する必要があるので、シフト体制を組んで対応します。
つまり、監視員は技術力よりも体力勝負になるのです。
だから業界未経験者が経験を積ませるために最初に配属させられる場所として選ばれるのです。
監視をやっても意味ないのか?
ネットワークエンジニアになりたいのに監視なんてやっても意味がないのでしょうか?
全くそんなことはありません。
ネットワークエンジニアになりたいなら監視でもいいから経験しておきましょう。
その理由はこちらです。
経験を積むことが出来る
業界未経験者は、さすがに配属できる現場がありません。
経験がないんだからいきなり構築とか設計とかやりたいってそりゃ無理なんです。
レストランのシェフになりたい人だって、いきなり調理場で料理は作れませんよね。
まずはプレッシャーも少ない技術力も不要な現場から経験を積んでいくものです。
だから経験を積む場と考えればそれほど苦でもありません。
多くのエンジニアは、この最初のステップで業界を辞めてしまうのですが、それはとてももったいない行為です。
監視の仕組みを知ることが出来る
監視の仕組みを知ることが出来るのも大きなメリットです。
サーバで故障が発生したらどんなログを吐くのか?
それを監視ソフトがどうやって検知するのか?
どうやって監視員に通知するのか?
このような仕組みを知っておけば、いずれ構築側とか運用側になった時その経験が生きてきます。
サーバ構築とかネットワーク構築に監視は欠かせないアイテム。
それを知ってるか?知ってないか?で大きな差がついてきます。
スキルアップも目指せる
監視にもいろいろなタイプがあります。
監視ソフトがメッセージを上げて、何もせずただ運用担当者とか客先担当者に電話とメール連絡というような、何もしないで連絡するだけだとあまりスキルアップは出来ません。
メッセージを検知したらネットワーク疎通を確認したり、サーバのログを確認したり、ジョブの再実行をしたり、プロセスの再起動をしたり・・・
一時切り分けと呼ばれる業務が含まれているのなら確実にスキルアップできます。
さらにプラスアルファ自分でネットワーク構成図を読んだり、サーバ設計書を見たりすれば監視でもスキルアップは出来るのです。
監視からステップアップするには?
監視もスキルアップできるとはいえ、5年も10年も監視業務をやってたらステップアップできませんし、給料も上がりません。
ですので、どこかで監視業務から抜けて新しい業務にスキルチェンジする必要があるのです。
でも、どうやってステップアップすればいいのか?
会社が社員のスキルパスを考えてくれていて、数年間で次の現場に配属させてくれるようなら会社の方向性に委ねてもいいでしょう。
もし会社が動いてくれないのなら、自ら会社にアピールすべきです。
やる気をアピールするためには、資格を取るといいでしょう。
ネットワークエンジニアならCCNAからCCNPのようにステップアップしていけば会社もやる気を認めて新しい現場を探してくれるはずです。
監視業務のぬるま湯に浸かってはいけません。
中には10年、15年とやっている人がいますが、そうなるともはや収入アップなんて絶対無理。
会社がどうしても現場を変えてくれない!というダメな会社ならアッサリと見切って転職しちゃいましょう。