会社を辞めたい理由、転職したい理由は人それぞれ。
収入面の不安とか、会社の将来性とか、やりがいを求めてとか。
人それぞれの事情があるので、転職の面接ではあまり繕うことなく素直に答えればいいと思います。
でもね、会社を辞めたい、転職したい理由が「上司や同僚との人間関係」という理由なのであれば、それは言わない方がイイと思いますよというお話。
転職の理由
なぜ人間関係の悪化を伝えてはイケないのか?
会社で働くということは、誰かと一緒に働くということです。
会社にはいろんな登場人物がいます。
客先常駐型のシステムエンジニアであれば、同僚、部下、上司、内部スタッフ、客先のプロパ、協力会社の社員、パートナー社員などなど。
当然のことながらダメな部下もいるし、面倒くさい上司もいるし、チクチクと細かいプロパさんもいる。
そのすべての登場人物と上手くやる必要はありません。
自分と接点が少ない人とは極力薄めに付き合い、濃い人だけを攻略すればそれでイイ。
会社で働くということは、人間関係を適当にでもいいし完璧でもいい、どんなやり方でもいいからソツなく調整できる能力が不可欠なんです。
うるせー上司の話は適当に聞き流さないとやってられない。
使えねぇ部下は細かく指示を出して進捗管理するしかない。
面倒くさいプロパには、アウトプットで黙らせるしかない。
でも人間関係が上手くいかないから会社を辞めるという人は、ボクその調整力がありません!とアピールしていることなのです。
そんなアピールをしてしまう人は、いくらスキルがあっても、経験があっても、資格持っていても採用側はちょっと敬遠してしまいます。
致命的な欠点をアピールしてもとってくれる会社ってあんまりありませんからね。
退職の理由は?
退職の理由なんて当たり障りのないもので十分です。
新しい技術を習得したいため。
自分の可能性を試してみたいため。
給与面で不満があったため。
環境を変えてみたいと思ったため。
やりたい仕事をしたいため。
あえて自分の不利になるようなことを伝えて、それでも採用してくれる会社に行く。
自分の本質を隠してまで転職したくない。
そんな正義感のような熱い気持ちも理解できますが、人間関係が苦手そうなことは採用面接の担当者は大体その辺り会話の中で見抜いてしまいます。
この人、聞いている質問と違う答えが返ってくるな?
あまり人の話を聞かないタイプだな。
会話を理解するのが苦手だな。
そのくらいわからないような人を、会社も大事な採用面接の場に投入してこないものです。
だからこそあえて不利になるカードを自分から切って、条件を不利にする必要はありません。
採用面接では自分の経歴と知識、そして人柄を見てもらえばいいんです。
自分の欠点までさらけ出す必要は一切ありません。
人間関係で会社を辞めてはイケないのか?
人間関係で会社を辞めて転職しても次の会社でまた人間関係に苦しむ。
これは仕方のないことです。
前述したとおり、会社というのは一人で働く場ではありません。
いろんな登場人物と調整しながら仕事を進めていく場所。
だから人間関係でモメてしまうような人は、おそらく転職してもまた同じ失敗を繰り返すでしょう。
でもね、数十人に一人モンスターのような人が会社にいる時もあるんです。
話が通じない、人の話を聞かない、すぐにキレる、もう調教しても何しても扱いきれないモンスター。
そんなモンスターと上手くいかないのは自分のせいではありません。
それはモンスターが悪いんです。
モンスターがいるような会社はさっさと逃げてしまいましょ。
次の会社にもモンスターがいたらまた逃げればいい。
さすがにモンスターは、すべての会社にいるわけじゃありません。
モンスターがいない、快適な職場は探せばいくらでもありますから。
人間関係はあまり完璧にこなそうとしないこと。
イイ奴とは深く付き合う。
嫌な奴とはそれなりに。
プライベートを大事にして適当に付き合うくらいが会社の人間関係って丁度いいんです。