10年近くインフラエンジニアやってるんだけど運用保守の経験しかない。
こんなキャリアでも転職したら収入上がるの?
大丈夫です!
今の時代なら収入は上がります!
ただ、ずっと運用保守でイイやというネガティブなマインドでは収入は上がりません。
転職後に設計構築にも積極的にキャリアチェンジする!
という条件付きと考えてください。
運用保守でも収入は上がるのか?
設計構築と運用保守の格差
インフラエンジニアの設計構築と運用保守の間には、大きな格差があるのです。
運用保守を10年以上やっていた人と設計構築を10年以上やっていた人では、転職時に大きな金額の差が付きます。
具体的に言えば、運用保守経験10年の35歳と設計構築経験10年の35歳なら、全社が年収450万円前後、後者は年収600万円前後。
それくらい差がつくと思ってもいいかもしれません。
なぜそれほどまでに差がつくのか?
それは案件の量と金額の差なんですね。
SES系の会社に流れ込んでくるインフラエンジニアのオファーの多くは、設計構築案件です。
運用保守は、1年以上という長期案件が多いんですが、設計構築案件は短いものだと3か月程度。
ですので、案件数は圧倒的に設計構築案件の方が多くなるんです。
さらに金額も大きく違います。
Linux系の運用保守案件であれば、相場は60万円前後です。
ですが、大規模設計構築とかになると金額は75万円以上に跳ね上がり、さらにクラウドともなると90万円以上という案件も多数転がっています。
高く売れるし案件数も多い。
だからインフラの設計構築を経験しているエンジニアは、各社喉から手が出るほど欲しいのです。
今までは運用保守のキャリアしかないが、今後は設計構築にシフトしたい!
という前向きな姿勢があれば、転職して収入増も見込めます。
運用の内容
運用保守しか経験がないとは言っても、その業務の内容によって大きく違いますので、もし転職するのであればアピールを間違ってはイケません。
運用保守で最も評価が低いのは、オペレーター的業務です。
24時間365日のシフト勤務で、監視からアラートを検知したら障害切り分けをして、担当者にエスカレーションする。
こんなルーティンワーク的作業を長年やっている人は、あまり高い評価を得られません。
運用とはいっても監視部分の構築はやっていたり、運用設計部分に携わっていたり、高度な解析や分析の業務をやっていたのであれば、単なる運用保守の仕事とは格段にレベルが違います。
ただこの差というのは、わかる人でないと理解してくれません。
この差を受け入れてくれる面接官に出会わないと高い評価は得られないんですね。
この点のアピールを理解してくれる会社であれば、運用保守だけの経験でも収入増は十分可能です。
早めに自分の値段を上げたいのなら
インフラの運用保守も素晴らしい仕事です。
単純な仕事だと思っている人も多いかもしれませんが、実は運用保守ってとても奥が深いし責任も重い。
設計構築ってシステムを納品してしまえば、お役御免ですが、運用保守はシステムを継続させるために適当に設計された穴だらけのシステムのお守りをしなければならないのです。
朝から晩まで、時には夜中に叩き起こされたり、時には土日に呼び出されたり、そんな理不尽な思いをしているのに・・・世間の評価は残念ながら高くありません。
インフラの運用保守という仕事は、報われない仕事と言っても過言ではないのです。
ですので、もし将来的に収入を上げたい!転職して収入を上げたい!
と考えているのであれば、できるだけ早い時期に設計構築の仕事へのシフトチェンジを要請しましょう。
会社にスキルアップしたい!と訴え続けるのです。
その要請が受け入れられないような会社であれば、早めに転職を視野に入れるべきです。
運用保守の仕事は、安定感があるため会社としてはできれば長くいてほしい。
だから社員のキャリアチェンジを拒む会社もあるんです。
中には10年も20年も保守の仕事をしている人もいるくらい。
そんな会社に居続けていたら給料はなかなか上がりません。
そんな会社はアッサリと見切り、次のステップを探すべきです。
自身の価値を上げていきたいのなら、早い段階で設計構築へシフトすべきです。