NECが筑波研究所を閉鎖するそうですね。
日本全国バラバラに配置していた去年を一極に集めて経営を効率化するんだそうです。
日本の人口の3割が東京に集中してるんだから、東京に仕事が集まるのも当たり前。
東京に居続けないと仕事なんて無くなっちゃいますよ。
仕事は都会一極だ。
NEC 筑波研究所を閉鎖 来年3月末 拠点集約、コスト削減(茨城新聞クロスアイ) https://t.co/jwC7ubMKDd— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) 2019年2月6日
東京で仕事する
地方雇用の悲哀
ちょっと前にあるシステムの切り替えプロジェクトを担当したことがありました。
そのシステムの目的は、業務の効率化とリソースの集中。
これまでバラバラに分散されていたシステムを、新規に導入したシステムに統合して効率化を図り、コストを大幅に削減しようというプロジェクト。
具体的に言うと、本州のハズレの地方都市にあるデータセンターで働いているオペレータのチームがある。
そのチームを解体して、東京にあるセンターに業務を統合しちゃおう。
悪いけど地方のオペレータさんたちは今の仕事から離れてもらい違う仕事を見つけてもらいましょ、というお話。
古いシステムの仕様を洗い出し、新たなシステムとの連携インターフェースを設計していく。
中には古いシステム独自の仕様や運用方法があり、その方式もすべて新たなシステムに乗っけなければならない。
そのため、地方のオペレータのところまで直接出向いていき、細かく現行のオペレーションなどをヒアリングしていった。
オペレータさんたちはいい人ばかりだった。
新しいシステムのためにいろいろと積極的に協力してくれた。
この新しいシステムが、あなたたちの仕事を奪うということも知らずに・・・
燃えに燃えたプロジェクトだった。
9か月で移行するはずだったスケジュールは大幅に遅延し、結局移行しきれない残件もいくつか出てしまったが、何とか1年半近くかけて全システムの移行が完了した。
そして、その1か月後予定通りオペレータチームは解散し、各々別の仕事を探すことになった。
オペレータたちは派遣社員だったため解雇ではなく、単なる契約満了
見事にコスト削減という調整弁として利用されてしまった。
東京に居続ける意味
前述の派遣オペレータたちが今どんな仕事をしているのか知りません。
ただ知りうる限り、その地方都市にあるデータセンターは唯一無二。
他にITっぽい仕事をしている拠点なんか何一つない。
こんな場所によくこれだけの人が集まったなぁと感心するくらいだが、地方都市にもそれなりの人材がいるということなのでしょう。
ただ、そのデータセンターでの仕事が終わってしまえば、その地方都市ではおそらく同じような仕事はない。
キャリアを活かして仕事を見つけるのであれば、慣れ親しんだ今住んでいる都市を離れるしかないんです。
もし彼らが東京に居れば何にも困ることはないでしょう。
オペレータとはいえ、そこそこの経験を積んできていた人たちですので、今のご時世いくらでも仕事はある。
むしろ案件終了という声が聞こえた途端、奪い合いになるかもしれません。
これが地方都市と東京の格差です。
東京に居れば仕事に困ることはあり得ない。
いくらでも仕事が舞い込んでくるんです。
東京という土地は、最後の最後命が途切れるまでろうそくの火を灯してくれる場所なんです。
地方で稼げる人はごくわずか
ネットを使って稼げる人は、東京に住む意味なんて全くありません。
家賃は高いし、物価も高い、空気も悪いし、人も多いし、治安も悪い。
これが地方都市に行けば、激安の家賃と澄んだ空気、安い物価の中東京よりも優雅な生活ができるでしょう。
でも、そんな人どれくらいいますか?
地方都市でネットだけで稼げる自信があるんですか?
今は稼げてても10年後、20年後も同じように稼げるんですか?
そんな自信があるのなら東京を離れて地方都市へ行っても幸せになれるでしょう。
でも、ある日いきなり稼げなくなるかもしれない。
ネットのビジネスが行き詰まる時がくるかもしれない。
そんな時、頼りになるのは仕事のアテです。
仕事さえあれば人間は生きていける。
日本で仕事が最も山のようにあふれているのは東京です。
いつまでも仕事を続けたい、稼ぎ続けたいのなら、ずっと東京に住み続けるべきなのです。