フリーランスエンジニアの値段は右肩上がりで高騰しています。
JAVAやPython、PHPのプログラマやクラウドに強いインフラエンジニアの値段は、大間のマグロに匹敵するほど(それは言い過ぎ)高値になっています。
ただ、そんな売り手市場のITエンジニア業界でも、経験年数は長いのに残念ながら高値がつきずらい人が出てくるのも事実です。
一体なぜ経験年数が同じなのにエンジニアの価値に差がついてしまうのか?
ITエンジニアを採用する企業側の視点からお伝えしてみます。
フリーランスエンジニアの価値を最大限にする
価格を下げてしまう経歴
数多くのフリーランスエンジニアの経歴を見てきましたが、この人との契約はちょっとなぁと感じる経歴には共通点があります。
それは、短期でプロジェクトを渡り歩いている人です。
6か月とか3か月、下手すりゃ1か月くらいでプロジェクトが変わっちゃっている人。
こんな人は、確実に単価が下がります。
なぜプロジェクトの配属期間が短いと敬遠されるのか?
その理由はこれらです。
- 飽きっぽい性格かもしれない
- 何かトラブルを起こすのかもしれない
- クレーマー体質なのかもしれない
- 長期間同じところで働くのが嫌なのかもしれない
- 実はスキル不足で途中で解任されてるのかもしれない
- 人間関係が苦手なのかもしれない
- スキルが合わないと文句を言いだすかもしれない
短期間でプロジェクトを転々とする人は嫌われる傾向にあるのです。
長年経歴書を見ていると正社員からフリーランスエンジニアに転向した節目が手に取るようにわかるようになってきます。
これまでは、数年単位でプロジェクトに参画していたのに、ある時期を境に短期の案件が多くなっていく。
これはおそらくフリーになった恩恵を有効活用しているのでしょうが、フリーになったおかげで耐久性がなくなっているのも事実です。
せっかくフリーランスエンジニアになったんだからイヤな仕事はしたくない。
やりたい仕事でかつ、快適な環境で働きたい!
ということですぐにプロジェクトを離れ転々としてしまうのでしょう。
ですが、簡単にプロジェクトを変えてしまうと後々自分の価値を下げることに直結してしまうのです。
単価を上げるためには長期案件をゲットする
エンジニアとしての価値を高め高単価を勝ち取るためには、長期案件への参画も必須と考えるべきです。
長期というのはできれば3年程度。
最低でも1年半以上は1つのプロジェクトに従事すべきです。
3か月とか6か月スパンの案件の方が緊張感が保ててイイという人もいますが、採用する側から見れば不安要素ばかりになってしまいますからね。
長期案件に従事するためにはいくつか秘訣があります。
まずは、スキルマッチを求めすぎないこと。
せっかくフリーになったんだからやりたい仕事しかしたくない!
という気持ちもわからなくはないですが、この業界完全一致でスキルがマッチするなんてことはあり得ません。
ある程度は希望通りの案件でも多少のパーツ違いがあるのは当たり前の話です。
ですので、スキルに合わないからとすぐに決めつけるのではなく、この環境でなんとかしてやると前向きにとらえるべきです。
もう一つは人間関係です。
フリーランスとはいえ、プロジェクトに参画したらチームで動くもの。
チーム内の人間関係を円滑にしないと長期で働く気力は萎えてしまいます。
フリーなのでべったりと仲良くする必要はないんですから、最低限のコミュニケーションだけは注意すべきです。
最後に心がけたいのはやる気です。
自分のスキルに完全マッチしないとか、スキルアップができないなどの理由で、自発的に動かないエンジニアは数多く見てきました。
やる気のない、自発的に動かない、言われたことしかやらないエンジニアは、長期で案件に参画することができません。
どんなプロジェクトでも自分が選んで参画した以上は、お客様が求めるパフォーマンスは発揮する。
どこに行っても最大限の能力を示さないと顧客満足度は勝ち取れません。
結局自分を高く売るためには?
結局のところフリーランスエンジニアとはいえ、サービス業です。
お客様が求めるスキルを発揮し、お客様が求める納品物を納める。
これができないエンジニアは確実に淘汰されてしまいます。
自分を高く売るための努力が長期案件獲得に繋がり、最終的には高単価に結び付くのです。
エンジニアとは言え常に最高のサービスを提供する。
この思いで働くことが高単価を勝ち取る秘訣なのです。
こちらもよく読まれています。