フリーランスのシステムエンジニアの夫を持つ奥様が、旦那に正社員として就職を進めるコラムがありました。
深くてよい話。 https://t.co/N9Za1P2jPi
— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) 2019年3月7日
奥様の気持ち、旦那様の気持ちがリアルに伝わるとてもいい記事です。
ずっとフリーランスで生きていくのか?
ずっとサラリーマンとして生きていくのか?
結局のところどっちが自分に向いているか。
これが幸せに生きられるかどうかの境目なんでしょうね。
フリーランスとサラリーマンどちらが幸せなのか?
フリーランスになってみた感想
ロスジェネで就活に失敗してしまったピカタロウ。
20代は夢を肴に浮世暮らし。
ニートを経てその後はフリーターと、大学卒業後完全にドロップアウト組へと転落してしまった。
30歳という年齢が見えてきたころ、母親が病に倒れた。
幸い命がどうこうという病気ではなかったが、病床に伏せる早親の姿を見て、このままでいいのか?という思いが自分の中で大きく膨れ上がったのを覚えている。
このままドロップアウトしたままの姿しか見せずに、両親が旅立ってしまったらどうする?
親に苦労ばっかりかけたまま親がいなくなったらどうすればいいんだ。
このままじゃダメだ。このままの生活を続けてちゃだめだ。
そして、ようやく遅まきながら本気になり、正社員という道を勝ち取ることができた。
幸いにも起業したての会社で勝ち馬に乗ることに成功し、親に何とか立派になった姿のカケラくらいは見せることができた。
さらに月日が流れ、会社を退職することになり、フリーランスエンジニアとしての道を歩き始めた。
フリーになると確かに会社というしがらみから逃れることができるし、収入も大きく引き上げることができる。
だけど、でもやっぱり・・・
フリーランスという生き方は現時点のオレには水が合わなかったのかもしれない。
システムエンジニアとして10数年、しかも最前線で生きてきた自負はある。
これだけの実績とスキルがあれば、どこに行っても引く手あまた。
そんな自信はあるのだが、やっぱり怖さが先に立つ。
このままのフリーランスエンジニアで仕事が続くのだろうか?
今の案件が終わったら次のオファーはないんじゃないか?
プロジェクトで失敗して信用を失墜してしまったら、もう他のプロジェクトに呼ばれないんじゃないか?
そんな心配なんて一切不要なのはわかってる。
これだけ人材難のIT業界で、オレほどの経験を積んできた人間が干されるはずがない。
でもだけど不安でたまらない。
孤独を癒すことができない。
小さい子供や妻の寝顔を見ると重圧だけがのしかかってくる。
だから、オレはサラリーマンに戻る決意をした。
転職活動は、完全にマウント状態の上から目線。
ロスジェネたちの就活とは180度違う景色で転職活動をすることができた。
そこで、猛烈なプッシュをしてくる中小企業の社長の熱意に感化され転職を決めた。
中小企業とはいえ、いきなり数名しかいない管理職からのスタートだ。
誰だこのオッサン?
何でいきなり入ってきて管理職なんだ?
そんな目線を浴びながら中間管理職という立場を今は謳歌している。
今のオレには間違いなくフリーランスエンジニアよりもサラリーマンの方が向いていた。
収入はフリーランスエンジニアの方が良かったんだろうが、今オレはサラリーマンという生き方を選んだんだ。
もちろん将来的にまたフリーランスエンジニアという道を選ぶのかもしれないが、今オレはサラリーマンが居心地がイイんだ。
誰もがサラリーマンを捨てる必要はない
みんながみんなサラリーマンという生き方を否定することはない。
独立して起業して成功する。
確かにそれは素晴らしいことだ。
だがサラリーマンという会社勤めのスペシャリストがいるからこそ世の中は回っている。
今自分がいる会社が半分ブラックなことだって知っている。
だけど自分の稼働で売り上げが維持できるならそれでいい。
自分が夜中まで働いて、土日も働いて、会社が存続するのならそれでいい。
会社のために生きていたってそれでイイ。
サラリーマンの方が向いているのならそれが一番幸せな生き方なんじゃないだろうか?
独立して成功しているからといって他の人の生き方を否定してはイケない。
サラリーマンという自分を犠牲にできる生き方を否定してはイケないんだよ。
自分が生きたい生き方じゃないのかもしれない。
でも、不安で孤独で仕方ない毎日を過ごすのなら、満員電車に揺られ新橋の飲み屋でグチを吐いてる生き方の方がよっぽど幸せなんじゃなだろうか。