システムエンジニアにとって最も高い価値をつけるものは「経験」です。
資格?スキル?知識?コミュニケーション能力?
そんなものより大事なモノは経験年数なんです。
経験年数が何よりも重視されるシステムエンジニアの社会なんですが、とはいえ薄っぺらい経験だけ積み重ねても大きな価値は作れないのです。
一体どのような経験を積み上げることが必要なのでしょうか?
濃い経験と薄い経験どちらが必要なのか?
まずは0から1を積み上げるコト
エンジニアとしての道を築き上げるためには、まずは1を作るところから始めなければイケません。
経験ゼロの未経験状態では先には進めません。
経験を積むためには業界未経験でIT業界に飛び込む必要があります。
その時、入社する会社を選定し過ぎてはイケません。
業界未経験の自分を採用してくれるんだから、ある程度の待遇の悪さには目をつむる必要はあるんです。
- 給料が低い会社はイヤだ
- ブラック企業はイヤだ
- 残業が多い会社はイヤだ
- 小さい会社はイヤだ
- 夜勤がある会社はイヤだ
そんなことは言ってられないんです。
貴重な経験という武器を手に入れるためにはある程度は受け入れる必要があると思った方がいいです。
ですが、未経験でもイチから研修で育てます!という会社は敬遠すべきです。
その理由はこちらに書いていますのでご参照ください。
まずは経験を積める場を探してスタートラインに立つところから始めましょう。
薄い経験は適度なタイミングで切り上げる
薄い経験5年と濃い経験1年どちらが有利なのか?
薄い経験を積み重ねるよりも濃い経験をした方がイイ。
これ確かにそうなんだけど、結局濃い経験をするためには薄い経験の量が必要な訳で。。
どちらも積み重ねないとダメってことですね。— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) 2019年4月7日
と聞かれるとシステムエンジニアの社会では、どちらも大事と思った方がイイです。
高い評価を得るためには当然レベルの高い濃い経験が必要不可欠です。
高い評価を得る仕事というのは、上流工程と呼ばれる業務、設計、構築、試験、移行といった一連のシステム開発・構築の業務です。
これらの業務経験が長い人は高い値段で市場で取引される人材になれます。
とはいえ、これらのレベルの高い業務を入社1年目からやってました・・・と言われても業界の評価はイマイチなんです。
だって、入社1年目で担当できる業務なんてタカが知れていますからね。
ですので、最初は薄い経験でもいいから積み重ねておく必要があるのです。
いきなりレベルの高い業務を担当させられるわけがありませんから。
まずは夜勤がある監視業務とか、オペレータ的業務でも仕方ありません。
次に進むステップとして考えておけばイイんです。
ですが、レベルの低い市場評価の低い経験はいくら積んでも価値が上がる事はありません。
どこかのタイミングでレベルの低い業務は切り上げて、価値の高い業務へ移行する必要があるのです。
その限界値は3年と考えて下さい。
レベルの低い業務に甘んじて5年、10年と過ごしてしまうとあなたの評価は一向に上がらないでしょう。
価値を高める経験とは?
価値を高める経験とは、主体的に動ける業務をどれだけしているか?
人から与えられた業務を淡々としているだけではエンジニアとしての価値は高まりません。
例えば設計をするにしてもPMがすべて要件をガッチリと固めてきてくれて、それに従ってただ単に設計書に書き起こすだけでは価値は高まらないんです。
だって要件がガッチリと固まっているシステムなんてほとんどありませんからね。
PM的立場としての仕事ではなくても、PMと一緒に要件を詰めながら足りない部分を補完していって設計を作り上げていく。
ただ決められたことをやるだけじゃない。
主体的に自分主導で動ける業務をどれだけしてきたか?これがあなたの価値を高める業務だと思ってください。
面接官はどんな立ち位置で仕事をしてきたか?話を聞いていれば手に取るように分かります。
主体的な業務をしてきたことをアピールできれば転職市場での価値はグッと高まります。
今やっている業務がただ単に人に言われたことしかやってないなぁ・・と思うのであれば、主体的に動ける業務を探してみるといいかもしれません。