昨年秋、中国の通信機器大手ファーウェイが初任給40万円で新卒を採用することで話題になりました。
初任給40マンの価値あるかな?
日本の大企業「初任給21万です」、中国ファーウェイ「初任給40万円出すよ」、アメリカさん「40万とか安すぎだろ(笑)」 https://t.co/kgLiseDA0B— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) 2019年5月8日
システムエンジニアの値段は右肩上がりに伸び、まさにバブル状態を迎えていますが、日本では大手でも新卒の初任給は20万円前後でしょう。
なぜ、日本のエンジニアの初任給は海外のように上がらないのか?
いろんな理由があるので解説してみます。
日本のエンジニアの初任給
年功序列という古い慣習
終身雇用はオワコンだ!
年功序列の賃金なんて時代遅れ!
と熱く主張するのはかまいませんが、残念ながら日本の多くの企業はいまだに年功序列の賃金です。
40代、50代の家族持ちのオッサンのために若い世代は安月給で我慢しなければいけない。
こんな社会腐ってる!!
そんな思いもわからないでもないんですが、ITエンジニアの世界ではこの年子序列の賃金も結構理にかなっているんですね。
だって新卒社員なんてほとんど使い物になりません。
文系でシステム系の会社に入社した新卒なんてまず問題外。
今の若い世代はスマホ世代のため、そもそもパソコン操作すら怪しい。
その人たちがモノになるまで、確実に5年以上かかります。
それじゃ大学で理系だった人はどうなんだ?
大学で情報処理学部にいた奴らですら、いざ入社してみるとアルゴリズムもネットワークもデータベースもろくすっぽ覚えていません。
だって日本の大学なんて医学部以外は遊びに行くところなんだもの。
そんな新卒連中が一人前になるまでは、5年から8年は少なくともかかります。
その間はオッサンたちの稼ぎで暮らしているようなもの。
なので日本の新卒の学生が安月給なのは仕方ないんです。
収入は経験に比例する
システムエンジニアの収入は、何よりも経験で左右されます。
エンジニアの収入は経験年数に正比例とまではいきませんが、比例していくと思った方がイイ。
なので、IT業界の場合、若いペーペー社員よりもオッサンの方が稼いでくるんです。
一般の会社だと働きもしないゲームばっかりやってるようなオッサンを若い世代が支えていますが、IT業界の場合はオッサンたちも同じように稼いでいる。
だから若い頃はあまり収入は上がりません。
とはいえ、新卒で入社し、5年、10年と経験を積んできているのに、一向に収入上がらないぜ!というような会社であれば、そこに長居する必要は一切ありません。
ITエンジニアの価値を決めるのは収入です。
口だけで年収を上げてくれないような会社ならさっさと見切って転職すべきです。
そもそも日本はITで負け組
こんな日本のIT業界の実情はありますが、そもそも日本のITって負け組なんですよね。
検索エンジンは全部Google。
買い物は楽天もあるけどほとんどAmazon。
スマホはiPhoneかファーウェイとかサムスン。
クラウドはAWSかAzure。
SNSはFacebook、Twitter、Instagram。
日本がITの分野で世界で戦えるジャンルなんてほぼゼロなんですね。
だから日本のIT企業自体が負け組。
なのでアメリカとか中国とかのIT企業の年収に勝てるわけがないのです。
そんな日本ですらIT業界は花形で他の業界と比べて収入は断然高い。
アイドルが付き合うのもIT社長ばっかりだし、やっぱりITは強いのです。
日本企業の堕落ぶりに落胆することはありません。
堕落している日本のITですら、他の業界に比べりゃ価値があるんですから。
もちろん、真の高収入をつかみたいのなら日本ではなく海外のIT関連企業を目指すべきかもしれません。
いずれにしろ、プログラミングだとかインフラだとかのスキルさえ身に着けておけば、当分食うには困らないってことですね。
こちらもよく読まれています。