結果にコミットする!
刺激的なキャッチコピーと芸能人が次々とダイエットに成功するCMが話題になったRIZAP(ライザップ)。
ただ痩せるだけでなく、誰でも筋肉ムキムキの理想の体型になれることをコミットするというコンセプトで一大ムーブメントを巻き起こしたRIZAP(ライザップ)ですが、どうも経営状態は芳しくないようですね。
これ必然の流れだよね。
ライザップ、大幅赤字に転落 経営難が深刻化(朝日新聞デジタル) https://t.co/OalgMYHoRI— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) 2019年5月15日
経営状態が悪いのは、RIZAP(ライザップ)事業だけの責任ではないんでしょうが、こうなるのは目に見えてましたよね。
だって結果にコミットしちゃったら儲かる訳ないじゃないですか。
RIZAP(ライザップ)が倒産危機になる理由
スポーツジムというビジネスモデル
RIZAP(ライザップ)のようなスポーツジムの経営が上手く行かないということは、スポーツジムという業種自体そもそもダメなのか?
そんなことありません。
24時間フィットネスで世界中にシェアを伸ばしているエニタイムフィットネスは、ついに国内500店舗を達成したそうです。
自分が住んでいる家の近所にもいつの間にかジムがポンポンと乱立し、こんなところにお客来るの?というようなオフィス街の片隅にもジムが立つようなご時世です。
スポーツジムって結構手軽に利益が出せるビジネスだという証明ですね。
なのになぜRIZAP(ライザップ)はダメなのか?
それは、スポーツジムというビジネスモデルの逆張りをしているからなのでしょう。
スポーツジムは、痩せない人をいかに多く会員にさせるか?がビジネスを成功させるキモなんです。
吉本の養成所も資格学校もスポーツジムもビジネスモデルはみんな同じ。
ターゲットは成功する少数でわなく失敗する大多数。
コレらが利益の根源なのです。— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) 2019年5月9日
これはスポーツジムだけでなく、実は多くのビジネスに共通する点です。
- タレントの養成所
- 資格学校
- 学習塾
- ヨガ・ホットヨガ
- 英会話スクール
- ゴルフレッスン
タレントの養成所の中でも特に吉本興業の養成所NSCなんて最高のビジネスモデルです。
NSCの学費は、こちらの紹介ページにありますが入学金込みで43万円程度なんだそうです。
毎年夢を持った若者がNSCのドアを叩きますが、夢がかなって売れっ子芸人になれるのは一握り。
毎年1000人近い生徒が入ってくるそうですが、その中で10人も売れれば大成功なんじゃないですかね?
つまり残りの990人は芸人としての結果は何も残せず会費だけを支払ってくれるのです。
さらに売れっ子芸人になってくれたらその芸人さんはドル箱スターですので、NSCはお金を貰って開催しているオーディションのようなものなのです。
こんな最高のスキームを産み出した吉本興業の頭脳には感服してしまいます。
話はそれてしまいましたので元に戻しますが、芸人もダイエットも英会話も同じ話。
みんな最初は大きな目標をもって取り組みますが、9割以上の人が夢半ばで挫折する。
その9割をターゲットにしているからジムとか英会話とか儲かるんです。
なのにRIZAP(ライザップ)は、残りの1割をターゲットにしている。
しかも結果にコミットしなければならない。
自らの首を自分で締めているようなビジネスモデルなのです。
RIZAP(ライザップ)は再生できるか?
数字を細かく見ている訳ではないんですが、再生への道はかなり険しい道になりそうですね。
個人的には、RIZAP(ライザップ)を運営する健康コーポレーションさんには、もう一度初心に立ち戻って欲しいと願っています。
健康コーポレーションさんは、以前は豆乳クッキーとかどろあわわという石鹸などの通信販売をメインにしていた企業です。
以前副業のアフィリエイトでそこそこ稼いでいた頃は、健康コーポレーションさんの商品にはかなりお世話になっていました。
今ではRIZAP(ライザップ)が有名になり過ぎて、RIZAP(ライザップ)がメイン事業になってしまっているようですが、元々は豆乳クッキーのようなマーケットを見据えたビジネスを展開していた会社です。
必ずや事業の方向性を見つめなおし再生してくれるんじゃないでしょうかね。
ビジネスを成功させるためには、成功しやすいマーケットを見つけ出すコト。
成功しやすいマーケットさえ見つけることができれば、成功する確率はグッと高まるはずです。
マーケット感覚は、ちきりんさんのこの本を読むと磨かれていくと思います。
まぁしかし、会社の経営ってホント難しいとまたさらに再認識させられますね。