ITの仕事はストレスと隣り合わせという側面があるため、精神的に疲れてしまう人が多いのは事実です。
一度精神的に病んでしまい仕事を離れてしまう人や、全くの異業種に転換してリフレッシュする人など、仕事を離れた際の過ごし方は人それぞれ。
果たしてITエンジニアはブランクがあっても普通に採用されるのでしょうか?
結論から先に言えば、数年のブランクなんてほとんど問題になりません。
ブランクを経て復帰した人のリアルな話を交えてお伝えしてみます。
目次
ITエンジニアのブランク期間
ブランクから復帰した3人の話
まずはブランクから復帰した3人のエンジニアのリアルから紹介します。
3年間休んだJAVAプログラマのAさん
Aさんは、JAVAを中心にプログラマとして活動していました。
Aさんは、自己啓発意識も高く情報処理系の資格は総なめ状態で取得し、さらにTOEICでも高得点を出すなど実績も経歴も文句なしの人材でした。
ところが、30代半ばAさんは体調不良を訴える。
あまりの激務と持って生まれた責任感から精神的バランスを崩し、ついに出勤できなくなるほどの状態にまで追い込まれてしまった。
結婚して子供も二人いるというのに、大黒柱が働けなくなり一時は厳しい生活を送っていたようです。
Aさんは、とにかくリフレッシュに専念し、中途半端に仕事をせずに休養することを選択しました。
休養期間は1年、2年、ついに3年間続いてしまいましたが、3年経つとようやく働こうという気持ちが蘇ってきたんだそうです。
Aさんが転職活動を開始した時、すでに42歳という年齢になっていましたが、経歴も実績も申し分なかったため、転職活動はそれほど困らなかったそうです。
ほどなくして新たな会社に転職が決まったAさんは、復帰してから8年経過しましたが、仕事も順調にこなし、精神的にも充実しているようです。
5年休んだ55歳のPMOのBさん
Bさんは、大学が工学部だったためそのままコンピュータ関連の会社に就職。
その会社で20年近く勤めあげました。
ところが40代後半になり、会社員という生活に疲れたらしく、会社を辞めてしまったんだそうです。
その後、5年間は定職に就かず倉庫のアルバイトだとか、警備のアルバイトだとか、全くの異業種で生計を立てていたようです。
しかし、生活が安定せず、収入も低い生活に嫌気が差し、もう一度ITの仕事を始める決意をする。
Bさんはすでに50歳を過ぎていたため転職活動は容易ではなかったみたいですが、3か月程度で転職先は決まり、普通に配属先の現場も決まりました。
5年ものブランクがあるため最新技術についていけるか?不安はあったようですが、数か月も勤務すればすぐに勘は戻り、1年もすれば立派な戦力へと復帰することができました。
1年間肉体労働していたプログラマのCさん
プログラマのCさんは、現在29歳。
IT業界に入ったのは25歳の頃。
入社当初は開発現場のテスターとして経験を積み、徐々にプログラムの仕事もこなせるようになってきた。
そんな矢先、上司との人間関係に疲れ、飛び出すように会社を辞めてしまったCさん。
もうITはどうでもいいや!と自暴自棄になり、建築現場に資材を搬送するアルバイトに転身したんだそうです。
ですが、さすがに体力勝負の仕事についていけず、1年のブランクを経て転職活動を開始してIT業界の戻る決意をした。
ちょっとコミュニケーションに難があるCさんですが、さすが人材難のIT業界。
29歳という年齢であればブランクなんてお構いなし。
あっという間に転職先は決まり、すぐに現場に配属されているそうです。
何年間くらい空いても平気なのか?
ITエンジニアに復帰するためには、何年くらいのブランクなら許されるのか?
残念ながら何年という明確な基準はありません。
年齢と経験に左右されるというのが現実です。
例えば前述したAさんやBさんのように、かなり年齢がいっている場合でも、実績と経験が積み上がっているのであれば、3~5年程度のブランクでも復帰は可能です。
逆に経験値は少なくても、Cさんのように年齢が若ければ1~3年程度のブランクでも復帰は可能。
これまで数多くのエンジニアに会い、数多くのエンジニアの採用に携わった経験から、ブランクの最大は5年くらいだと思います。
ただBさんのようなケースは結構レアなケースです。
50代を過ぎて5年のブランクがあると、さすがに転職活動は厳しくなるのは間違いありません。
ですので、ブランクが何の違和感もなく受け入れられるのは1年、許容範囲なのは3年、ギリありかな・・・というのが5年というのが目安となります。
経験は裏切らない
経験は裏切りません。
IT業界でエンジニアとして積み上げた経験と実績は、長期にわたり自分の柱になり、裏切ることなく自分を支えてくれるものです。
今の時代、精神的に病んでしまって半年とか1年くらい休んでしまった・・・なんて経歴は大きな傷にはなりません。
誰しも一度くらい病んでしまう時期なんてありますからね。
むしろ、本気でツラいと感じているのなら、一度休んで外の世界を見るのもイイことです。
数年間のブランクなら、全く問題なく受け入れてくれるのもIT業界の特徴ですので。
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