日本型終身雇用制度は、もはや維持することすら困難です。
世界のトヨタですら終身雇用の維持が難しいと言っているのだから、これから先旧日本型終身雇用の概念は崩れ去っていくでしょう。
これから先、新卒や第二新卒でどんな会社を狙っていけばイイのか?
確実に言えることは、これからの時代大企業への就職は、むしろ負け組になる可能性もあるということ。
終身雇用終了時代に狙うべき会社
大企業は微妙になる
今までの就職活動と言えば、どれだけ人気企業に入れるか?どれだけ大企業に入れるか?
これが勝負の分かれ目と思われていました。
そりゃそうですよね。
名の知れた大企業は、特にPRをしなくたって大学生が続々と新卒採用に応募してきます。
偏差値の高い一流大学から、そうでもないF欄大学まで、あらゆる人材が求人に応募してきます。
大企業は、そんな数多くの応募者の中から成績の良い学生、技術力のある学生、コミュニケーション能力の高い学生を選抜していき、あとはふるいにかけて落としていく。
そのふるいにかけられたおこぼれを採用するのが中小企業です。
高い頭脳を持った、高い能力を持った学生たちが就職先に決めるのは、名の知れた大企業。
そんな大企業に行けない奴らは、就職活動では負け組と呼ばれる存在になるんです。
ですが、これから先は状況が変わってくるかもしれません。
高学歴で高い能力を持った学生が、あえて中小企業を選ぶ時代になっていくかもしれません。
大企業の社員は、与えられた仕事だけに没頭します。
だから大企業から離れたらつぶしが効かない人材になってしまう危険があるのです。
大企業に入っても終身雇用されないのなら、終身雇ってくれる会社の方がイイですからね。
中小企業のメリット
中小企業は、逆にこれから先、年齢を重ねた社員を辞めさせられない時代になっていくでしょう。
人材難で、若い人材を確保できない中小企業にとって、仕事が出来る中堅からベテランの社員はホントに貴重な人財です。
中小企業では、管理職なら管理職、技術者なら技術者と区分けをしている余裕はありません。
技術者が管理職も兼務するのが当たり前。
なので必然的に何でもできるスーパーマンが育成されていくのです。
もちろん中小企業の社員全員がそんなスーパーマンになれるってことはありません。
そもそも大企業のふるいにかけられた社員の集まりですので、優秀な人材はそれほど多くないんです。
ですが、中にはそんなスーパーマン的社員が数名生まれる。
そんなスーパーマン的社員になってしまえば、終身雇われる人材になることが出来るのです。
終身雇われるスーパーマンになるためには、管理職の辞令に素直に応じてはイケません。
管理職と言えば聞こえがイイんですが、実際管理職の仕事って技術力とか知識とかなくたって出来る。
ぶっちゃけ誰でも出来る仕事なんです。
その上、管理職の仕事ってその会社の事情に応じた仕事しかできませんので、他の会社では通用しません。
最もつぶしの利かない仕事が、管理職のお仕事なんです。
終身雇用オワコン時代に選ぶべき会社
終身雇用がオワコンになっていく時代、ただ闇雲に大企業だけを選定していく就活方法は、完全に間違っています。
大企業だから安泰という考え方ではなく、この会社に絶対必要とされる人材になれるかどうか?
という目線で就職先の会社を選んでいくべきです。
大企業には数千もしくは数万という社員がいます。
数千、数万の社員の中で、どうしてもあなたがいないと困るという存在になるのは、どれだけ難しいか誰でも想像できるはずです。
ですが、数十人、100数人の中で絶対に必要とされる人材になることはそれほど難しいことではありません。
会社の中で唯一無二の存在になれる会社。
これがこれから先の会社選びの基準になっていくはずです。
あなたがいないと会社が傾く。
あなたがいないと困ります。
そう思われる会社を選ぶことが、本当の就活の勝ち組かもしれません。