子供の習い事でプログラミングが人気になっています。
確かにプログラミング能力を身に着ければ、高収入も狙えますし、生涯仕事がなくなるということはないでしょう。
これからは専業のプログラマじゃなくても、プログラミングの知識くらいは必要になる時代。
これは早いうちに子供に習わせないと・・・
そう思う気持ちも分かりますが、子供にプログラミングなんて習わせたところでぶっちゃけ意味ありません。
IT業界の現場の目線から、なぜ子供にプログラミングを習わせても意味がないか?をお伝えしてみます。
子供にプログラミングなんて意味がない
実際子供に教えてみた
子供が小学校5年生の時、実際にプログラミングを教えてみました。
なぜプログラミングを教えることになったかというと・・
夏休みの自由課題どうしようか?と悩んでいたので、システムエンジニアの父親がプログラミングを習わせる実習結果をレポートにしようという流れです。
子供に教えたのは、一から作れるホームページ講座。
画像の加工のやり方や、実際にHTMLを手で組んでみてどうやって表示させるか?どうやって字を目立たせるか?画像の位置はどうするか?など極力小学生でも出来るような内容にしました。
一通りやらせてみた結果子供の感想はどうだったのか?
「小さい「ょ」の字を打つのが難しかった。」
だそうですw
プログラミングの難しさではなく、タイピングの難しさしか印象に入らなかったみたいw
自分の教え方が悪かったのもありますが、HTMLというプログラミング言語ではない、マークアップ言語ですら子供にして見りゃチンプンカンプン。
こんなもの、数学すら習っていない、英語すらろくにならっていない時期に教えても意味ないなぁ。。。
これが実際に子供に教えてみた実感です。
プログラムは言語
子供には3歳の頃から英会話教室に通わせましたが、小学校高学年になっても「How old are you?」と聞いても「My name is ・・・」なんて答えるくらい。
英会話にしても週に一回くらいじゃ全く効果がありません。
プログラミングも同じことで、子供のころからやってりゃ熟練になるか?という訳ではありません。
プログラミングは、その名の通り言語ですので、ずっと使い続けてないと意味がないんです。
我々プロのシステムエンジニアだって、5年前にやっていたPerl言語なんて今使ってないとサッパリ覚えていません。
英語だって昔離せてても、数年間使ってないと忘れてしまう。
それと全く同じこと。
プログラミングを本気で習得したいのなら、実戦でガンガン使わないと意味がないんです。
つまり子供のころから教室に行ったところで、将来宅に立つなんてことはないでしょう。
必要にかられるコト
結局何かを身に着けるには、必要にかられるコトが一番なんです。
知人が外資系の会社に就職したところ、中国との取引が欠かせない仕事に就かされたんだそうです。
その知人は、当然中国語なんてチンプンカンプンでしたが、3カ月、半年、1年も経ったら普通に中国語でコミュニケーションが取れるようになったんだそうです。
特に中国語学校とかにも通わず、外国語が身についた。
つまり、必要にかられれば、どうしても覚えないと仕事にならないのであれば、ある程度能力は身につくってことです。
プログラミングだって、不必要なのに無理やり学ばせたところで身につくはずがありません。
子供のプログラミング教室なんて、ハッキリ言ってほとんど役に立たないのが現実でしょう。
子供に習い事をさせるのなら、子供が興味を持って続けられるものを選ぶべきです。
あれもこれもちょっとずつかじったところで、本当のスキルなんて身につきません。