大企業の正社員から50歳でフリーターへ転落【地方工場勤務の現実】

大企業の地方工場勤務というのは、非常に厳しい立場です。

特に自社商品を作っているメーカーは、時代の流れについていけなくなれば、経営は一気に苦しくなります。

今JDIが苦戦しているようですが、ちょっと前のSHARPも同じような状況でしたね。

経営が苦しくなれば、商品を作るラインを止めなければならない。

まずは、地方の工場から逐次閉鎖していかないと経営が立ち行かないんですね

大企業の地方工場ってそんな安定とはかけ離れた世界なのです。

地方工場勤務のリアル

50歳でフリーター

大企業の地方工場に勤めていたSさん。

Sさんは、白物家電と呼ばれるメーカーの正社員でした。

とはいえSさんは、本社で採用された社員ではなく、知人のコネでなんとか入社させてもらった、地方工場限定の正社員だったのです

白物家電は、高度成長期の日本を支えた日本有数の大企業。

曲がりなりにもSさんは、そんな大企業の正社員でしたので、地方勤務にも関わらず年収は700万円を超えていました

地方の工場で年収700万円って、都会暮らしと違いかなり裕福な部類です。

家は親からもらった土地に建てた一戸建て。

10年で組んだローンはあっさり完済していたため、年収700万円もあればかなり気楽に暮らすことが出来ていました。

しかし、そんな時代は長く続かなかった。

日本の白物家電業界は、徐々に価格の安い海外メーカーに押され、Sさんが勤務する会社の白物家電部分は、海外の企業に買収されることになった。

結局Sさんが勤める工場は閉鎖が決まり、Sさんはあっさりと整理解雇されてしまったのです。

Sさんは、家のローンは完済していたのに、調子に乗ってリフォームを繰り返し、そのローンは10年以上残っていた。

50歳で会社を追われるなんて夢にも思わなかったSさんは、必死に仕事を探すハメになってしまった。

いろいろと歩き回ったが、そもそも会社自体がほとんどない地方都市に50歳のオッサンの働き口なんてあるワケがない。

地方の家なんて売ったところで二束三文だから、家を売って引っ越しという訳にもいかない。

最終的にSさんが見つけた職場は、車で1時間ほどかかる倉庫のアルバイトしかありませんでした。

年収は大手メーカー時代の700万円から年収200万円まで急降下してしまったんだそうです

会社勤めなら東京がイイ

田舎暮らしもわるくありませんが、自宅で仕事を請けられるような人でもない限り、東京で生きていく方がイイんです

これからの時代、少子高齢化が加速して、地方都市は一気に過疎化が進むはずです。

ただでさえ一極集中している大都市に、ドンドン仕事が集まっていくことになるはずです。

  • 田舎を捨てられない
  • 田舎に戻りたい
  • 田舎で暮らしたい

そんな気持ちもわからないでもありませんが、これが現実なのです。

ブログやYouTubeで稼げる人が一握りなのと同じように、田舎で悠々自適に稼ぎながら暮らせる人なんて一握り。

人がほとんど通らないような場所に店を作ったところで、よほど話題にならない限りわざわざ訪れる客はいません。

繁盛店を作りたいのなら、人通りが多い大通りに店を構えるのが手っ取り早い。

安定した仕事を求めるのなら、もっとも仕事が供給される場所にいるのが最適な選択肢なのです。

凡人は東京で消耗しながら生きていくべきなのです

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