「お宅のご主人はどんなお仕事をしてるんですか?」
「ウチの旦那はシステムエンジニアなんですよ。」
「あ~、それじゃ仕事も不規則で残業多くて大変そうですね。」
嫁が学校とか会社とかで知り合った人に旦那の仕事を伝えると、十中八九こんな会話になるんだそうです。
システムエンジニアってそんなに残業多いイメージなんですかねw
まぁ確かに残業多いのは現実なんですけど。
システムエンジニアという仕事は、なぜ残業が多くなってしまうのでしょうか?
システムエンジニアが残業が多い理由
システムエンジニアの残業が多くなってしまう理由は、大体この3つです。
- トラブルシューティング
- 無茶な納期
- 労働環境
この3つを深堀りしていきますね。
トラブルシューティング
2日間徹夜したとか、家に帰れなかったなんていうのは、大体トラブルシューティングが理由です。
開発系のエンジニアなら、自分がお守しているシステムにバグが見つかり、早急にバグを修正してリリースしなければならなくなった。
- 修正箇所の調査
- 修正箇所の特定
- ソース改修
- 動確テスト
- デグレ試験
- リリース
こんな流れを緊急で実施するので、クリティカルなバグなら治るまでは帰れない。
インフラ系のエンジニアなら、システムが利用できないなどの大規模障害が発生したら・・・
- 障害調査
- 暫定復旧もしくはSorryページ
- 原因特定
- 復旧対応検討
- 復旧対応
- 恒久対応調査
- 後日恒久対応
まぁこんなことをシステムが使えるようになるまでやらなきゃイケません。
で、大変なのは復旧してから。
- 本当に被疑箇所はそこだけなのか?
- 障害の真の原因はなんだったのか?
- 同じように稼働している他システムは問題ないのか?
などなど、障害発生後2~3週間程度は、祭りの後始末に追われます。
そして、また忘れたころに障害が起きる。
こんなことの繰り返しだから、1年のうち普通に帰れるのは数日間だけだったりするんです。
ピカタロウ
障害が絶対発生しない堅牢なシステムを作ろうとすれば予算が足りないし、予算内で作ればどこかにほころびは出るし・・・
結局イタチごっこなんですよね。
無茶な納期
システム開発とかシステム構築とかって、どうしても安く見られがちなんでしょうね。
例えば、数千人いる会社の基幹システムを全部入れ替えるとかの仕事になると、そりゃ膨大な時間とコストがかかるのは目に見えてます。
ですが、発注する側としてはなるべく値段は押さえたい。
これだけコストかかりますよ!と言ってるのに、なかなか首と縦に振ってくれません。
多分、システムの仕事の難解さが理解できないんだと思うんですよ。
例えばオフィスを引っ越すとなれば、どのくらい大変なのか想像できますよね。
新しいオフィスを建築するとなれば、どのくらい時間とコストがかかるか想像できますよね。
システムの場合、発注する側がITに詳しくない担当者だと、どのくらい大変なのかわかるワケがないんです。
だから、そんなシステムを受注してしまうと、あり得ないような短納期での納品を求められます。
近年では官公庁系の仕事も、無茶苦茶なセキュリティ要件を出しておきながら、納期だけは変動しないというあり得ない無茶ぶりをしてきます。
こうなると、しわ寄せが来るのは当然システムエンジニアです。
短納期で受注したシステムの開発や構築を請け負うと、そりゃもう地獄です。
毎日定時で帰って仕事が終わるワケがない。
夜中まで仕事しても終わるワケがない。
休日出勤してまでやらないと終わるワケがない。
これがデスマーチと呼ばれるシステムエンジニアの悪夢のような仕事です。
ピカタロウ
まぁ、ここ数年こんな無茶な納期の仕事は減ってますが、完全に無くなってはいないのが現実です。
労働環境
システムエンジニアってオフィスにパソコン1つあれば仕事ができちゃう。
だから、いくらでも残業させられちゃうんでしょうね。
だって建築現場であれば、夜になると騒音だとか証明だとかの問題で必然的に作業は出来ません。
飲食などのサービス業は、営業時間を過ぎてしまえば仕事はできません。
ですが、システムエンジニアの場合、オフィスだけ解放しておけば、いくらでもエンドレスで仕事をさせられちゃうんです。
意外とこれがシステムエンジニアの残業が多くなる本当の理由なのかもしれません。
まとめ
システムエンジニアという仕事は、一切残業したくないという人には向いてません。
大障害が発生した時なんかは、自分の時間なんて言ってる場合じゃなくなります。
とはいえ、朝まで帰れないなんて日がそうそうあるワケじゃありません。
働き方改革も進み、システムエンジニアの労働環境も変わってきていますので、これからもっとシステムエンジニアの労務環境は改善されていくはずです。
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