資格でも取って独立しようかな?
今年こそ資格取ってみようかな?
そう思った時、どんな資格を取ればイイのか?おそらく多くの人は迷うはずです。
もし、今あなたがサラリーマンで、将来的な独立もしくは副業として始めたい、と考えているのであれば、数年で取れる資格を目指した方がイイでしょう。
司法試験の合格を目指していたんじゃ、何年もの時間を棒に振らなければイケません。
忙しいサラリーマンにはそんな時間はありませんので、2~3年で取れる資格を目指すべきなので巣。
行政書士や社会保険労務士が人気なのは、ちょっと頑張れば数年で取れる資格という面が大きいんだと思います。
そんな行政書士と社労士、どっちを取った方が有益なのでしょうか?
社会保険労務士と行政書士
社労士と行政書士どっちが難しい?
まず社労士と行政書士の試験の難易度から見ていきましょう。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
社労士(平成30年) | 38,427人 | 2,413人 | 6.3% |
行政書士(平成30年) | 39,105人 | 4,968人 | 12.7% |
受験者数はどちらもほぼ同じ4万人弱。
ですが、合格者数は社労士が2千人強に対して行政書士は約5千人。
合格率は12%となっていますので、数字だけ見れば行政書士よりも社労士の方が難しいという結果になります。
ですが、実際に両方の試験を受けてみた身からすれば、個人的には行政書士の方が難しいのでは?と感じています。
いくつか要因はありますが、社労士は試験範囲も広く細かい数字の記憶が必須の難関試験なんですが、救いなのは全問マークシート方式ということ。
一方行政書士は、選択式試験のほかに記述式試験があるのが社労士との大きな違いです。
マークシートだからヤマカンで当たるという訳ではなく、選択式のマークシートの場合、必ずどこかに解答があります。
記述式の場合は、解答を自分で導き出す必要がある。
その点は社労士と行政書士の大きな違いです。
社労士と行政書士の受験資格
まず行政書士試験ですが、こちらの試験に受験資格はなく、誰でも受験することが可能です。
一方社労士の場合以下のような受験資格が設けられています。
- 学歴
- 実務経験
- 厚生労働大臣の認めた国家試験
この3つは全部満たすいわゆるアンド条件ではなく、どれか1つを満たせば大丈夫です。
大卒、短大以上の学歴がなくても一定以上の実務経験があれば受験は可能ですし、経験も学歴もなくても、厚生労働大臣が定めた資格を持っていれば受験可能です(行政書士など)。
これらすべてを満たしていないという方は、社労士ではなく行政書士などの資格に方向転換した方がイイでしょう。
社労士と行政書士の特徴
社労士も行政書士も実際にどんな業務をやっているのか?
明確に知っている人は少ないのではないでしょうか?!
もちろん、行政書士にしても社労士にしても、昨今は皆さん多種多様な活動をしているので、一概にどちらの資格はこの業務と区分けすることは出来ません。
ですので、参考程度にご紹介しておきます。
社労士の主な仕事 | 【1号業務】 ・申請書等の作成 ・労働社会保険諸法令に基づく申請書類の作成および提出に関する手続代行 【2号業務】 ・帳簿種類等の作成 ・就業規則 ・労働者名簿 ・賃金台帳 【3号業務】 ・相談 ・コンサルティング |
行政書士の主な仕事 | ・官公庁などに提出する書類の作成 ・作成した書類等の提出代行 ・書類作成に関する相談業務 ・官公庁提出書類の提出手続の代理 ・契約書等の書類を代理人として作成 |
特徴としては社労士には独占業務というモノがあり、社労士の独占業務とされている仕事は、社労士資格がない人が業として遂行することは許可されていません。
簡単に言えば年金の手続き代行のような業務は、ボランティアでなくお金を貰ってやるのであれば、社労士にしか認められていないということ。
一方、行政書士には独占業務という制度はなく、行政書士の業務は知識と能力さえあれば、誰でも代行できるという言い方もできます。
とはいえ、独占業務があるから有利だとか、独占業務がないから誰にでも出来るということはありません。
結局業務を知り尽くしたスペシャリストでなければ、仕事を請け負うことなんて出来ませんので。
サラリーマンは行政書士と社労士どちらがイイのか?
サラリーマンが資格取得を目指すなら行政書士と社労士どちらがイイのか?
個人的には社労士を強く推奨します。
その理由はこちらです。
- 転職に有利
- 社内で活用できる
- 昇進に有利
- サイドビジネスにも使える
- 将来独立開業できる
行政書士と社労士の最大の違いは、会社内で資格を有効活用できるかどうか?
行政書士の業務というのは、官公庁への書類提出代行などになりますが、実際の会社で書類の提出が必要になるシーンは限られています。
そのため、社内に行政書士の有資格者を抱えておく必要はなく、スポット対応で十分なんです。
一方、社労士の場合は、人事・労務全般の仕事を行うのがメインですので、会社内で必須の仕事の専門家なのです。
通常の会社は、社内に総務のおばちゃんだとか、ベテランのオジサンがいていろいろと社内業務をやっていますが、社内に社労士の有資格者がいたらこんなに助かることはないんです。
社労士資格は、あえて無理して独立しなくても会社内で価値があるんです。
逆に行政書士は、独立開業して活きてくる資格ですので、利用方法が大きく違います。
そのため、無理して独立するのではなく、サラリーマンのサイドビジネスとして有効活用しながら、将来的に転職、独立に活かせる社労士の方がサラリーマンに向いているということです。
もちろん、行政書士も副業と割り切ってしまえば、非常に利用価値の高い資格ですので、迷っているのであればどちらも取ってしまえばイイんです。
難関国家資格を取得すれば人生が変わります。
今、思い切って決断しないと、いつまで経っても人生は変わりません。
思い切って今年こそ難関国家資格に挑戦してみてはいかがでしょうか?