いくら景気の良いIT業界とはいえ、スキルアップしないエンジニアは給料を上げることはできません。
- ずっと監視しかしていない
- ずっとオペレータしかしていない
- ずっと運用しかしていない
- ずっと保守しかしていない
- ずっと作業者としての立場しか経験してない
これじゃいくら経験を積んでも転職市場で高い評価を得る事はできないんです。
どうやってスキルアップして収入を上げればいいのか?
ここでは、インフラエンジニアがお金を稼ぐための5つのスキルをご紹介します。
目次
インフラエンジニアの5つのスキル
インフラエンジニアが評価を上げるためには以下の5つのスキルが必要です。
- サーバ(Unix、Linux系)
- ネットワーク
- データベース
- プログラミング
- クラウド
この中のどこかに特化するという方法もありますし、その方が高い評価を得ることもできるかもしれません。
ですが、1つのスキルに特化する、例えばOracleだけの専門家になった場合、確かにOracleでは高い評価を受けることはできますが、Oracleの市場がしぼんだ時厳しい立場になるかもしれません。
まぁ今のところOracleが一気に勢力を弱めるとは思いませんが、近年のOSS化の流れからすると近い将来そんな時代も来るのかもしれません。
ですので、出来ればこの5つのスキルを磨いておくべきなのです。
この5つのスキルを具体的に解説してみます。
1.サーバ(Unix、Linux系)
インフラエンジニアは当然サーバには強くなければイケません。
今どきサーバなんて開発エンジニアでも作れるし、クラウドなら誰でもできるんじゃね?
と思われるかもしないけど、サーバってやっぱり奥が深い。
開発エンジニアが作ったサーバって、ログのこととか考慮されてなかったり、セキュリティのこととかほったらかしだったりしますので、やっぱり専門的知識は必要です。
特にWindowsサーバなら誰でもなんとかなっちゃいますけど、Linuxになると専門家じゃないとなかなか扱えない。
自分はネットワークエンジニアなんだけど・・・って人も最低限Linuxくらいは扱えないと話になりません。
2.ネットワーク
開発系のエンジニアがほとんど手出しできないのがネットワーク。
IPアドレスとかデフォルトゲートウェイとかTCPポートくらいまでならなんとかなりますが、それ以上の専門分野になると専門のネットワークエンジニアじゃないとわけわかりません。
- ネットワーク機器のConfig
- VLAN
- リンクアグリゲーション
- パケットキャプチャ
- ロードバランサー
- Firewall
- WAF
- IPS
インフラエンジニアとして生きていくのであれば、ネットワークの知識は最低限でも押さえておきたい。
とかくデータベースのエンジニアはネットワークに弱い傾向があるので、ネットワークも一緒に学んでおくべきです。
3.データベース
インフラエンジニアは、複雑なSQLとか学ぶ必要はありません。
- データベースを構築できる
- データベースを運用できる
- データベースをチューニングできる
- データベースをトラブルシューティングできる
- データベースをバックアップからリストアできる
こんな知識があれば十分です。
クラスタリングだとか、OracleならRACだとか、最低限の知識は身に着けてデータベースをガリガリ使えるレベルにはなっておくべきです。
これからはOracleよりもPostgreSQLだとかMariaDBなどのOSSDBの方が需要が増えるかもしれません。
OSSDBなら自宅でも構築できますし、AWSでちょこっと立ててみてもイイですね。
データベースがわからないではお話になりません。
4.プログラミング
インフラエンジニアだからプログラミングは一切わかりませんだと市場価値はグンと下がります。
JAVAのようなオブジェクト指向のプログラミング言語はわからないにしても、スクリプトやバッチ、VBA、Powershell程度のスキルは絶対的に必須です。
サーバ構築が進み、運用に入った時ちょっとしたスクリプトが書ける、ちょっとしたマクロを作れるエンジニアは非常に重宝されます。
仮に将来的にインフラエンジニアの市場がしぼんだとしても、プログラミング能力があれば全然生きていけますので、インフラだからと言ってプログラミングから目を背けるのはやめましょう。
何か一つでもいい、得意な言語を身に着けておくといいかもしれません。
5.クラウド
最後はやっぱりクラウドです。
クラウドと言ってもプライベートクラウドではなく、今必要とされているのはパブリッククラウドのスキルです。
パブリッククラウドと呼ばれているのは、AWS、Azure、GCP、Alibaba Cloudなどなど各社いろんなサービスがありますが・・・
ぶっちゃけAWSとAzureの二択です。
他のクラウドの知識を磨くのなら、AWSとAzureの知識を磨いた方が断然有利です。
これから官公庁系の案件もどんどんパブリッククラウドに移管されて行きますので、インフラエンジニアがクラウド知らないでは済まされない時代になっていきます。
AWSなんか個人でも借りられますので、自腹を払ってでもガンガン勉強すべきです。
収入を引き上げる最後のスキル
インフラエンジニアの5ツールを高いレベルで身に着けておけば、これから先10年、20年仕事にあぶれることは無いでしょう。
転職市場でも高く評価され、収入は右肩上がりで上がっていくかもしれません。
この5ツールの能力、プラスアルファがあるとすればマネジメントスキルです。
インフラエンジニアといっても単なる作業者では、なかなか収入は上がっていきません。
数名のチームを取りまとめられる、大規模なプロジェクトをマネジメントできる、それでいて5ツールが備わっている。
こうなればインフラエンジニアの中でもパーフェクトヒューマンになれるはずです。
完全未経験からでも高収入が狙えるインフラエンジニアは、夢のある職業です。
