金融庁が公表した「老後2,000万円問題」。
老後生活していくためには年金以外で2,000万円の資産が必要なんだそうですが、多くの一般サラリーマン家庭ではそんな資産は築けないでしょう。
てことは、将来大半のサラリーマンの老後は下流老人になり下がるしかないってことです。
どうやって老後の資産を形成すればいいのか?
- 貯金?
- 投資?
- 副業?
個人的には副業がベストだと思っています。
老後に2000万円とか無理ゲーです【副業で資産を作る】でも、副業って難しいしなかなか軌道に乗せられる人はいないでしょう。
いろんな選択肢があると思いますが、最も有効な手段は人的資本を増やすコトなのです。
人的資本を増やす
人的資本って何?
人的資本という言葉は一般的ではないのかもしれません。
この言葉自体はこちらの書籍から使用させていただきました。
お金の話がとても分かりやすく解説されてる良著です。
ちょっと専門的な話も出てきますがその辺はスルーしても十分元取れますよ。
早い話が老後の資産がないのなら老後自体を短くしちゃえばイイってことなんです。
老後を短くするつまり、年をとっても働ける状態を築き上げるべきということですね。
日本の社会は、一度正社員として採用されてしまえば、なかなか解雇されないという側面を持っていますが、一方65歳という節目を迎えたら定年退職という制度を利用して、バッサリと一斉解雇のように切られてしまう国なのです。
なんとも乱暴な制度なんですが、会社からすれば年を取って使えなくなった社員を切り捨てる切り札的な手段なのでしょう。
少子高齢化により数年後定年の上限は引き上げられていくとは思いますが、収入を維持しながら働き続けられる人はごくわずかだと思います。
だって65歳を過ぎた会社員なんて大体こんな感じでしょうから。
- 体調がすぐれない
- よく休む
- 無理がきかない
- 肉体労働は無理
- 記憶力が衰えている
- 最新テクノロジーについていけない
- 特殊能力もない
つまり、どうしても継続して働いてほしいと思えるような人材にならないと定年退職でバッサリ切られるか?
嘱託制度などを利用してガッツリ給料を下げられるか?のどちらかになってしまう。
だからこそ、若いうちから老後も働ける人的資本を作るための準備をしておくべきなのです。
どうすれば人的資本を作れる人材になれるのか?
老後が不安だからと言って副業をするのは全然アリです。
むしろサラリーマンなら全員副業やるべきだと思っています。
ですが、本業を疎かにしてまで副業をやるのはダメです。
サラリーマンは将来のために副業に力を入れるのは素晴らしいことだと思うけど、本業が疎かになっちゃダメなのよね。
本業の能力が高ければ、そもそも定年退職なんて気にしなくてよくなるんだから。
本業と副業がひっくり返るほど稼げる人はごくわずかだしね。— ピカタロウ@副業システムエンジニア (@piccataro) October 27, 2019
副業を成功させるためには、本業が忙しい仕事だとなかなか難しい。
でも本業は充実させてスキルや知識は磨いていかないと、本業でのステップアップができなくなってしまいます。
そのステップアップを捨てて副業のために本業を怠けてしまうと、遠くない将来本業で自分の居場所がなくなってしまうかもしれません。
副業の収入が本業の収入を逆転するような人はごくわずかです。
- 相当な能力がある
- 相当根性ある
- しつこいくらいやり続けることができる
- 資産投資で成功している
- 相当ヒマで自分の時間が取れる
副業に着手する前に、まずは目の前の基盤となる本業の軸を太くすることを考えるべきで、副業はその後の方がイイでしょう。
大企業への転職はダメ
長く働きたいのなら大企業への転職は辞めた方がイイです。
大企業の場合、当然のことながら中小とは違い人材は豊富ですので、一定の年齢になれば役職定年という名で給料を下げられ、65歳になればオートマチックに会社を追い出されます。
大企業の文化は中途よりも生え抜き優遇ですから、中途で入った社員が出世街道を歩むことは出来ません。
つまり、大企業のメリットである年功序列の給与の優遇を受けずに定年を迎えてしまうのです。
さらに中には大企業なのに退職金制度を採用していない会社もあります。
ピカタロウ
実際、かなり名の知れた大企業の系列会社から内定をもらいましたが、退職金制度はありませんでした。
中小企業よりも大企業の方が安定感があるのは間違いありませんが、人が足りないのは中小企業。
中小企業で自分の地位を築いてしまえば、定年なんて枠にとらわれることなく働き続けることも可能です。
特殊能力を身に着ける
長くはたらき続けるためには、特殊な能力を身に着けておいた方がイイです。
法務や経理などの専門家になれば企業にとって欠かせない人材になりますし、プログラマやシステムエンジニアも今の時代いくつになっても仕事はあるでしょう。
だから若い人たちにはプログラミングをおススメしてます。
一定以上の能力のあるプログラマなら、年齢なんて関係ありません。
労働人口がガンガン減っている日本社会の中で、仕事が増え続けているのはIT業界くらいです。
数年後、数十年後は60歳どころか70歳を過ぎたプログラマが、バリバリ現役でコード書いているようになるんじゃないですかね。
だって若い人がいないんだから経験の長い老人プログラマは貴重な戦力になるはずです。
資格は取った方がイイ
老後が不安なら資格を取っておくとイイです。
資格なんて意味がないとか、資格を取っても有効活用できないなんて言葉は全部聞き流しましょう。
社労士とか税理士とか行政書士とか、80歳過ぎたおじいちゃんが普通に現役で仕事している業界です。
資格取って定年後に細々と事務所立てても、年金の足しになるくらいの仕事ならいくらでもあるんです。
そのためにも資格は若いうちに取っておくといいです。
なんなら資格を取れば副業にも展開できるので、余裕のあるうちに資格を取っておきましょう。
まとめ
一番理想的なのは、本業のスキルを磨き、転職を利用して給与を引き上げ、さらに副業でも稼ぎ収入を分散していく。
コレができればベストなんでしょうけど、そんなん誰でもできるもんじゃありません。
だからこそ本業のスキルに磨きをかけ、老後何歳になっても働ける土台を築くことが老後資産形成に大きな威力を発揮するのです。
そしてなんだかんだ言って最後にモノを言うのは健康です。
健康で外で働ける身体を維持できるのなら、老後の資産なんて気にする必要ないですからね。
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