もう派遣とかSESとかで客先に常駐するのはイヤだ!
オレは次こそはSESじゃない会社に転職するんだ!
と強く願っているのに、なぜかそんな人がまたSESの会社に転職してしまう。
システムエンジニアなら自分の周りで転職していったエンジニアが、結局回りまわっておなじ現場でSESで働いている。
という経験をしている人は多いでしょう。
ちなみに先日紹介したこの人もSESがイヤと言いながらまたSESの会社に転職していますw
社員数10人以下の会社への転職は有りなのか?【失敗しない転職先選び】なぜSESがイヤで転職したはずなのに、転職先がSESになってしまうのでしょうか?
その理由をご説明します。
目次
SES会社からSES会社への転職
そもそもSESじゃない求人は圧倒的に少ない
長くSESで働いてきたエンジニアの人は、一度転職サイトに登録して自分宛てに届くスカウトを見てみるとイイでしょう。
10年近い経験がある20代後半から40代前半までのエンジニアであれば、毎日スパムメールのようにスカウトが届くはずです。
そのスカウトを一件一件見ていくとわかりますが、スカウトが届くのはほとんどSES系の会社です。
- 今の仕事に満足してますか?
- WEBシステムを一緒に開発しませんか?
- インフラ基盤構築をイチから任せます!
- 楽しい仲間と一緒に働きましょう!
- 実績十分の会社で働きませんか?
などと言っていますが、ほとんどが客先常駐型エンジニアの会社です。
もちろん中には社内SEとか、自社システムの開発という案件もありますが、割合的に8対2くらいの割合でSES系会社なのです。
SESじゃない会社の求人が圧倒的に少ないから、結局SESしか残らないってことなんですね。
SESじゃない会社はハードルが高い
当然ながら社内SEとか自社開発のエンジニア採用はハードルが高くなります。
社内SEを自社で抱えられるような会社はもちろん大企業。
転職でもSPI検査のようなものを受けさせられたり、2次面接から役員面接まで通らないと入れないような会社もあります。
某大手事業系の会社の求人は、筆記試験プラス3次面接まであるみたいです。
学歴がなかったり、経歴が汚れたりしているエンジニアの場合、このハードルを越えるのはなかなか大変です。
自社製品を開発している会社の場合、当然求められるスキルが高くなりますので、こちらもなかなかハードルが高い。
そしてSESじゃない会社は求人数自体が少ないんです。
SES系の会社は、通年採用で出来ることなら何人でも採用したい。
一方社内SEの求人を出している会社は、募集人数自体が少ないので、転職サイトに出稿した瞬間に応募が殺到したりします。
ピカタロウ
リクルートエージェントに登録すると、現時点の応募者数を教えてくれるので、自分が希望している企業の倍率を把握しながら転職活動を進められますよ。
SESはメインじゃないという言葉に騙される
よくあるのがほとんどの売上はSESなのに、弊社はSESはメインではないという会社です。
- 以前は自社開発をしていた
- 今はSESもやっているが将来的には自社開発のみにしたい
- 社員の半分くらいは自社で勤務している
- 開発は自社だけどインフラ系はSES
- 本当はSESはやりたくない
これらの言葉は、SESはあまりやりたくないというエンジニアへのカムフラージュです。
この手の会社は、なんだかんだ言ってSESメインで稼いでいます。
ピカタロウ
中には今はSESやってるけど将来は・・・なんて言い続けて20年以上たっている会社もありましたからねw
どうせSESをやっている会社なら堂々と言えばいいのに、やっぱり言いにくい面もあるんでしょうね。
SESしか内定貰えない
結局SESしか内定貰えなかったというのもよくある話です。
上述したように社内SE案件は、ハードルが高い上に求人数自体が少ない。
そんな状況ですので、できれば早めに転職先を見つけたいという人は、そんな会社の応募すらできず結局SESしか内定をもらえないという危険があります。
もし、本気でSESじゃない会社を探す!と心に決めているのなら、ハードルは高い、求人数も少ないという前提を受け入れておくべきです。
そのためにもできるだけ転職活動期間を長くしておいた方がイイですね。
SESの方が条件がイイ
「いろいろ回ってみたけど、SESの方が条件イイんだよね。」
これはリアルです。
SESを長くやってきたエンジニアの多くは社内SEとかに憧れるかもしれませんが、大手事業会社の情報システムなんて売り上げを上げられないバックオフィス的扱いです。
システムエンジニアが総務とか人事とかと同等に扱われてしまう。
そりゃそうですよね。
自社のビジネスを支える人材なのは間違いありませんが、不動産会社なら売り上げを支えるのは不動産だし、ファミリーレストランなら売り上げを上げるのはハンバーグとかエビフライ。
システムエンジニアはあくまでも裏方なんです。
その裏方に企業は大金を投じません。
むしろ安く使いたいというのが本音だったりします。
逆に今はSES系企業もエンジニアへの還元率を上げて、条件をよくする会社も増えてます。
社内SEだと年収500万円だったけど、SESなら700万円提示されたなんて普通にある話なのです。
結局SESが居心地イイ
結局自分にはSESが向いているという人も意外と多い。
SESにもいろんなメリットがあります。
- 責任を負う必要がない
- 先端の技術が学べる
- イヤなPJなら変えてしまえばイイ
- 大企業のオフィスで働ける
- 気楽に転職ができる
- 収入も悪くない
- 会社から大事にされる
- 将来フリーランスも狙える
SESは悪だ!という人もいるようですが、SESは立派なビジネスだし、SESがあるからこそ大手SIerも仕事が取れるし、中小企業も潤うわけです。
SES的働き方が自分に合っているのなら、無理して社内SEとかやらない方がいいんです。
SESで気楽に働きながら、高い給料をゲットし続けるのも悪くない。
それどころかむしろSESの方が働きやすい時代なのかもしれません。
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