プログラマ・システムエンジニア不足は加速を続け、今なら35歳くらいでも未経験でエンジニアに転職できる時代になりました。
とはいえ、まったくの未経験の場合、正社員として採用されるのは30代くらいまでが限界です。
40代以降であれば、ある程度の経験値がないと正社員採用されることはほぼありません。
40代、50代はプログラマ・システムエンジニアとして転職することは無理なのでしょうか?
ピカタロウ
30代未経験からエンジニアに転職し、現在では採用も担当しているピカタロウが解説してみます。
目次
50代未経験エンジニア
50代未経験エンジニアの応募はあるのか?
40代、50代のIT業界未経験者が、そもそもエンジニアの求人に応募するものなのでしょうか?
ピカタロウ
普通に応募がありますよ。
求人サイトからもガンガン応募がありますし、転職フェアなどでも気にせずブースにやってきます。
ですが、やっぱり経験値の低いエンジニアは、40代を過ぎてしまうとなかなか採用には至りません。
ですので何度も何度も転職フェアに通い、もはや常連となっている方もいるくらいです。
40代以降の転職が当たり前になってきてますが、あくまでもキャリアを積んだ人たちの転職ということなのでしょうね。
正社員採用は無理なのか?
結論から言えば、40代以降でしかも業界未経験者が正社員採用されるケースはほぼゼロと考えてください。
ただし、あくまでも2020年時点での話です。
労働人口が減少し、高齢化が進む日本社会ですので、今後状況は変わるかもしれません。
20代、30代であれば、経験値は低くても、人格・やる気・伸びしろを重視してポテンシャル採用されることはよくあります。
ですが、40代以降の人材はポテンシャルよりも即戦力を期待されます。
さすがにいくら人材難とは言え、各企業も40代以降の人材を育成する余裕はありません。
50代でITスキルを着けても意味がないのか?
プログラミングスクールやエンジニア育成スクールへ通ったことがある人はご存知かもしれませんが、スクールにはある程度年齢の高い方も通っています。
趣味で通っている方もいるのかもしれませんが、多くのITスクールは、通っている生徒をプロにすることを目的にしていますので、おそらく本気でプロになろうと学んでいる人が多いんだと思います。
ピカタロウ
自分がITスクールに通っていた時も当時53歳という男性がいましたが、その方も完全プロ志向でした。
でも、53歳でITスキルを身に着けても転職先はないんじゃない?
確かに50代を過ぎて、いくらスキルを身に着けても業界未経験だと転職先を見つけるのはそうとう難しいでしょう。
ですが、正社員としての立場にこだわらないのであれば、50代を過ぎてもITスキルを活かす機会はいくらでもあります。
派遣エンジニア
5年ほど前、大規模なサーバ・ネットワーク構築案件を担当していたんですが、その時サーバ構築と試験担当をしていたエンジニアは50代後半のオジサンでした。
その方は50代でいわゆるリストラの憂き目にあい、アルバイトや派遣の仕事を転々としていたんだそうです。
その後、職業訓練で実施されていたサーバ構築プログラムに通いスキルを習得。
それからは派遣会社もITエンジニア専門のエージェントに切り替え、派遣エンジニアとして活動しているんだそうです。
ITエンジニア専門の派遣に切り替え、3年が経つそうですが、だんだんとレベルの高い案件にも入れるようになり、時給も一般の派遣時代から1,000円以上アップしたとのことでした。
フリーランスエンジニア
フリーランスエンジニアであれば、年齢は関係ありません。
フリーとして、在宅で仕事を受注できるようになるまでは多少のハードルがありますので、安定して案件が受注できるようになるまでは、客先常駐型のエンジニアとして活動することをおススメします。
客先常駐型のフリーランスエンジニアも、当然経験次第で単価が変動しますので、最初のうちは高単価は期待できません。
ですが、経験を積んでいくうちに高単価の案件にも入れるようになりますし、クライアントから高い評価を受ければ継続的に安定した案件を獲得することも可能です。
ピカタロウ
もうすぐ60歳になるのにクライアントから引っ張りだこのエンジニアは数多くいますよ。
●レバテックフリーランス:フリーランスエンジニア専門サイト ※圧倒的案件数で利用者数もおそらく日本最大級
50代でエンジニアとして活躍するためには?
若者よりもいくつかハードが増えてしまいますが、50代になってもエンジニアとして活躍することは十分可能です。
ただ50代以降になってクライアントから高い評価を得るためには、以下の点に注意が必要です。
- 勤怠がよい
- 健康面い不安がない
- 性格がよい
- 基本マジメ
- 与えられた仕事を誠実にこなす
50代を過ぎると誰しも健康面に不安が出てくるものです。
とはいえ、やっぱり休みがちな人は評価が上がりません。
また50代を過ぎると「頑固」になりがちですので、年下のエンジニアの意見も素直に聞けるマジメさがないと長く続けるのは難しいかもしれません。
まとめ
IT業界はエンジニア不足ですので、50代でも諦める必要はありません。
さすがに正社員というのは難しいのは否めませんが、スキルを活かした働き方はいくらでもあるのがエンジニアのメリットです。
本気でやる気になったのであれば、正社員転職とターゲットを限定せずに、柔軟な働き方を探していくといいでしょう。
エンジニアスキルを身に着ければ、ある程度年齢を重ねてもまだまだ需要はあるはずです。