世間ではコロナウイルスの蔓延や景気の冷え込みが話題になっていますが、まだまだ転職市場は活況のままです。
特に人材難のIT業界は常にシステムエンジニアの奪い合い。
優秀なエンジニアなら1千万どころか2千万、3千万という金額も現実的になってきました。
ですが、超売り手市場だからといって安易に年収引き上げゲームに参戦すべきではありません。
年収が上がると何が変わるのか?
ココを理解しておかないと転職してから苦労するからです。
年収を上げると変わるモノとは何なのか?について解説してみます。
転職と年収
年収を上げると変わるモノ
年収を上げると変わるモノは何なのか?
年収が上がれば生活も変わるし、それにより住む場所やご家族の環境も変わるでしょう。
ですが、年収が上がって変わるモノそれは・・・
立場です。
今まで年収400万円の人が転職先で年収600万円、なんと200万円ものジャンプアップに成功したとします。
それはそれで素晴らしいことですが、転職先の会社が年収を200万円引き上げたということは、あなたに200万円アップした分の立場を献上します!
という会社の意思表示なのです。
今の会社での立場は主任だとします。
転職先の会社では、主任のあなたに課長の上、部長クラスの役目を与えられることになります。
つまり、年収が上がるということは今の仕事ぶりじゃ足りないということ。
年収が200万円上がるなりの業績を上げてくれないと、会社は収入を上げて採用した成果を得られないんです。
自分の成果・業績が認められたのか?
いや、そんなことないでしょ。
そもそも今まで自分が勤めていた会社の給料が安いだけ。
自分が会社に貢献してきた実績を考えれば200万円アップくらいが適正だよ。
今まで通りの働きで十分だよ。
という考えはかなり危険です。
だって転職のプロセスを考えてみれば当たり前ですよね?
転職活動して新たな転職先に勤めるために何をしましたか?
- 書類提出
- 書類選考
- 1次面接
- 適性検査
- 2次面接
- 条件提示
- 内定通知
これが一般的な転職採用の流れです。
今では転職者の受け入れをスピードアップさせるために、1次面接でいきなり内定なんて会社もあるようです。
この一連の流れの中で、あなたが元所属していた会社の業績をどうやって評価できるのでしょうか?
プロ野球やサッカーなどのように、自分の実績が数字として公開されているのなら他チームの選手でも平等に評価できます。
ですが、転職活動の場合、採用選考で知り得ることができるのは、経歴と人柄くらいです。
本当に元所属していた会社の実績を知りうることなんてできないんです。
ピカタロウ
もちろん元ZOZOTOWNの田端さんのような方は別格ですよね。
普通のサラリーマンは、他社に業績を認められるなんてことはほぼあり得ません。
採用する側は、経歴を見て人格を見て、話を聞いて・・・
「多分ウチの会社に来ればこれくらいの実績は出せるだろう」
という期待値込みの見込みで採用を判断し条件を提示するわけです。
あなたの本当の働きぶりなんて採用してみないとわからないんです。
年収200万円あげるだけの価値があるかなんて、実際働いてみてからじゃないとわからないんです。
適正年収を狙おう
転職活動では、あまり無理をしない背伸びをしない適正年収の会社を選ぶことを推奨しています。
年収240万円を数千万円に引き上げた!なんて偉人の話を聞くと憧れる気持ちもわかりますが、そんなのは雲の上の人の話です。
年収300~600万円程度の一般的なサラリーマンは、あまりに高いオファーに飛びつくと高確率で沈没します。
ピカタロウ
転職活動を始めたとき、当時の年収から300万円以上アップの会社から引き合いがありました。
ですが、求められるモノがあまりに桁違い過ぎて自分から辞退させていただきました。
サラリーマンは、いくら頑張ったところで年収は1千万円くらいです。
プロスポーツ選手のように億を稼ぐことはできません。
それなのに常に結果を追い求められる完全成果主義の高額オファーに飛びついてしまったら、それこそ毎日プレッシャーに押しつぶされる日々が待っているかもしれません。
もちろんそんなプレッシャーに打ち勝つ自信があるのならオファーを受け入れてもイイでしょう。
サラリーマンの最大のメリットは「責任を負う必要がない」ところです。
責任感のある立場を任されたとはいっても、最終的に尻ぬぐいするのは上役の仕事。
それなのに常に責任ばかり結果ばかり追い求められたら、快適なサラリーマンライフが崩壊してしまいます。
結論として、転職するなら年収は適正年収がベストな選択肢だと考えています。
年収増は最大でも150万円くらいが限界なんじゃないでしょうか?
自分なら年収400万、500万アップの仕事なんて怖くて受けられません。
自分のキャリアを自分が今後狙いたいライフスタイルを見極めながら、年収額のターゲットを定めていきましょう。
とりあえず年収1千万円!なんて途方もない目標で会社選びをすると、将来の自分に跳ね返ってくることは理解しておいてください。
ご自身の適正年収は転職エージェントに相談してみましょう。
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