ITエンジニアは、パソコン初心者とか業界未経験者でも十分戦力になれる仕事です。
IT業界は深刻な人材難に苦しんでいますので、今なら35歳くらいでも未経験でエンジニアになることも十分可能です。
ただ、当然ですが業界未経験の場合、最初はいろいろと戸惑うこともあるものです。
実際、30歳業界未経験からシステムエンジニアになった筆者の体験談を踏まえて、IT業界の歩き方や特徴などを紹介してみます。
目次
未経験エンジニアが困ること
業界用語がわからない
まず最初に感じるのは独特な業界用語です。
IT業界に入ったとき、これらの言葉がわからずに困りました。
- レビュー
- リスケ
- デグレ
- マージ
- ブラッシュアップ
- SI環境とかPT環境とか
- リポジトリ
- ISMS
- インフラ
などなど・・・
ITはそもそも欧米から入ってきた技術なので、当然のことながら英語がメインです。
ですので、業界の人たちは積極的に横文字を使いたがりますw
「マージしてもらったデータのレビューは明日にリスケしましょう」
これって普通の会話だとこんな感じになります。
「合わせてもらったデータの確認は明日に変更しましょう。」
ただ業界特有の用語はすぐに慣れてきますので、困るのは最初だけです。
あまり不安に感じる必要はありません。
業界のお作法がわからない
IT業界特有のお作法もなれるまで時間がかかります。
- 開発工程の流れとか
- 本番作業のやり方とか
- 手順書の作り方だとか
- 品質保証の方法だとか
- レビューの流れとか
一般的な仕事をしていた人は慣れるまで戸惑うと思います。
ただこちらもやってるうちに慣れますし、最初はみんなわからないんだから構える必要はありません。
客先面接のやり方がわからない
IT業界未経験者の多くは、客先常駐型のSES・派遣系の会社に入ることになると思います。
SES系の会社の場合、現場への配属を決めるためにはエンドユーザとの面接をクリアする必要があるんです。
この面接が意外と厄介。
業界未経験で入社しているんだから、面接されてもアピールすることなんて何もない。
なのにどんなスキルを身に着けているか?どんなシステムの経験があるのか・・・
そんなん聞かれても答えられませんよね。
とはいえ面接を突破しないと配属先が決まりませんので、まずはココをクリアしなければなりません。
ピカタロウ
業界未経験者の面接はあまり気取ることはありません。
今できるコト、やってきたコトを素直に話して、最後は「やる気」見せることです。
複雑な契約がわからない
客先常駐型のSES・派遣系のエンジニアは、いろんな契約パターンで現場に入ります。
- 請負だったり、準委任(SES)だったり、派遣だったり・・・
- また、実際契約している会社と実際に働くエンドが違ったり・・・
- 自分の所属会社を名乗れずに配属先の会社名を名乗ったり・・・
- 月次の報告書を3枚4枚と提出しなきゃいけなかったり・・・
IT業界特有の契約には戸惑うと思います。
ピカタロウ
契約に関しては、軽く考えてしまうと後々モメる危険がありますので、営業や上司にキッチリ確認しておくことをおススメします。
MicrosoftOfficeの使い方
IT業界に入ってかなり苦しんだのはMicroSoftのOfficeです。
自分はITスクールでWEBデザインからWEBプログラミング、サーバ構築からネットワーク構築までを学んで業界に入ったんですが、Officeに関してはほぼ素人でした。
WEB系とかサーバ系のエンジニアは、Office使わないだろ?
と思ったら、Officeスゲー使いますw
- 設計書はWord
- パラメータシートやWBSはExcel
- 提案書はPowerPoint
- メールはOutlook
- ネットワーク構成図はVisio
システムエンジニアは、Microsoftのソフトを使いこなせないと話にならないレベルです。
その中でも特にExcelはある程度使えるようにならないと苦労するかもしれません。
関数は当然、簡単なマクロ、ピボットテーブルくらいは使えるようになっておいた方がイイです。
もちろんこの手のスキルは業界に入ってから習得しても十分間に合います。
パソコンのセットアップ
自分が業務で利用するパソコンのセットアップも結構苦しみました。
今はシンクライアント端末が貸与されることが多く、自分でイチからセットアップするなんてことはないんですが、未だにそんな現場もあるようです。
ボロいパソコンを渡され、WindowsOSのインストールから始め、ドライバをあてて、アップデートをかけて、アプリを入れて・・・
パソコンのセットアップ経験がないと、まともに働けるようになるまで2週間以上かかったりすることもあります。
もし可能ならば、家で壊れてもいいパソコンを用意して、一通りのセットアップくらいは経験しておいた方がいいかもしれません。
仕事のイメージが全然違う
恐らくIT業界に入る前と入った後では、多くの人はイメージのギャップを感じると思います。
ITの仕事ってひたすらパソコンに向かってコードを書いたり、コマンドを叩いたり・・・
と思うかもしれませんが、実際は事務作業もイッパイありますし、会議もあるし、お客との電話対応もある。
業界外の方が思うよりも泥臭い仕事だったりします。
ですので、あまり業界に入る前からイメージのハードルを上げ過ぎないことをおススメします。
ITといっても決して華やかなだけの世界ではありません。
まだまだ古臭い分かも残っていますし、時代の最先端ばかりではないんですね。
未経験者の方へのアドバイス
自分が困った経験からIT業界未経験の方は、ぜひこんな取り組みをしてほしいと思います。
- パソコンはある程度使えるようになっておこう
- Officeは苦手意識を持たないこと
- あまり上質なイメージをいだいてはイケない
- いろんな仕事をやらされることを覚悟しよう
- 事前にスキルは身に着けておこう
やっぱりある程度のスキルを着けてから業界に入らないとかなり苦労します。
入社してから学ぼうという考えではなく、プログラミング・サーバ・ネットワークなどの技術は、ITスクールを活用して事前にスキルを身に着けておくことを強くおススメします。
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