今では小学生の必須科目にもなっているプログラミング。
果たしてまったくの初心者はプログラミングスクールに通ってどれくらいで身に付くのでしょうか?
ピカタロウ
もう10年以上前の話になってしまうんですが、プログラミングスクールに通っていた時の体験をお伝えしてみます。
30歳フリーター、パソコン完全初心者が、プロのシステムエンジニアとして活躍できるようになるまで、どれくらいでスキルが身に付くのか?
実際の体験談をベースにご紹介します。
目次
プログラミングスクールの体験談
どの程度のレベルから始めたの?
スクールに通う前は、パソコンの「ショートカットキー」すら知らないほどの初心者でした。
家にパソコンはありましたが、まだADSL回線がつながる前のアナログ回線の時代で、インターネットも信じられないくらい遅くて、メールすらキチンとやったことがないようなレベル。
そんな超初心者でも全然平気です。
プログラミングスクールにもよりますが、大抵のスクールではプログラムを覚える前の段階として、初心者向けのカリキュラムが用意されています。
ピカタロウ
当時、自分が通っていたパソコンスクールでは、プログラミングの本講座に入る前に「コンピュータ基礎」というコースが用意されていました。
コンピュータ基礎では、コンピュータの簡単な歴史、OSの操作、ネットワークの基礎、アルゴリズムなどを教えてもらえます。
テニスにしてもゴルフにしてもダンスにしても、大人になって初心者から始めるのは不安かもしれません。
ですが、すべてのレッスンはレベルに応じて分かれていますし、最初はみんな初心者なので気にする必要は一切ありません。
習った言語は何?
自分が受講したレッスンは、WEBデザイン・プログラミング総合コースという名称で、以下の内容でした。
- Illustrator、Photshop操作
- HTML基礎
- Dreamweaver講座
- Flash講座
- JavaScript講座
- Perl講座
まずはAdobe社のIllustrator、Photshopでイラストの作成や画像の加工技術を学びます。
その後、テキストエディタを使用したHTML言語の習得。
続いてDreamweaverというホームページ作成ツールを使用したホームページ作成技術の習得。
その後、今はAdobeの製品になっているFlashというアニメーション作成ツールの習得講座。
最後の2つがJavaScriptによる動的サイトのプログラミングと、Perl言語を使ったWEBツールのプログラミング講座です。
ピカタロウ
Illustrator、Photshop、Flash講座は普通に楽しかったですね。
ただ、JavaScript・Perl講座になると一気に難易度が上がりちょっと苦戦したのを今でも覚えています。
何か月くらいでプログラムが書けるようになる?
実際に習った言語別に紹介してみます。
HTML言語
まず最初に習ったのはHTML言語。
HTMLは正確にはマークアップ言語と呼ばれる言語ですので、プログラミング言語ではありませんが、こちらは比較的簡単に習得できます。
パソコンでYahoo!Japanにアクセスして、ブラウザの余白を右クリックして「ソースの表示」を選択するとこのような画面が表示されると思います。
コレがHTML言語です。
HTMLを使うと、WEBサイトを表示させたり、フォントのサイズや色を調整したり、画像を表示させたり、いろいろんなことが出来ますが、基礎的なHTMLだけなら1か月もあればそこそこ使えるようになります。
JavaScript
JavaScriptは、Javaという名前がついていますが、JAVA言語とは全くの別物です。
こちらプログラミング言語調査で使用言語2位に入るほど、Webでは広く利用されている言語です。
JavaScriptを使うとWebサイトに動きを与える「動的サイト」を作ることが可能になるんですが、当然ながらHTMLよりは難易度が上がります。
プログラミング講座では、Webサイトに何人訪れたか表示するカウンターツールや、簡易的な占いツールなどを作成しました。
JavaScriptのベースを理解して、自分で考えながら組み込めるようになるまでは、早い人でも2か月から3か月くらいはかかると思います。
Perl言語
Perl言語は、今ではあまり利用されなくなりつつありますが、Linuxというサーバ用OSにはデフォルトで組み込まれている言語です。
Perl講座ではCGIと呼ばれる仕組みを学び、実際に掲示板を作成しました。
ピカタロウ
正直、Perl講座が始まったころは、頭の中は「?」ばっかりでほとんど理解できませんでした。
ですが、一つ一つコードを書いてはデバッグしているうちに、少しずつ理解が進み、最終的には一人でコードが書けるようになりました。
掲示板のような大規模なツールを作るためには、かなりの量のソースコードを書く必要がありますので、そのレベルになるまでには3か月以上は必要でしょう。
悩んだこと大変だったことは?
WEBサイト作成やプログラミングをやってみるとわかりますが、なかなか思ったような動作をしてくれません。
- デザインが崩れる
- プログラムが動かない
- 誤った動作になる
- 動くけどエラーがイッパイでる
- コンパイルエラー
初心者のうちは、こんなエラーが出た時に何もできずに止まってしまうんです。
プログラムの世界では、コードが思い通りに動かず試行錯誤しながら作り上げていくのは当たり前の話なんですが、初心者には敷居が高い。
そんな時、プログラミングスクールではデバッグの方法やトラブルシュートの方法をいろいろと教えてくれます。
ピカタロウ
ブラウザのキャッシュクリアの方法とか、コードエラーの見つけ方とか、スクールで教えてくれた方法は今でも役に立っています。
プログラミングは、なかなか思い通りには動いてくれませんので、独学ではハードルが高すぎるんですね。
どれくらいでプロになれる?
自分の場合は、WEBデザイン・プログラミング講座を受講し始めてから、5か月後にWEBサイト制作の小さな仕事を請け負いましたので、半年程度でプロとして仕事を受注することは可能です。
とはいえ、スクールで学んだだけで、いきなり難易度の高いプログラミング案件を受注するのはちょっと難しいと思います。
最初のうちは、比較的簡単な仕事で実績を上げて少しずつ難易度の高い案件にシフトしていくべきです。
本格的にプログラムの仕事を一本受けられるようになるには、2~3年はかかるでしょう。
就職するには?
実績もないままフリーランスになるよりも、エンジニアとして就職して数年実績を積んでからフリーランスを目指すことをおススメします。
プログラマとして就職するのであれば、半年スクールで知識をつければ多くの企業が興味を持ってくれるはずです。
今の時代、プログラマとして就職するためのハードルはかなり低くなっています。
プログラミングスクールで、ベースを学んでおけば、就職は全然難しくありませんので、まずは基礎知識をしっかり学んでおきましょう。